アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。
使っている撮影機材
ボディ
カメラのボディはオリンパスのミラーレス一眼「OM-D E-M1 Mark2」です。
レンズ
オリンパスの神レンズと絶賛されている「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」。
結論をザックリと
「オリンパス12-40mm F2.8 PRO」は焦点距離が換算24-80mm相当の標準ズームレンズです。
このレンズを実際に使ってみると…
「望遠がもう少し欲しいな…」と屋外イベントや花の撮影では正直思うときもありました。
しかし、広角から中望遠域をこれ一本でカバーできるので、つぎのようなシチュエーションであれば事足りてしまいます。
- 室内の物撮り・接写
- 旅行/街中のスナップ撮影
- 屋外イベントのスナップ撮影
- 桜・花の撮影
- 室内での自撮り
物撮りでは不満はない
「オリンパス12-40mm F2.8 PRO」は、F2.8の明るいレンズとズームのおかげで、室内撮影の物撮りではまず不満はないです。
最短撮影距離が20cm(センサーからの距離です)なので接写が得意。
こちらは全長がiPhoneくらいの大きさのフィギュアを広角端で撮影したものです。
広角端12mm(24mm相当)で撮影すれば、下のようにパースを強調した物撮りもできます。
これをさらに望遠端40mm(80mm相当)で接写すると、下の作例ぐらいまで拡大することができます。
そして、解放2.8からの絞りを活用することで、背景ボケの自由度も高いです。
下の作例は解放f2.8で、4cm後方のMacBook画面の背景を全力でボカしたものです。
そして、f16まで絞ると背景の紅葉が判別できるような絵作りもできます。
望遠端ではパースがつかずにリアルな形状が撮れるので、僕が物撮りをするときは換算80mmの望遠端で撮影することが多いです。
下の写真は、望遠端の換算80mm、ISO800、f/2.8、シャッタースピード1/25で撮ったものです。
メシ撮りも得意で自由度高い
「オリンパス12-40mm F2.8 PRO」は、食レポ写真で広角端の12mmを使うまでもなく、定食全体をファインダーに入れることができます。
下に作例は15mm(換算30mm相当)で撮影しました。
そして望遠端40mm(換算80mm相当)までズームするだけで、下のように拡大可能です。
さらにセンサーから20センチまで寄れるので接写すれば、料理のディテールも撮影できます。
下の作例のメンチカツは22mm(換算44mm相当)で撮影したものです。ここからさらに40mm(80mm相当)までズームで拡大できるので、料理写真の表現の幅はかなり広いといえます。
さらにミラーレスならではの軽量コンパクトさのお陰で、ソフトクリームを手で持ちながらの片手撮影も楽勝です。
以下、このレンズを使った食レポレビューの関連記事です。
祭りなどの屋外イベントではどうか
「オリンパス12-40mm F2.8 PRO」は、屋外イベントでスナップ写真を撮影するということであれば、不満はそんなに出ないです。
屋外では明るいレンズとオリンパスの手ぶれ補正機能のおかげで手ブレの心配はまず無いです。
なので、屋台の様子や全景などは簡単にきれいに撮れますよ。
下の作例は望遠端40mm(80mm相当)で撮ったものです。
下の作例は25m(換算50mm相当)です。
広角端の換算24mmも下のように看板メニューを至近距離で撮影するときには便利です。
会場の風景撮影の撮影も問題ありません。下の写真は札幌ライラック祭りの会場となった大通り公園です。
(換算28mm, ISO400, f2.8, 1/10000で撮影)
以下、このレンズを動物園で使ってみた関連レビュー記事です。
桜の撮影ではおおむね満足できた
「オリンパス12-40mm F2.8 PRO」は、桜の撮影でも焦点距離がもう少し欲しくなるシチェーションがあったりもしますが、デジタルテレコンを併用すれば、不満はさほどでなかったです。
被写体の桜の花が間近にあれば、下の作例にように大きく撮れますし、
樹上の桜も望遠端40mmでは、このくらいの画角で撮れます。
もっと拡大したいときは、下のようにデジタルテレコンで2倍の画角にできるので不満はないですね。
広角端で換算24mmあれば、よほど特殊な広角写真を撮るんじゃなければ不満は出ないでしょうから。
室内での自撮り
4畳半の室内で自撮りもしてみましたが、そこそこ使えます。
画角はパースがつくの嫌って50mm相当、時には広角も利用しましたが、広角端の24mm相当を使うまでもなかったです。
光源は次の3つのみで、かなり劣悪な条件です。
- E-M1 Mark2を買ったときにオマケで付いてきたフラッシュの天井バウンス
- シーリングライト
- 北窓から入る太陽光
下の作例は50mm相当で必要なパーツだけを大きく撮るために被写体に寄ってます。
下の作例はトリミングで顔と足をカットしてますが、17mm(34mm相当)で全身を入れることが可能でした。
このレンズで撮影できないもの
ざっくり、「オリンパス12-40mm F2.8 PRO」で撮影できないものをリストアップすると下のようになります。
- ステージ上の人の顔アップとかは望遠レンズを使わないとムリ
- 動物園で動物を大きく撮るのもムリ
- 小鳥などの小さな動体撮影は望遠レンズがないと絶対ムリ
まとめ
以上のように、「オリンパス12-40mm F2.8 PRO」は物撮りとスナップ撮影に関しては不満のないレンズでした。
ただし、レンズの暗さや大きさを妥協できるのであれば、下のレンズを選んだ方が焦点距離が広くて使いやすいかもしれませんね。
僕はコンパクトで、悪条件でもシャッタースピードが稼げる明るいレンズ「12-40mm F2.8 PRO」推しですけど(笑)
では