アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。
この記事では、僕が野鳥撮影に愛用しているオリンパスの超望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」と1.4倍テレコン「MC-14」が絞り開放から使えるどうかを室内テストした結果を紹介します。
そこで、野鳥カメラマンがレンズを買うときに気にする次の2つの疑問に答えるために室内テストをしたわけです。
- 絞り開放から十分に解像するのか?
- それとも少し絞った方が鮮明になるか?
絞らなくても実用レベルだよ。
写真の鮮明さは、絞りよりも、手持ち撮影の手ブレの影響の方が大きい気がするね。
撮影機材
愛用の世界最小最軽量の野鳥撮影システムでテストしました。
いわゆるオリンパスのマイクロフォーサーズ・ミラーレスカメラです。これにオリンパスの照準器を付けて使ってます。
撮影条件
この撮影システムは、野鳥撮影で多用する600mm相当、テレコンを付けた場合は840mm相当です。
シャッタースピードは1/100固定で、
絞り値(f値)は、4(絞り開放値), 5.6(テレコン装着時の絞り開放値), 8, 11で比べました。
被写体とトリミング枠
被写体は、iPhone大のBluetoothスピーカーfoxL DASH4の金網部分と、そこに乗っているホコリです。
テレコン未使用
「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」で撮影した画像の画角は下のとおりで、そこから解像度を比べるために黄色枠分を拡大しました。
テレコン使用
「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」と1.4倍テレコン「MC-14」で撮影した画像の画角は下のとおりです。
同様に、解像度を比べるために黄色枠分を拡大しました。
ED 300mm F4.0 IS PROの絞りと解像度
結論から書くと、絞り開放から十分に解像しています。
実際に絞り開放で野鳥の写真がどのくらい解像するか2つほど作例を載せておくと、こんな感じですよ。
で、今回の室内テストの結果も同じような傾向です。
つまり絞り開放で十分解像するってことですね。
では実際に室内テストの作例を載せおきますので参考にしてみて下さい。
なお、手持ち撮影を前提としているので、手ブレの影響もあることをご了承ください。
f/4(絞り開放)
f/5.6
f/8
テレコン使用時のED 300mm F4.0 IS PROの絞りと解像度
テレコンを付けても絞りの影響はほとんどなく、むしろ手ブレの影響の大きかったです。
だから、僕は下のヤマセミ写真のように遠くのものを大きく撮りたいとき以外は使ってないんだよな。
以下、室内テストの作例ですが、f/8でガチピン来ていますが、f5/6とf/11が同じくらいの解像度なので、絞りの効果はないと思いますね。
f/5.6
f/8
f/11
まとめ
以上、オリンパスの超望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」と1.4倍テレコン「MC-14」は、絞り開放から実用レベルだというお話でした。
ロクヨン(600mm, f/4)クラスの単焦点を手持ち撮影できるのはオリンパスだけです。
フルサイズと比べるとお値段もサイズもコンパクトなので、僕は野鳥撮影に毎日のように愛用していますよ。
では