アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。
写真を撮るときに明るさ(露出)の設定を失敗すると、ほぼ失敗写真になります。
なので、僕が野鳥を撮るときは、自分の目で確実に露出を決めたいので、マニュアル露出撮影モード、いわゆる「ダイヤルM」で撮影することにしています。
この記事では、僕が野鳥を撮影するときに、どのようにMモードで撮影しているか?を解説します。
とくに露出はな。
以下、僕が撮影するときの、「露出」、「ISO」、「シャッタースピード」、「絞り」の設定の仕方です。
カメラの設定をザックリと説明
僕が野鳥を撮るときにカメラを設定する順番をザックリと書き出すとこんな感じになります。
- 撮影モード=マニュアル露出撮影(ダイヤルM)
- ISO感度=オート(極力低ISO感度:理想はISO100)
- シャッタースピード=被写体ブレしないスピードにする(とまりものは基本1/250秒)*
- 絞り=決めておく(基本開放、必要に応じて絞る)
- この状態で、露出=適正な値に調整(撮影時に瞬時に*)。ミラーレスだとEVFで明るさを確認できる
- 微修正する余裕があれば:SSと絞りでISOをなるべく低くなるように設定する。
- 注意1:ファインダーを覗きながら露出調整できるのはミラーレスカメラだけです。
- 注意2:僕は手ぶれ補正5.5段のカメラを使っているので、1/250秒でも手ブレしません。
僕はシャッタースピードでISO感度を調整する時が多いよ。
シャッタースピードの設定
最近は手ぶれ補正性能が優れているカメラが多く市販されています。
しかし、いくら手ぶれ補正が優れていても「被写体ブレ」は防げません。
被写体ブレというのは、鳥の動きによるブレです。鳥は終始動いていることが多いので、手ブレしなくても鳥の動きでブレてしまうことが多いです。
たとえば、下の写真はシャッタースピード1/250秒ですが、翼の動きはモチロン、顔の動きも完全に止めることができていません。
ですので、僕のシャッタースピードの設定は「被写体ブレ」しないスピードに設定してあります。
そして、高画質で撮影するために、「できるだけ遅いスピード」に設定します。
以下、僕のシャッタースピードの設定です。
- とまりもの:基本1/250で、1/100〜1/250で設定
- 動きまわっている鳥のとまりもの:基本1/500
- 飛びもの:1/2000〜1/2500秒
ここでは僕の持っているSONY α7RIIIとOLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIの設定について書いてあります。これらのカメラの手ぶれ補正性能は5.5段で市販カメラでは最高レベルです。
絞り(f値)の設定
僕は画質を優先させるために、基本「絞り開放」で撮ります。
しかし、鳥の体隅々まで解像させたいときには2段ほど絞ることが多いですね。
とくにテレコンを装着した場合にはピントが甘くなる傾向があるので、絞ることが多いです。
例えば、下の写真は2クリック絞ったf/10で撮影し、鳥の体全体の解像感アップをねらった写真です。
なお、絞り開放でも鳥のポーズや条件によっては解像感よく撮影することができます。
例えば、下のウソ写真は絞り開放で解像感よく撮れた写真です。
露出の設定
僕のカメラはミラーレスなので、ファインダーを覗きながら被写体の明るさ(露出)設定ができます。
自分の目を頼りにファインダーを覗いてみて、被写体が「白飛び」や「黒つぶれ」しないように露出調整ダイヤルをガリガリまわして撮影しています。
以下、露出に失敗した「白飛び写真」の写真を載せておきます。
こういう極端に露出設定を失敗した写真はパソコンの画像処理でも救えないんだよな。
まとめ
以上、僕が野鳥を撮影するときのカメラの設定の方法でした。
まとめると、つぎのとおり。
- マニュアル露出モードで撮影する
- 撮影時は露出調整ダイヤルを中心に設定する
- ISOはオート設定とし、SSと絞りでなるべく低くなるように設定する
では
だから、僕は他の設定値は予め決めておいて、撮影の瞬間は露出調整ダイヤルしか調整しないことにしている。