アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。
オリンパスの神レンズ『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO』のレビューです。
この記事では、高感度撮影が苦手とされるマイクロフォーサーズのカメラとこの神レンズを使って、暗い地下道や駅構内などの暗所でどれだけ鮮明にスナップ写真が撮れるのかをレビューします。
使用機材と被写体
撮影機材
撮影機材は下のとおりです。
カメラボディーはオリンパスのミラーレス一眼のフラッグシップ機を使っています。
被写体
被写体として選んだのはつぎの4ケ所の暗所です。
- 地下鉄大通り駅構内
- 地下鉄札幌駅構内
- JR札幌駅改札前
- 札幌地下歩行空間(チカホ)
いずれの場所も照明はありますが、太陽光の届く屋外と比べると格段に暗い場所で、高感度撮影を苦手とするマイクロフォーサーズのカメラにはつらい場所です。
ISO640での撮影
地下鉄大通り駅構内をISO640で撮ってみました。
ノートリ写真
ここは今回撮影した中では明るめの場所でしたので、パット見ノイズも見られず、画質もまあまあでした。
ピント面拡大
電光掲示板の黒い部分に階調の乱れがみられますが、拡大しなければ気にならいレベルです。
ISO800での撮影
つづいて、さっきよりは暗めの札幌駅改札でISO800で撮影してみたのがこちらの作例です。
ノートリ写真
パッと見、旅先スナップとしては綺麗に撮れています。ノイズもさほど気になりません。
ピント面とノイズ
ピント面の電光掲示板の表示はシャープで、無理に拡大しなければ階調の乱れも気になりません。周辺のノイズも気にならいレベルでキレイに撮れていました。
ISO1250での撮影
つぎは一番暗かった札幌の地下歩行空間です。
ノートリ写真
ピントは手前上の電光掲示板に合わせましたが、スナップとしてはとくに問題なくキレイに撮れていました。
鮮明さという点ではそれなりだけど。
ISO2000での撮影
ノートリ写真
ISO2000でも、パット見はキレイですが、よく見ると画質がザラザラしてきました。
ピント面を拡大
ピント面を拡大してみると、コントラストの強い黒背景部分に階調の乱れがあり、画質そのものもザラザラしているのがよくわかります。
でも、拡大しなければ、スナップ写真としては許容範囲だと思います。
ISO6400での撮影
そして、ISO6400で地下鉄札幌駅を撮ってみました。
ノートリ写真
ISO6400だと、拡大するまでもなく画質がザラザラなのがわかります。webの素材くらいにしか使い道がなさそうな画質です。
まとめ
以上、オリンパスの神レンズ『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO』の暗所撮影レビューでした。
結論をザックリまとめると、下のとおり。
- 地下道や地下鉄構内でも旅先スナップとしては十分な画質の写真が撮れる
- キレイに撮りたいなら、ISO感度は1000以下で撮影した方がいい
- JPEG撮って出しなら、適正露出で撮影しないとレタッチのときに階調が破綻する可能性あり
- RAW現像なら露出アンダー気味に撮っても大丈夫かも
優等生的なレンズだね。
では