アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。
野鳥撮影に愛用しているオリンパスのOM-D E-M1 MarkIIと超望遠レンズM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROのレビュー記事です。
この記事では、E-M1 MarkIIとED300mm F4.0 PROレンズで、どこまで鳥の羽毛が鮮明に描写できるかを実際の作例を使って紹介します。
至近距離(ヤマガラとヒヨドリ)
距離3mのヤマガラ
ノートリ写真はこちらです。web用にリサイズしてありますが、このくらいに画角で撮れます。
顔の部分を拡大してみたのが下の画像です。web用にリサイズしていますが、羽毛がかなり鮮明に解像されていますね。
つづいて背中の羽毛も見てみます。こちらも十分すぎるレベルで解像されているのが分かります。
そして、Instagram用の解像度としても十分でした。E-M1 MarkIIは、近距離であれば、かなり鮮明な写真が撮れます。
距離2mのヒヨドリ
もう一つ至近距離で撮影した作例を紹介します。
こちらはテレコンを装着して、至近距離でヒヨドリを撮影した作例です。
顔を拡大してみると、ビビるくらい解像していますね。テレコン装着でも至近距離では画質に悪影響は感じられません。
つづいて、お腹の羽毛もチェックしてみましょう。こちらも十分すぎる解像度です。
Instagram投稿写真も申し分のない解像度です。
近距離(ゴジュウカラとコゲラ)
距離5mのゴジュウカラ
撮影距離5mのゴジュウカラの作例を紹介します(1200mm相当)。まずはノートリ写真から。
顔を拡大したのがこちら。暗い日に撮影したので、解像度はそこそこのレベルです。極端なトリミングには向かない画質でした。
Instagram投稿写真はこちらで、スマホ画面で見るぶんには十分すぎるくらいに解像しています。
距離7mのコゲラ(テレコン付き1680mm相当)
撮影距離7m・テレコン付きで撮影したをコゲラを紹介します。まずはノートリ写真から。
顔を拡大すると、スマホ画面では解像しているように見えますが、PCの大画面では解像度は破綻して見るに耐えませんね。
Instagram投稿写真は、十分すぎるくらいに解像します。
中距離(シマエナガ、ツグミ類、レンジャク)
続いて、距離7m〜10mで撮影した野鳥写真を紹介します。
この位の距離になると、拡大しても羽毛は全く解像しませんので、ノートリ写真とInstagram投稿用のトリミングした写真で羽毛の解像度を見ていきます。
シマエナガ: 10m
このくらいの距離になると、小鳥を鮮明に撮れる気がしません。下の作例はテレコン付き・1680mm相当で高い木の頂上付近にいたシマエナガを撮ったものです。
まずはノートリ写真から。
Instagram投稿も拡大はムリでしたので、少しだけトリミングして投稿です。でも羽毛は解像してませんね。
トラツグミ: 8m
下の作例は600mm相当でトラツグミを撮ったものです。トラツグミくらいの中型の野鳥だと、中距離でもそれなりに解像します。
まずは、ノートリ写真から。
トリミングもガチピンで撮れていれば、かなりできます。
下のInstagram投稿写真くらいまで拡大しても画質・解像感は破綻しません。
ヒレンジャク: 8m
デジタルテレコンONで1200mm相当で撮ったヒレンジャクです。レンジャクは羽毛を解像させるのが難しい鳥ですが、なんとか羽毛の質感を描写できています。
ノートリ写真はこちら。
Instagram用に解像感が破綻しない程度にトリミングした写真がこちら。このくらいにはムリなく拡大できます。
遠距離(ヤマセミ)
20m以上の遠距離撮影のヤマセミも、ノートリ写真と解像度が破綻しない程度にトリミングしたInstagram投稿写真で羽毛の解像度を紹介します。
テレコンなし(1200m相当)
ノートリ写真では、これくらいの大きさで野鳥が撮れます。
このくらいの遠い撮影距離になると、無理なトリミングは画質・解像感を破綻させます。
Instagramに投稿した写真はこちらで、まあ羽毛の質感もそれなりに描写できているのではないでしょうか。
テレコンあり(1680m相当)
テレコンを装着してさらに大きく撮ってみた作例を紹介します。
ノートリ写真はこちら。
こちらもムリなトリミングは画質を破綻させるので、少しだけトリミングしてInstagramに投稿しました。
まとめ
以上、オリンパスOM-D E-M1 MarkIIと超望遠レンズM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROで野鳥の羽毛がどこまで解像できるのかをレビューしました。
結論としては、以下のようにまとめられます。
- InstagramのようなSNS投稿には十分耐えられるレベルで羽毛は解像する
- 羽毛の1本1本までリアルに解像できる撮影距離は5m以内(僕の主観)
- それ以上の距離なると、羽毛の質感を自然な感じで描写できればラッキー
このマイクロフォーサーズの撮影システムは、フルサイズ機のロクヨン(600mm/f4)の大砲レンズに相当する、いわゆる最上級の撮影システムで、今回の解像テストの結果も、満足のいくものでした。
もちろんフルサイズ機の画質には到底かないませんが、手持ち撮影できる軽量コンパクトさ、そして手ぶれ補正は魅力です。
なお、このブログでは、ソニーの高画素フルサイズ機と100-400mmのズームレンズのセットでどこまで高画質と高解像度を実現できるのかもテストしているところなので、ご興味のある方は関連記事を読んでみて下さい。
では
実際、過去半年間、ほぼ毎日使ってみて、解像度の高さはなかなかにものだったよ。