OM-D E-M1 MarkIIで野鳥撮影レビュー:羽毛はどこまで解像するか?




アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。

野鳥撮影に愛用しているオリンパスのOM-D E-M1 MarkIIと超望遠レンズM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROのレビュー記事です。

この記事では、E-M1 MarkIIとED300mm F4.0 PROレンズで、どこまで鳥の羽毛が鮮明に描写できるかを実際の作例を使って紹介します。

“sim”
野鳥撮影では鳥のディテールも写真で表現したいからね。

実際、過去半年間、ほぼ毎日使ってみて、解像度の高さはなかなかにものだったよ。

“サル君”
詳しくは下を読んでね。

エツミの専用ブラケットにドットサイト照準器EE-1を取り付けた状態

至近距離(ヤマガラとヒヨドリ)

距離3mのヤマガラ

ノートリ写真はこちらです。web用にリサイズしてありますが、このくらいに画角で撮れます。

ISO 250, 300mm, -0.7 ev, ƒ/4, 1/160

顔の部分を拡大してみたのが下の画像です。web用にリサイズしていますが、羽毛がかなり鮮明に解像されていますね。

つづいて背中の羽毛も見てみます。こちらも十分すぎるレベルで解像されているのが分かります。

そして、Instagram用の解像度としても十分でした。E-M1 MarkIIは、近距離であれば、かなり鮮明な写真が撮れます。

距離2mのヒヨドリ

もう一つ至近距離で撮影した作例を紹介します。

こちらはテレコンを装着して、至近距離でヒヨドリを撮影した作例です。

ISO 200, 420mm, -1 ev, ƒ/5.6, 1/200

顔を拡大してみると、ビビるくらい解像していますね。テレコン装着でも至近距離では画質に悪影響は感じられません。

つづいて、お腹の羽毛もチェックしてみましょう。こちらも十分すぎる解像度です。

Instagram投稿写真も申し分のない解像度です。

近距離(ゴジュウカラとコゲラ)

距離5mのゴジュウカラ

撮影距離5mのゴジュウカラの作例を紹介します(1200mm相当)。まずはノートリ写真から。

ISO 320, 300mm, -1.3 ev, ƒ/4, 1/160

顔を拡大したのがこちら。暗い日に撮影したので、解像度はそこそこのレベルです。極端なトリミングには向かない画質でした。

Instagram投稿写真はこちらで、スマホ画面で見るぶんには十分すぎるくらいに解像しています。

Eurasian Nuthatch/シロハラゴジュウカラくん E-M1で撮影。至近だったので、羽毛もまずまず解像しています。天候は小雨で、暗い中での撮影だったので、ノイズ混じりです。明るければ、もっと解像するんでしょうね。デジタルテレコンONなので1200mm相当です。 ISO 320, 300mm, ƒ/4, 1/160, -1.3 ev, M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II #シロハラゴジュウカラ #野鳥 #野鳥倶楽部 #バードウォッチング #EurasianNuthatch #sapporo #japan #birdphotography #bird #wildbird #birdstagram #birdwatchers #birdlovers #birdextreme #birddogoftheday #bestbirdshots #pocket_birds #birdsofinstagram #eye_spy_birds #your_best_birds #allmightybirds #bird_brilliance #nature_brilliance #nuts_about_birds #nature_worldwide_birds #exclusive_wildlife #instagramjapan #tokyocameraclub #birds_adored

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距離7mのコゲラ(テレコン付き1680mm相当)

撮影距離7m・テレコン付きで撮影したをコゲラを紹介します。まずはノートリ写真から。

ISO 640, 420mm, -0.7 ev, ƒ/5.6, 1/500

顔を拡大すると、スマホ画面では解像しているように見えますが、PCの大画面では解像度は破綻して見るに耐えませんね。

Instagram投稿写真は、十分すぎるくらいに解像します。

中距離(シマエナガ、ツグミ類、レンジャク)

続いて、距離7m〜10mで撮影した野鳥写真を紹介します。

この位の距離になると、拡大しても羽毛は全く解像しませんので、ノートリ写真とInstagram投稿用のトリミングした写真で羽毛の解像度を見ていきます。

シマエナガ: 10m

このくらいの距離になると、小鳥を鮮明に撮れる気がしません。下の作例はテレコン付き・1680mm相当で高い木の頂上付近にいたシマエナガを撮ったものです。

まずはノートリ写真から。

ISO 250, 420mm, 0.7 ev, ƒ/5.6, 1/320

Instagram投稿も拡大はムリでしたので、少しだけトリミングして投稿です。でも羽毛は解像してませんね。

Long-tailed Tit/シマエナガくん 冬のモフモフ仕様の横向き姿もなかなかカワイイです。 高い木の頂上付近にいたのをテレコンを付けて無理やり撮影しました。 ISO 250, 420mm, ƒ/5.6, 1/320, 0.7 ev, M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II #シマエナガ #野鳥 #野鳥倶楽部 #バードウォッチング #LongtailedTit #sapporo #japan #birdphotography #bird #wildbird #birdstagram #birdwatchers #birdlovers #birdextreme #birddogoftheday #bestbirdshots #pocket_birds #birdsofinstagram #eye_spy_birds #your_best_birds #allmightybirds #bird_brilliance #nature_brilliance #nuts_about_birds #nature_worldwide_birds #exclusive_wildlife #instagramjapan #tokyocameraclub #birds_adored

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トラツグミ: 8m

下の作例は600mm相当でトラツグミを撮ったものです。トラツグミくらいの中型の野鳥だと、中距離でもそれなりに解像します。

まずは、ノートリ写真から。

ISO 200, 300mm, -1.3 ev, ƒ/4, 1/640

トリミングもガチピンで撮れていれば、かなりできます。

下のInstagram投稿写真くらいまで拡大しても画質・解像感は破綻しません。

White’s Thrush/トラツグミくん 望遠端での背景ボケはFE100-400mmよりこっちの方が上です。引き伸ばしたときの解像感は高画素機にはかなわないですが、ガチピンで撮れればSNS投稿くらいではパット見で違いは判別できないですね。 と思ってましたが、上手い人の写真を見ると解像度と画質は全く別でしたので、今年は解像度よりも画質にこだわりたいと思います。 ISO 200, 300mm, ƒ/4, 1/640, -1.3 ev M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II #トラツグミ #野鳥 #野鳥倶楽部 #バードウォッチング #WhitesThrush #sapporo #japan #birdphotography #bird #wildbird #birdstagram #birdwatchers #birdlovers #birdextreme #birddogoftheday #bestbirdshots #pocket_birds #birdsofinstagram #eye_spy_birds #your_best_birds #allmightybirds #bird_brilliance #nature_brilliance #nuts_about_birds #nature_worldwide_birds #exclusive_wildlife #instagramjapan #tokyocameraclub #birds_adored

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ヒレンジャク: 8m

デジタルテレコンONで1200mm相当で撮ったヒレンジャクです。レンジャクは羽毛を解像させるのが難しい鳥ですが、なんとか羽毛の質感を描写できています。

ノートリ写真はこちら。

ISO 200, 300mm, 0 ev, ƒ/4, 1/1000

Instagram用に解像感が破綻しない程度にトリミングした写真がこちら。このくらいにはムリなく拡大できます。

遠距離(ヤマセミ)

20m以上の遠距離撮影のヤマセミも、ノートリ写真と解像度が破綻しない程度にトリミングしたInstagram投稿写真で羽毛の解像度を紹介します。

テレコンなし(1200m相当)

ノートリ写真では、これくらいの大きさで野鳥が撮れます。

ISO 250, 300mm, -3 ev, ƒ/4, 1/200

このくらいの遠い撮影距離になると、無理なトリミングは画質・解像感を破綻させます。

Instagramに投稿した写真はこちらで、まあ羽毛の質感もそれなりに描写できているのではないでしょうか。

テレコンあり(1680m相当)

テレコンを装着してさらに大きく撮ってみた作例を紹介します。

ノートリ写真はこちら。

ISO 250, 420mm, -1.3 ev, ƒ/5.6, 1/1000

こちらもムリなトリミングは画質を破綻させるので、少しだけトリミングしてInstagramに投稿しました。

Crested Kingfisher/ヤマセミくん 上を飛んでるカラスくんが気になっているようでした。 テレコン付きでも解像しましたが、絞ればもっと解像すると思うので次回以降実験予定です。 ただし、AF性能はテレコンを付けると悪くなったので、飛びものには向かないと思います。 ISO 250, 420mm, ƒ/5.6, 1/1000, -1.3 ev M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II #ヤマセミ #野鳥 #野鳥倶楽部 #バードウォッチング #Crested Kingfisher #sapporo #japan #birdphotography #bird #wildbird #birdstagram #birdwatchers #birdlovers #birdextreme #birddogoftheday #bestbirdshots #pocket_birds #birdsofinstagram #eye_spy_birds #your_best_birds #allmightybirds #bird_brilliance #nature_brilliance #nuts_about_birds #nature_worldwide_birds #exclusive_wildlife #instagramjapan #tokyocameraclub

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まとめ

以上、オリンパスOM-D E-M1 MarkIIと超望遠レンズM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROで野鳥の羽毛がどこまで解像できるのかをレビューしました。

結論としては、以下のようにまとめられます。

  1. InstagramのようなSNS投稿には十分耐えられるレベルで羽毛は解像する
  2. 羽毛の1本1本までリアルに解像できる撮影距離は5m以内(僕の主観
  3. それ以上の距離なると、羽毛の質感を自然な感じで描写できればラッキー

このマイクロフォーサーズの撮影システムは、フルサイズ機のロクヨン(600mm/f4)の大砲レンズに相当する、いわゆる最上級の撮影システムで、今回の解像テストの結果も、満足のいくものでした。

もちろんフルサイズ機の画質には到底かないませんが、手持ち撮影できる軽量コンパクトさ、そして手ぶれ補正は魅力です。

なお、このブログでは、ソニーの高画素フルサイズ機と100-400mmのズームレンズのセットでどこまで高画質と高解像度を実現できるのかもテストしているところなので、ご興味のある方は関連記事を読んでみて下さい。

では



ABOUTこの記事をかいた人

動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。