【実録】初心者が野鳥撮影を始めて1年間の上達具合を写真でお見せします




アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。

野鳥を撮りをはじめてから、もうすぐ1年が経ちます。

僕は野鳥のトマリモノのポートレートを高画質に撮ることを目標にしているカメラマンです。

たとえば、こんな野鳥写真が撮れたらいいなぁと…

この記事では、トマリモノ中心に撮影してきた僕の写真の上達具合を「撮った写真」や「導入機材」ととも紹介していきます。

これから野鳥写真をはじめる初心者さんや、始めたばかり人の参考になれば嬉しく思います。

“sim”
まさか一年でインスタグラムでフィーチャーされるとは思ってなかったよ。

そもそもそれまで、「フィーチャー」のことを何も知らなかったからね(笑)

“サル君”
というわけで、この人の要領の悪さを知っておけば、もっと速く上達できると思うよ。

1ヶ月目(4月):はじめて野鳥を撮る

このころの使用機材は、オリンパスのミラーレス中級機 E-M5 MarkIIとED40-150mm/f2.8で、エゾリスと動物園の動物が主な被写体でした。

【参考記事】オリンパス40-150mm F2.8 PROで野鳥や動物は撮影できるか?

その傍ら公園の野鳥撮影をはじめたのがキッカケです。

下の写真がはじめて撮った野鳥写真です。

“サル君”
よくみると、白トビしているし、ピントも甘いね
“sim”
当時はすごく良く撮れてると鼻高々だったけどね(笑)

#アカゲラ

Satoru Shimizuさん(@sat.simizu)がシェアした投稿 –

 

2ヶ月目(5月):600mm相当のレンズを買う

しかし、野鳥を撮り始めてわずか1ヶ月目にして、換算300mm相当のレンズではキビシイことを思い知らされます。

不満点はズバリ300mm相当では射程距離が短いことです。

そのため、羽毛が解像しない写真を量産していました。

その結果、換算600mm相当のED300mm/f4レンズを新たに購入することになりました。

“sim”
まさか自分が30万円の高価なレンズを買うとは夢にも思わなかったよ。

 

3ヶ月目(6月):上位機種のカメラを買う

さらにミラーレス中級機のオリンパス E-M5 MarkIIのAF速度への不満解消のために、フラッグシップ機のE-M1 MarkIIを購入してしまいます。

総額50万円!野鳥撮影にOM-D E-M1 Mark2と300mm F4.0 PROレンズを買った理由

これで機材への不満もなくなったので、野鳥撮影にますますのめり込むことになりました。

結果、機材の恩恵もあって、たまに羽毛まで解像した写真がとれるようになります。

“sim”
機材のおかげで、写真のクオリティが一段底上げされた感じだったよ。

 

4ヶ月目(7月):解像度のいい写真が撮れるようになる

このころの一日の撮影時間は2時間ですが、一日平均1000枚くらいを撮りまくっていたこともあり、解像感のいい写真が撮れる頻度が上がります。

“サル君”
でも、トリミングしすぎで画質が悪くなっているね。初心者にありがちな過ちですな。

 

5ヶ月目(8月):写真の上達スピードが鈍る

そして、鳥がいない季節に突入したこともあり、写真の上達スピードが鈍ります。

たまにカワセミを見つけてを撮ったりしていましたが、テクニック不足で発色や露出で失敗を繰り返していました。

“sim”
今見ると、ひどい色のカワセミ写真だorz…

そして、トリミングしすぎで画質も悪いな…

 

6ヶ月目(9月):構図と背景を考えて撮るようになる

鳥の姿は相変わらず少なかったですが、構図と背景を意識するようになりました。

が、ふだんは、相変わらず構図が雑然とした写真を量産していましたね。

“sim”
そして、懲りずにトリミングのしすぎで画質をスポイルしてましたorz…

でも、たまに構図と背景のいい写真が撮れるようになりましたね。

“sim”
この写真でインスタグラムの「いいね!」がはじめて100件を超えて超嬉しかったよ。

 

7ヶ月目(10月):写真の色彩を意識するようになる

前月に撮ったヤマセミで味をしめて、写真の色彩を意識するようになりました。

“sim”
色彩を意識するようになったのは紅葉の影響が大きいね。

そして、トリミングでムリに鳥を大きく見せるのをやめたのもこの頃だね。

でも、至近距離&ガチピンで撮影すると、ものすごく羽毛が解像することに気がついたのも、この頃です。

 

8ヶ月目(11月):上達が止まって試行錯誤がはじまる

11月になると、冬鳥の撮影方法を試行錯誤するようになります。

“sim”
近くで撮らせてくれなくて、けっこう苦労したね。

そして、色彩がキレイな写真を撮ることを常に意識するようになりました。

“sim”
下のシジュウカラ写真は画質は良くないけど、構図と色は結構気に入ってる写真だよ。

 

9ヶ月目(12月):はじめてインスタグラムでフィーチャーされ、カメラを買い換える

野鳥を撮りはじめて9ヶ月目にして、下の写真で、はじめてインスタグラムの有名野鳥メディアにフィーチャーされました。

“sim”
フィーチャーされる可能性はゼロだと思いこんでいたから、本当にビックリしたね。

フィーチャーの理由は下の記事で推測しているけど、たぶん構図が良かったんだろうね。

野鳥写真がインスタグラム『eye_spy_birds』にフィーチャーされた!/何が良かったのか?

なお、この月にフィーチャーされたのは下の写真と合わせて2枚でした。

“サル君”
この写真は前月に撮影したものだけどな。

画質も構図も突出したところはないから、フィーチャーされたのは偶然だな。

しかし、自分の写真の画質への不満が大きくなっていたのもこの時期でした。

結果、高画素フルサイズ機のα7RIIIを衝動買いしてしまいました。

“sim”
当初のこの買物には懐疑的だったけど、使用1週間でその画質に感動したよ。

SONYのミラーレスカメラ『α7RIII』は野鳥撮影に使えるか?

 

10ヶ月目(1月):新しいカメラの使い方を試行錯誤する

この月は、新調した撮影機材で、どうすれば画質のいい写真が撮れるのかひたすら思考錯誤していました。

“sim”
鳥の種類によって羽毛の解像しやすさが違うので、下の記事のような思考錯誤を延々とやってました。

ソニー「α7RIII」で野鳥を撮影してみた:ウソ編/撮影距離と解像度の関係

この月にインスタグラムでフィーチャーされたのは下の記事のエゾリス1件のみで、野鳥はゼロでした。

インスタグラムでフィーチャーされたエゾリス写真の解説(1)

 

11ヶ月目(2月):インスタグラムでフィーチャー6回される

野鳥撮影をはじめて11ヶ月目にして自分で納得のいく画質の写真が撮れるようになってきました。

“sim”
もうお分かりかもしれませんが、この頃から完全にインスタグラムのフィーチャーを意識してましたね。

なお、この月のインスタグラムのフィーチャー回数はのべ6回です。

下の記事のシジュウカラ写真はフィーチャー先でも「いいね!」が7500件と多かったですが、自分のアカウントで「いいね!」がはじめて1000件以上つきました。

“サル君”
身近な鳥でもカワイク撮れば、注目されることがわかったよ。

インスタグラムでフィーチャーされた野鳥写真の解説/シジュウカラ/いいね!7000件ついたよ

ほかには、新機材「SONY α7RIII」の特性を活かした遠距離からのヤマセミのクローズアップ写真がインスタグラムでウケてました。

インスタグラムでフィーチャーされた野鳥写真の解説/ヤマセミ/いいね!3700件ついたよ

 

12ヶ月目(3月):インスタグラムでフィーチャー12回される

3月に入ると冬鳥が徐々にいなくなってきて、撮影に苦労します。

しかし、インスタグラムのフィーチャー回数はのべ12回です。

インスタグラムで一番ウケたのは、背景をレタッチしたヤマセミ写真で、10個の野鳥メディアからフィーチャーされました。

“サル君”
インスタグラムでは、人物ポートレートの世界と同じようにフォトレタッチが高く評価される場合もあるようだね。

そして、自分のインスタグラムのアカウントでは、はじめて「いいね!」が2000件を超える野鳥写真が現れました。

“sim”
海外の方にやたらとウケていたね。

分かりやすい構図と、羽毛まで解像したのが良かったみたい。

そして、インスタグラムのフォロワー数が1000人を超えました。

“sim”
インスタグラムをはじめたときに、まずはフォロワー数を1000人まで増やしたいと思っていたから1年かかって実現した時には嬉しかったよ!

初心者が野鳥インスタグラムでフォロワー1000人に増やすための5つの戦略

 

まとめ

以上、僕が野鳥撮影をはじめてから1年間の上達過程でした。

まとめると、上達の大きな転機となったのは次の3つです。

  1. 撮影方法の試行錯誤
  2. 高画素フルサイズセンサーのカメラの導入(SONY α7RIII)
  3. インスタグラムのフィーチャー経験

とくに、インスタグラムで一度フィーチャーされると、欲が出てさらにフィーチャーされる写真を撮りたくなります。なので、必然的に上達スピードが上がるからオススメですよ。

“sim”
ほかにもインスタグラムでは、超初心者のころから好意的なコメントを下さったフォロワーさんには、ずいぶん支えられたので頭が上がりませんね。

この辺が僕がインスタグラムを勧める理由でもあります。

あと、身も蓋もない話ですが、良い機材を使った方が上達スピードは速かったです。

“サル君”
最初から高画素フルサイズセンサーのカメラを買っておけば、出費も少なかったという良い見本だね。

では

補足

以下、使用機材です。



ABOUTこの記事をかいた人

動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。