sim(@ssiR01)です。
神レンズと言われてるオリンオパスの望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」。
このレンズでは、いったいどの程度まで動物写真の撮影ができるのでしょうか?
被写体を「撮影できる」「できない」は焦点距離の問題なので、そこに絞ってレビューします。
最初に結論をザックリ書いておくと下のような感じです。
- 〜300mm相当:動物園であれば大丈夫
- 〜420mm相当(x1.4テレコン使用):リスや大きめの野鳥は、被写体が5m以内に入れば許容範囲
- 〜840mm相当(さらにx2デジタルテレコン使用):小鳥の撮影は5m以上離れるとダメ
撮影機材について
今回使った撮影機材は次のとおりです。
レンズとテレコン
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROは明るいf2.8通しの望遠レンズです。
最大焦点距離は、テレコンやデジタルテレコンを使えば次の3パターンが楽しめます。
- 300mm相当:☓1.4テレコン未使用
- 420mm相当:☓1.4テレコン使用
- 840mm相当:☓1.4テレコン使用、☓2デジタルテレコン使用
ボディ
オリンパスミラーレス一眼の中級機で手ぶれ補正が強力な機種です。
動物園の屋内動物舎のような暗い場所でも手ブレせずにシャッタースピードを落とせます。結果、高画質な写真が撮影できてしまいます。
動物園は「40-150mm F2.8 PRO」の許容範囲
動物園の動物は被写体自体が大きいので、光学テレコンやデジタルテレコンを併用すれば、動物の顔アップも撮れる場合がほとんどです。
下のサーバルキャットは、暗い屋内動物舎で撮ったものです。
シャッタースピードはなんと1/25秒!
これでも手ブレしないので、ISO200の高画質で撮影できました。
焦点距離は望遠端テレコン付き420mm相当で顔のクローズアップ写真が撮れます。
また、広角端の80mm相当であらば、目の前にいるトラも体全体を広く撮ることができます。こちらはかなり暗かったのですが、明るいf2.8のレンズと手ブレ補正のお陰でISO400の高画質で撮影できています。
望遠端テレコンなし300mm相当では、サル山のニホンザルも下くらいの大きさで撮れます。
サル山は動物園でもっとも望遠性能が必要になるステージなので、このくらいの画角で撮ることができれば園内の動物はすべて許容範囲内といえます。
さらに詳しくはこちらの記事を見て下さい。
5m以内であれば野鳥でも「40-150mm F2.8 PRO」で許容できる場合がある
しかし、公園での小型野生動物の撮影になると話は別で、とたんに条件が厳しくなります。
被写体までの距離が5m以内であれば、スマホ画面で見る用として許せる画質の写真が撮れます。
その例がこちらです。
下の写真のエゾリスは3mくらいの距離だったので、解像度高めに撮れてます。
下のヒヨドリは距離5mくらいで解像感がでています。ちなみにデジタルテレコンを使用しているので換算840mm相当です。
5m以上離れた小型野生動物は「40-150mm F2.8 PRO」での撮影に向かない
エゾリスくらいの大きさでも、5m以上離れると解像感はかなり落ちます。
なので、小鳥だと、インスタグラム投稿に耐えられないクオリティになることが多いです。
以下、5m以上離れていた中でマシだった作例です。全体的にクオリティという点ではキビシイです。
まとめ
結論をまとめると、下のとおり。
- 〜300mm相当:動物園であれば大丈夫
- 〜420mm相当(x1.4テレコン使用):リスや大きめの野鳥は、被写体が5m以内に入れば許容範囲
- 〜840mm相当(さらにx2デジタルテレコン使用):小鳥の撮影は5m以上離れるとダメ
動物園の撮影であれば、「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」で十分に許容できます。
しかし、野鳥撮影となると、よほど被写体が近くに来てくれないとキビシイ… っていうか、はっきり言って無理ゲーの世界でした。
では
しかし、野鳥はダメ。840mm相当もあれば小鳥もOKだろうと思うかもしれませんが、至近で撮らないと解像しないので画質が悪いです。