アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。
野鳥撮影用にソニーのα7RIIIを買ったので、愛用のオリンパスE-M1 MarkIIと比較しながらのファーストインプレを書きました。
α7RIIIを買った理由
現在の愛用している野鳥カメラはオリンパスのOM-D E-M1 MarkIIですが、つぎの理由からα7RIIIを買い足しました。
- OM-D E-M1 MarkIIをメンテナンスに出す間に使うカメラがほしい
- ミラーレスのフルサイズ機を使ってみたい
ソニーのα9やキヤノンのEOS 5D MarkⅣとも迷いましたが、手持ち撮影で焦点距離が確保できる高画素のミラーレスということで「α7RIII」に決定しました。
合わせて買った超望遠レンズ
カメラボディの性能をフルに発揮できるように、ソニー純正の超望遠ズームレンズ『FE 4.5-5.6 100-400mm GM』と1.4倍テレコンSEL14TCを合わせて買いました。
これらのレンズとα7RIIIで確保できる最大焦点距離は下のとおりです。
- APS-Cモード・テレコンなし=600mm
- APS-Cモード・テレコンなし・全画素超解像ズーム=1200mm
- 1.4倍テレコンを付けると、それぞれ840mmと1680mmとなり、現在愛用しているOLYMPUSのE-M1 MarkIIと同等の最大焦点距離を確保できる
ただし、単焦点レンズとズームレンズの違いがあるので、ソニーのシステムでは1段暗くなります。
見た目の大きさ
パット見、α7RIIIとE-M1 MarkIIの大きさは超望遠レンズ込みで同じくらいです。
重さはソニーが少し重いくらいですね。でも2kg程度なので十分軽量コンパクトです。同じシステムをキヤノンやニコンで組むと3kgオーバーですからね。
設定してみてわかったα7RIIIとE-M1 MarkIIのちがい
結論をザックリ書くと、『α7RIIIよりもE-M1 MarkIIの方が、使いやすいし、設定は柔軟』です。
ソニーのα7RIIIはオリンパスと比べると、融通が効かないというか、とてもわかりにくかったです。
ボタンとダイヤルの使い安さ
フロントとリアのダイアルともに、ソニーのα7RIIIは使いにくいです。とくに露出設定ダイヤルは硬くて片手だと少し回しにくいです。
対してオリンパスはエルゴノミクスを配慮した作りでとても使いやすいですね。
ただし、α7RIIIにはE-M1 MarkIIにはないマルチセレクター(ジョイスティック状のノブ)とコントロールホイールが付いているので、操作感ではα7RIIIの方が優れている所もありました。
設定できないこと
こちらもオリンパスの方がユーザ目線で作られていると実感しました。
以下、オリンパスE-M1 MarkIIにできて、ソニーα7RIIIにできないことを書き出すとこんな感じになります。
- C-AFで拡大表示する
- ISO Autoに設定したときに、撮影中にISOをリアルタイムで表示する*
*αではシャッターボタン半押しでISO Auto時のリアルタイム表示が可能です。
対して、ソニーα7RIIIにしかできなかったことはつぎの1つです。
- マニュアルフォーカスをしながらのリアルタイム拡大表示
他に、ソニーの方が優れていたのは「カスタマイズ用のボタンとダイヤルの数が多い」点です。
マニュアルフォーカスが優れもの
オリンパスはAF前提ですが、ソニーはマニュアルフォーカスも積極的に使って欲しいという設計でカメラを作っていると感じました。
α7R3はピントリングを回すと自動的に拡大表示される仕組みで、とても使い安かったです。
なので、実際の撮影現場ではオートフォーカスに頼りきっている。
まとめ
良くも悪くもソニーのカメラは癖がありますね。ですが、この辺は慣れなので、使い込むうちに気にならなくなるでしょう。
問題は、撮った野鳥写真のクオリティが上がるかどうかですね。
これについては後日レポートしたいと思います。
事後報告:SONY α7RIIIにして写真のクオリティーが上がった
文中にもリンクを貼っておきましたが、その後、SONY α7RIIIとオリンパス E-M1 Mark2の比較テストしました。
結論としては、遠くからキレイに写真が撮れるのは、間違いなくSONY α7RIIIの方でした。
下に距離20mからα7R3で手持ち撮影したヤマセミの作例を載せておきます。
見よ!
この驚きの解像力!
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野鳥撮影用のミラーレスカメラ
SONY α7RIIIとOLYMPUS OM-D E-M1 Mark2で野鳥を撮り比べてみました。「とまりもの」撮影に限っていえば、α7RIIIの方が望遠性能は圧倒していました。
遠くから簡単・キレイに撮れるのは間違いなく、α7RIIIです。https://t.co/bIZ3F3Bry4
— 清水了📷動物写真家 (@ssiR01) 2018年1月30日
詳しくは下の記事をお読み下さい。