アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。
フルサイズ機としてSONYのα9とα7RIIIが気になっています。
とくにSONY純正の超望遠レンズ『FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS』使用時に、APS-Cモードでの撮影は野鳥撮影に使えるのか?についてです。
この記事は、上記疑問を解消するために、『SONYのα9とα7RIIIのAPSモード撮影時の画角変化と記録画素数についてメーカーサポートに問い合わせた結果』をまとめたものです。
α9とα7RIIIに使える超望遠レンズ
AFなどのレンズ性能をフルで使う前提で考えると、使える超望レンズは純正の『FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS』一択です。
念のため、カメラの種類とAPS-Cサイズでの撮影について、SONYサポートに問い合わせた回答は下のとおりです。
α9とα7RIIIともに、SONYの 『FE レンズ』で、APS-C サイズ相当に設定を変更して撮影できます。
カメラとレンズの互換情報については、以下のウェブページを一度、ご参照ください。
野鳥撮影に必要な画角と解像度
僕が参考にしているプロの野鳥写真家によると、『ノートリで1800万画素が最低ライン』なので、これを目安にしています。
ノートリにこだわる理由は、トリミング前提で撮影すると構図が狂うことが多いからです。
たとえば、背景に入れたいものがトリミングすると入らないことが多いなど…。
ということで、画角を変更できるAPS-Cモードでの撮影は野鳥撮影の構図のために有効な機能です。
画角やレンズに関する他のコメントは下のとおりです。
- 「画角は600m相当が使いやすい」
- 「レンズはF値は4以下が望ましい」とのことですが、現在SONYの超望遠レンズでF4以下のものはなく、最高でF5.6なので、ここは妥協します。
- 「超望遠レンズでテレコンを使うのは画質とAF速度の点から望ましくない」
APS-C サイズの画角と記録画素数について
では、SONYのα9とα7RIIIのAPS-C サイズの画角と記録画素数は「プロ用途の野鳥撮影に耐えられるのか?」について調べてみました。
画角は十分か?
「SONYの APS-C サイズは、35 mmフルサイズの約 1.5 倍の画角と焦点距離で表示される」とサポートから回答をもらいましたので、『FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS』であれば、望遠端で600mm相当の画角を確保できます。
さらに、これに1.4倍テレコンをつければ、840mmの画角が確保できます。
画素数は十分か?
APS-Cモードでの画素数については、SONYの回答は以下のとおりです。
APS-C サイズ時の画素数は、以下の数値になります。(縦横比 3:2、JPEGファイル)
α9(ILCE-9)
- Lサイズ: 3936 x 2624(10M)
- Mサイズ: 3008 x 2000(6.0M)
- Sサイズ: 1968 x 1312(2.6M)
α7RIII(ILCE-7RM3)
- Lサイズ: 5168 x 3448(18M)
- Mサイズ: 3984 x 2656(11M)
- Sサイズ: 2592 x 1728(4.5M)
詳しくは、カメラの仕様を一度ご確認ください。
プロ用ととして考えると、α7RIIIが1800万画素を確保できてますね。
まとめ
APS-Cサイズでの撮影時の画角と記録画素数を考えると、α7RIIIが野鳥撮影には良さそうです。
ただし、F値を妥協すれば、α9+2倍テレコンでも800mm相当の画角と記録画素数を確保できますね。
では
これと比べて、SONYのαと100-400mmの組み合わせで、今以上に鮮明に撮れるかどうかが気になるところ。