アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。
僕の撮影スタイルはお散歩スナップです。公共の交通機関で行ける都市公園で、手持ち用の軽量コンパクトな撮影機材で野鳥撮影を楽しんでいます。
このシリーズ記事では、野鳥撮影のスーパー初心者だったころの僕に教えてあげたいことを書いていく予定です。
今回は、初心者が羽毛まで解像した野鳥写真を撮る方法について解説します。
羽毛まで解像させるコツは近距離撮影
高画素センサーの高価なカメラを使わなくても、羽毛まで解像した野鳥写真を撮ることができます。
その方法はズバリ『至近距離からの撮影』です。
ただし、ピントがバッチリ合っていることが前提です(できればガチピン)。
野鳥との距離の目安は、下のとおり。
- 明るい日:5〜6m以内
- 暗い日:5m以内
このくらいの距離で撮影すれば、だいたい羽毛まで解像します。
たとえば、オリンパスOM-D E-M1 MarkII(マイクロフォーサーズ/2037万画素/焦点距離600mm相当)を使った作例では、
下のヤマガラで距離3〜4m(天候:曇り)
下のゴジュウカラで距離5〜6m(天候:雨)
なお、高画素センサー搭載のSONY α7RIII(フルサイズ/4240万画素/400mm)では、上のマイクロフォーサーズ機よりも短い焦点距離のレンズでより細かく解像します。
たとえば、下のウソ写真で距離5m(天候:薄曇り日陰)です。
ただし、高性能なカメラの方がより簡単に撮れるって話。
野鳥に接近するコツ
では、至近距離から野鳥を撮影するには、どうしたらイイのか解説します。
自分から鳥に近づいてはいけない
基本的に自分から野鳥に近づいてはダメです。
当然ながら、鳥に近づけば逃げられます。
これはマナー違反だから気をつけようね。
鳥が来るのを待ち伏せる
では、どうすれば至近で撮影できるかというと、ズバリ『待ち伏せ』です。
方法は下のとおり。
- その日、鳥が現れた場所では、まず鳥の行動パターンを観察する。
- 次に、とまりそうな場所を予測して、そこでしばらく静かに待ち伏せる。
鳥の方から近づいて来た場合、たまに信じられないくらい近くで撮影させてくれます。
下のウソ写真を撮ったときも、一度ウソがその枝から飛び去った後に30分くらい待ち伏せしました。そして、再び同じ枝に戻ってきたところを撮影しました。
自分から近づく場合は超スローで
自分から近づく場合は、超スロースピードで近づくと鳥に逃げられないこともあります。
下のツグミ写真は5mくらいの至近でしたが、発見してから20分間くらいかけて近づきました。
なお、最初は下の写真のように逆光だったので、大きく迂回しながらの接近でした。
まとめ
以上、初心者のための野鳥の羽毛を解像させる撮影方法の解説でした。
まとめると、下のとおり。
- 至近距離からの撮影であれば、高性能なカメラは必要ない
- 基本、野鳥の行動パターンを予測して待ち伏せする
- 自分から接近するときは超スロースピードで
では
補足
以下、使用機材です。