初心者がインスタグラムで野鳥写真の品質を上げるための7つ方法




アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。

このシリーズ記事では、野鳥撮影のスーパー初心者だったころの僕に教えてあげたいことを書いていく予定です。

今回は、インスタグラム初心者が野鳥写真の品質をアップするための方法について解説します。

“sim”
まあ、これは人それぞれだけど、僕が現在までに試してよかったことを紹介するよ。
“サル君”
ザックリ紹介しておくと、「ピント」、「解像度」、「露出」、「構図」、「背景」が主なところだよ。

1.ピントの合った写真を撮る

インスタグラムの投稿写真を見てみると意外とピントの甘い写真が多いです。

なので、ピンボケしていないガチピン写真を投稿するだけで差別化できます。

ピンボケ写真の原因としては、つぎの2つがあります。

  1. 手ブレ
  2. 被写体ブレ

手ブレを防ぐ

手ブレを防ぐ方法としては、手ブレしないシャッタースピードで撮影するか、三脚を使うだけでOKです。最近のカメラは手ぶれ補正が優れています。

例えば、僕が使っているOLYMPUS OM-D E-M1 MarkIISONY α7RIIIは世界最高性能の手ブレ補正のおかげで、1/100秒以上のシャッタースピードをキープしておけば手ブレしません。

被写体ブレを防ぐ

被写体ブレは、下のツグミ写真のようにシャッタースピードが遅すぎて鳥の動きを静止させられなかった時に起こります。

被写体ブレを防ぐためシャッタースピードは僕は下の設定にしています。

基本設定

  • とまっている鳥:デフォルト1/250秒
  • 飛んでいる鳥:1/2500秒

ケース別の設定

  • 落ち着きがない鳥:1/500秒(例:シジュウカラ)
  • あまり動かない鳥:1/80秒以上(例:ヤマセミ)
  • 強風で被写体ブレが心配な時:1/500秒

 

2.むやみにトリミングして解像度を破綻させない

インスタグラムでは必要以上に鳥を拡大しすぎて、解像度が破綻してしまいピンボケ写真のようになってしまった投稿もよく見かけます。

なので、写真のトリミングを控えめにして解像度を守るだけで差別化ができます。

例えば、下のアカゲラ写真はトリミングしすぎて、ピンボケのようになってしまった例です。

ですが、下のようにトリミングを控えめにすれば、ピントがあった写真に見えます。

 

3.適正露出で撮影して「白とび」「黒つぶれ」させない

カメラの露出設定を失敗すると、白い部分や黒い部分の階調がぶっ飛んだ「白とび」や「黒つぶれ」写真になってしまいます。

「白とび」や「黒つぶれ」写真は、写真の印象をかなり悪くします。

例えば、下のヤマセミ写真は「白とび」の失敗例です。

正しい露出設定で撮れば、下のように立体感のある写真になります。

露出を失敗しないための方法は下の記事を参考にしてください。

初心者のための野鳥撮影:マニュアル露出モード「ダイヤルM」のススメ

 

4.低いISO感度で高画質に撮る

カメラのISO感度は低いほど画質が良くなります。

なので、低いISO感度で撮ることを意識すると高画質な写真になりやすいです。

“サル君”
許容できるISO感度はカメラごとに違うから、自分のカメラで使えるISOの範囲は実際に撮影して確かめてね。

失敗例

下のヤマガラはISO12800の高感度で撮影したので、羽毛も背景もノイズでザラザラです。

成功例

下のシメ写真は、ISO100で撮影したおかげで、羽毛もすみずみまで解像して、ノイズも少なく高画質です。

 

5.構図と背景を工夫して被写体を分かりやすくする

被写体が分かりにくい写真はインスタグラムのタイムライン上でスルーされやすいです。

なので、背景や構図が被写体を惹き立てるような工夫をすれば、じっくり見てもらえる確率が上がります。

失敗例

下のキクイタダキ写真は、背景の構造物がごちゃつき、色も被写体と区別しにくい失敗写真です。

“sim”

背景や構図の悪い写真は、鳥をどんなに高画質に撮れたとしても、他人に見てもらえないでしょうね。

成功例

下のシジュウカラ写真は、背景もシンプルに鳥を引き立てていて、分かりやすく撮れた一枚です。

 

6.どういう写真がウケるのか投稿写真で実験を繰り返す

インスタグラムでどういう写真が喜ばれるのかについては、実際にいろんな写真を投稿してみて試行錯誤する必要があります。

僕がこれまでの観察してきた過程でわかったのは、下の2つの要件を満たしたものが「いいね!」がつく確率が高いように思えます。

  • 「カワイイ」もしくは「美しい」
  • 分かりやすいオモシロさがある

ただし、歴戦の有名インスタグラマーのマネは技術的にムリがあるので、自分なりの最適解を試行錯誤を繰り返して見つけるしかないのが実情ですね。

“sim”

自信満々で投稿した写真がサッパリだったり、試しにネタで投稿してみたのが大ウケしたりで予想どおりにはいかない世界だね。

 

7.高性能な機材を使う

そして、身も蓋もない話ですが、高性能(=高価な)撮影機材を使った方が、簡単に高品質な写真が撮れます。

“sim”

たとえば、僕はOLYMPUSのマイクロフォーサーズ機から、SONYの高画素センサーのフルサイズ機に変えた途端に写真のクオリティが一段アップしたし、今も上がり続けているのを実感しているよ。

なので、可能であれば、最初からいい機材を使った方が上達が間違いなく速いです。

撮影機材の性能差についての記事は下を参照してください。

野鳥ミラーレス対決/SONY α7RIIIとE-M1 MarkII/両方持ってるので比べてみたよ

 

まとめ

以上、インスタグラムの投稿写真の品質を上げるための方法をまとめると、つぎの7つです。

  1. ピントの合った写真を撮る
  2. むやみにトリミングして解像度を破綻させない
  3. 適正露出で撮影して「白とび」「黒つぶれ」させない
  4. 低いISO感度で高画質に撮る
  5. 構図と背景を工夫して被写体を分かりやすくする
  6. どういう写真がウケるのか投稿写真で実験を繰り返す
  7. 高性能な機材を使う

では、よい写真ライフを。



ABOUTこの記事をかいた人

動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。