アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。
この記事では、ハクセキレイの撮影方法とLightroomの設定のコツを実際の作例で紹介します。
ハクセキレイは市街地の歩道や公園の遊歩道を散歩している姿をよく見かけます。これをインスタ映えするような撮り方を紹介します。
今回の作例イメージとしてはこんな感じのローアングル撮影です。
方法は下のとおりで誰でもできます。
- 鳥と同じ高さから撮影
- シャッタースピードは1/500秒以上が理想
- 「白飛び」「黒つぶれ」させずにできるだけ暗く撮る
- Lightroomではシャドウとハイライトで羽毛の階調を強調する
撮影のコツ
立ち姿勢のままアスファルト上のハクセキレイを見下ろすアングルで撮影すると、下の作例のようにつまらない絵にしかなりません。
これをローアングルで撮影するだけで、構図が魅力的になります。
ローアングル撮影というのは下のように鳥と同じ目線になるように低い位置から撮影するスタイルです。
しかーし!
ハクセキレイは高速に歩いて移動するので、寝そべったローアングル撮影では鳥の動きに追従できません。
今回、僕がやったローアングル撮影のスタイルを図解すると下のような感じです。
鳥が歩く遊歩道が土手の上にある場所で、土手の下から撮影する方法です。
この方法だと、立ったまま撮影できるので鳥の動きにラクラク追従することができます。
だから、5m以内の至近距離からの撮影もできるよ。
ここまでせず、しゃがんで撮るだけでも構図はかなり良くなるので試してみてください。
カメラの設定
シャッタースピードは1/500秒以上が理想
ハクセキレイを撮るときに一番大事なのがシャッタースピードです。
ハクセキレイの動きは速いので、シャッタースピードが遅いと下の写真のように被写体ブレを起こします。
被写体ブレをおこさない理想的なシャッタースピードは1/500秒以上です。
シャッタースピードを速くすると、ISO感度が上がっちゃうからね。
露出は白飛びしないように調整
ハクセキレイは白の面積が広いので、ちょっと油断すると下の写真のように羽毛が白飛びしてしまいます。
「白飛び」した写真はレタッチでも回復できないので高確率で失敗写真になります。
「白飛び」しそうな時は、問答無用で「露出」を下げましょう!
暗い写真になってもレタッチで復活させることができますよ。
Lightroomの設定
ということで、今回の作例のAdobe Lightroomの設定も載せておきます。
無加工の作例(JPEG撮って出し)
明るく撮りすぎてしまった作例です。少し白飛び気味です。
Lightroomで補正
上の作例に対し、Adobe Lightroomで羽毛の階調を強調させました。
シャドウを上げて暗い部分の階調を、ハイライトを下げて白い部分の階調を強調する感じです。
実際の設定は下のとおり。
Lightroomで補正後の作例
白い部分と黒い部分の羽毛の階調表現が豊かになりました。
撮影機材
次の3点セットで撮影しています。
- カメラボディ:SONY α7R3
- 超望遠レンズ:SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
- 1.4xテレコン:SONY SEL14TC
まとめ
以上、ハクセキレイを撮るときのコツと、Lightroomの設定でした。
まとめると下のようになります。
- 鳥と同じ高さから撮影
- シャッタースピードは1/500秒以上が理想
- 「白飛び」「黒つぶれ」させずにできるだけ暗く撮る
- Lightroomではシャドウとハイライトで羽毛の階調を強調する
では