ヤマセミ写真の撮影とレタッチのコツ/白い羽毛を上手に撮る方法




アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。

この記事では、ヤマセミの白い羽毛を階調豊かに表現する撮影方法とレタッチの方法を実際の作例で紹介します。

方法は単純で誰でもできます。

方法の概要
  1. 黒つぶれしないギリギリの暗さで撮る
  2. ISO感度はできる限り低くする
  3. 撮影後にLightroomで写真の明るさを調整する

イメージとしてはこんな感じです。

ヤマセミ撮影露光調整

ちなみにRAWで撮らなくても、JPEG撮って出しでもこの方法は使えます。

“sim”
ぼくもRAWじゃなくてJPEG保存だよ。
“サル君”
ホントはRAWで撮りたいんだけど、全画素超解像ズームで撮影しているからJPEGでしか保存できないんだよね。

撮影時のコツ

撮影時のコツは2つだけです。

撮影のコツ
  1. 黒つぶれしないギリギリの暗さで撮る
  2. ISO感度はできる限り低くする

ちなみに今回の作例はこのくらいの暗さで撮っています。

ヤマセミJPEG撮って出し

カメラの露出補正は『-2.3』に設定しました。

“sim”
ヤマセミを撮るときの露出補正は問答無用で『-1以下』に設定しているよ。

カメラの撮影モードは、『マニュアル露出モード』、いわゆるダイヤル『Mモード』です。

初心者のための野鳥撮影:マニュアル露出モード「ダイヤルM」のススメ

2018年3月10日

そして、高画質で撮るためにISO感度はなるべく低く設定します。

今回は頑張って感度ISO125まで下げました。

“sim”
このとき犠牲にできるのはシャッタースピードだよ。

画質を優先するために、手ブレ・被写体ブレしないギリギリのスピードまで落とすことが多いね。

“サル君”
なお、RAWで撮れば、多少の黒つぶれはレタッチで復活できるらしい…

レタッチのコツ

レタッチにはAdobe Lightroomをよく使います。

以下、Lightroomでのヤマセミ・レタッチのコツです。

レタッチのコツ
  1. 白飛びしないギリギリまで明るくする。
  2. 基本はハイライトとシャドウで明るさ調整

具体的な手順は下のとおりです。

レタッチ操作の手順
  1. Lightroomの光量『自動』調整
  2. 白飛びしないように『ハイライト』と『シャドウ』のスライダーで微調整

超手抜きのように見えますが、だいたいコレでうまく行きます。

では、実際の作例とLightroomの設定値をお見せしましょう。

ヤマセミ/撮影時の露出設定

上の撮影時の暗い写真を明るくするためのLightroomの設定は下のとおりです。

最初に自動ボタンで大まかに設定後、自分でハイライト・シャドウを調整しました。

Lightroom/光量のレタッチ

Lightroomで調整後の作例がこちら。RAW保存でなくても、このくらいのレタッチが可能ですよ。

“sim”
羽毛の白い部分の階調が豊かに描写できているでしょう!

ここを白く飛ばしている写真をインスタグラムではよく見かけるよ。

僕もたまに飛ばしてしまうけどね(笑)

ヤマセミ/Lightroomで明るさ調整後

これをインスタグラムのエフェクトで最終調整して投稿したのが下の写真です。

ワイポイント・アドバイス

インスタグラム投稿やツイッター投稿が目的の場合は、スマホ版のLightroomで調整しています。

理由は、PC画面とスマホ画面では写真の印象がぜんぜん違うからです。

実際に見せたい画面に合わせて調整した方が写真が映えますよ!

撮影機材

次の3点セットで撮影しました。

野鳥撮影カメラとレンズ
  1. カメラボディ:SONY α7R3
  2. 超望遠レンズ:SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
  3. 1.4xテレコン:SONY SEL14TC
a7RIIIサムネ

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2018年3月12日

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まとめ

以上、僕がヤマセミ写真を撮るときに気をつけている撮影とレタッチのコツでした。

まとめると下のようになります。

ヤマセミ写真のコツ
  1. 黒つぶれしないギリギリの暗さで撮る
  2. ISO感度はできる限り低くする
  3. 撮影後にLightroomで写真の明るさを調整する
“sim”
撮影時に白とび・黒つぶれさせないように暗く撮るのがコツだよ。

そうすれば、レタッチでいい感じに仕上げることができるからね。

では



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動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。