アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。
背景が明るすぎるせいで、被写体の鳥が極端に暗くなった『空抜け写真』になって、ガッカリしたことはありませんか?
例えば、こんな風に…
でも、あきらめるのは早いです。
Lightroomというアプリで補正すれば、復活できる場合もあるからです。
というこで、この記事では、上の暗がりで撮った空抜け写真をLightroomで復活させる方法と設定を紹介します。
トリミングによる構図設定コツ
まず、今回上の空抜け写真をどうやってトリミングして構図設定したのかを説明します。
はじめに結論から書くとしたのようにトリミング(切り抜き)しました。
斜めにトリミングした理由は、鳥の目が並行になった方が見やすい(分かりやすい)写真になるからです。
そして、重要なことは、背景のコントラストがなるべく少ないエリア、つまり白い面積が大きくになるように背景を選んでいます。
この写真は背景が完全に「白とび」しているので、開き直って『背景=白』となるようなイメージで構図を組みました。
結果として、構図自体は「日の丸構図」となりました。
Lightroomで補正したビフォア・アフターの野鳥写真を比較
では、次にLightroomというアプリを使った補正前後の画像を紹介します。
こんな感じに黒くつぶれた鳥もアプリで補正すれば、可愛らしく、フワフワな質感に表現することができます。
具体的には白い羽毛部分は白飛びするギリギリまで明るくし、背景はもともと白飛びしていたので、さらに明るくしました。
ではLightroomでどのような設定にしているか紹介していきます。
Lightroomの設定を紹介
Lightroomのレタッチの方向性は、『幼鳥の「可愛さ」と「柔らかさ」を表現する』、です。
明るさ設定
明るさは、全体の「露光量」わずかに上げて背景の明るさを調整した後、「シャドウ」を鳥の羽毛が白飛びするギリギリまでガッツリと上げました。
これで、明るく、柔らかな質感が表現できたと同時に、全体的に明るい画像になったので、背景の白飛びが然程気にならなくなったはずです。
色の設定
続いて、元画像の鳥が暗すぎてホワイトバランスが狂っていたので、「色温度」と「色被り補正」を調整して自然な色合いになるように補正しました。
その他の設定
さらに、「カスミ除去」を少し上げて、シャッキリさを出しています。
補正済の空抜け写真のインスタグラム投稿の作例
上のようにLightroomで補正した画像をさらにインスタグラムで付属のフィルターをかけて投稿したのが、下の写真です。
まとめ
以上が、野鳥写真に空抜けしてしまった野鳥写真をLightroomで補正する方法の紹介でした。
では
撮影機材
次の3点セットで撮影しています。
- カメラボディ:SONY α7R3
- 超望遠レンズ:SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
- 1.4xテレコン:SONY SEL14TC
高画素フルサイズセンサーのカメラボディに、400mm相当の超望遠レンズ、1.4xテレコンのセットです。さらに全画素超解像ズーム(デジタルズーム)で2倍の画角にしているので、1120mm相当の焦点距離で撮影しています。