アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。
野鳥写真をより良く見せるためのPhotoshopのレタッチ方法を6つ紹介します。
写真はJPEGでも、下の方法でレタッチするだけでいい感じになります。
- 黒の濃さを決める
- コントラストと明るさを決める
- 色の濃さを決める
- 露出を決める
- 色温度を決める
- 特定色域の調整
- 部分補正で主役を目立たせる
1.黒の濃さを決める
Photoshopで使うツールは「レベル補正」で、下のようにレイヤー上で調整します。
やり方は簡単で、下のようにヒストグラム左下のマークを左右に動かすだけです。調整効果はプレビューされるので、自分の好みで決めます。
2.コントラストと明るさを決める
つぎにコントラスト・明るさを決めますが、使うツールは「トーンカーブ」です。同じくレイヤー上で調整します。
操作法は簡単で次のとおり。
- 左側にポイントを作り、上下でシャドウの濃さを決める
- 右側にポイントを作り、上下でハイライトの濃さを決める
- 中間にポイントを作り、上下で中間の階調の強さを決める
3.色の濃さを決める
色の濃さを決めるツールは「自然な彩度」で、同じくレイヤー上で調整します。
操作方は下のとおり。
- 「自然な彩度」をプレビューを見ながら好みの色に調整
- 「彩度」をプレビューを見ながら好みの色に調整
4.露出を決める
つぎに露出を決めるために「レベル補正」のレイヤーをもう一つ作ります。
操作法は、ヒストグラム真ん中のポイントを左右に動かしてみて、プレビューを見ながら好みの露出を決めます。
5.色温度を決める
そして、最後に色温度を決めます。これは微調整程度です。
使うツールは「色相・彩度」で、レイヤー上で調整します。
操作は、色相の調整ノブを左右に少しずつ動かして、プレビューを見ながら好みのポイントを決めるだけです。
つぎの2つの方法はプラスアルファ的なテクニックだよ。
6.特定色域の調整
これは写真の赤・緑・青のそれぞれの色味を個別に調整する方法です。
使うツールは「特定色域の選択」で、操作はレイヤー上で行います。
ここで、赤、緑、青の色味を個別に調整します。
調整画面は下のとおりで、①調整する色味を選択したのちに、②色の調整を「シアン」「マゼンタ」「イエロー」を左右に動かして行います。
なお、色味を調整するときは下のように2色で調整します。
- 赤→「マゼンタ」と「イエロー」で調整
- 緑→「シアン」と「イエロー」で調整
- 青→「シアン」と「マゼンタ」で調整
7.部分補正で主役を目立たせる
これは主被写体の鳥を明るく、背景を暗くレタッチすることで、主役の鳥が目立つ写真にする方法です。
使うツールは「トーンカーブ」で、レイヤー上でレタッチします。
操作は下のとおり。
(1)トーンカーブレイヤー作成
トーンカーブレイヤーを新たに作り、写真を暗くするために下のようにカーブ中央を下げる
こんな感じで写真を暗くします。
(2)ブラシの設定
次に、暗くしたトーンカーブ効果を消すブラシの設定をしていきます。
①ブラシの色を黒に設定する
まずはブラシの色をカラーパネルで真っ黒に設定します。
②ブラシを設定する
次にブラシの種類を決めて、設定は終わりです。
ソフト円ブラシ筆圧不透明度がオススメです。被写体と背景の境界を微妙なタッチでぼかすことができます。
(3)主被写体のエリアをブラシで塗る
主被写体の鳥のエリアだけをブラシで塗っていきます。塗られた部分はトーンカーブで暗くした効果が無くなって下のように明るくなります。
このときペンタブレットがあるととても便利です。
僕が使っているのはワコムの最下位モデル(無線:13824円)ですが、いつも充電しながら使っているので安い有線タイプ(9180円)でも十分でしたorz…
(4)写真を明るくする
最後にトーンカーブをちょうど良いポイントまで上げて終了です。
ビフォー・アフターは下のとおりで、主被写体が目立つ写真になりました。
adobeのチュートリアル動画
以下、参考にしたadobe公式のチュートリアル動画です。45分と長いのでヒマな時にでも視聴してみて下さい。
まとめ
長々と書いてきましたが、写真レタッチの注意点は次の2つです。
- 元の写真が失敗しているとレタッチする意味がほとんどない
- レタッチはやり過ぎると抽象芸術みたくなってしまうので程々に
でも、それなりに上手に撮れていれば、写真の見栄えは確実にアップするので、僕はレタッチをマスターするつもりです。
ちなみにレタッチの必須ツール「Photoshop」はAdobeフォトプランで月約1000円で使うことができます。写真を趣味にしているのであれば、是非導入したいところですね。
では