さっぽろ円山動物園の写真撮影で必要な望遠レンズと焦点距離は?

アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。

「動物園に動物を撮りに行く時、どのくらいの焦点距離のレンズを持っていったらいいんだろう?」

という人のために、札幌の円山動物園に行って手持ちの望遠レンズで実験してきました。

動物園の望遠レンズ選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。

結論を先に書いておくと、次のようになりました。

  • できれば換算300mmの望遠ズームレンズがあれば安心
  • 限定的ではあるが、換算100mm程度の標準ズームレンズでもそこそこ楽しめる

動物撮影に使った機材

動物を画面いっぱいに大きく撮るという前提で、望遠レンズで撮影しました。

使った望遠レンズの焦点距離は下のとおりで、換算80mmから420mmまでをカバーできるシステム。

焦点距離(35mm判換算)
望遠レンズ単体 換算 80 – 300 mm
テレコンバージョンレンズ併用 換算 112 – 420 mm

僕の愛用している機材は重量・サイズともにコンパクトになるオリンパスのマイクロフォーサーズのミラーレス一眼のシステムです。

オリンパスOMD-EM5 MK2と望遠ズームレンズ ED 40-150mm F2.8 1.4X テレコンバーターキット

このカメラシステムはコンパクトなので、10リットルの小型デイパックにも余裕で入ります。

ちなみに愛用しているのは吉田カバンのタンカーデイパックです。

円山動物園と撮影した動物

円山動物園

円山動物園は札幌市の動物園で、地下鉄東西線の円山公園駅から徒歩15分の距離です。

年間パスポートはなんと

たったの1000円!

動物の種類もそれなりに多いので、行けば半日は退屈しません。

この日もカメラのバッテリーが切れるまで居てしまいました。

撮影した動物

サーバルキャット、ライオン、アムールトラ、ユキヒョウ、キリン、フンボルトペンギン、ニホンザル、レッサーパンダ、カバ、フラミンゴなど

他にもシロクマや類人猿などの有名動物もいましたが、シャッターチャンスを逃してしまいました。

撮影写真と焦点距離

では、各焦点距離ごとにどんな世界が撮影できるのかご紹介していきます。

換算100mm以下で撮れる写真

一眼レフを買ったときに付いてくる標準ズームレンズが望遠端で換算80〜100mmくらいです。実際に実験してみると、標準ズームレンズでも撮れる写真が結構あることに気づきました。

たとえば、トラは近くにいれば、ガラス越しに換算80mmで全体を大写しできます。

円山動物園ではトラは歩き回っていることが多かったのでシャッターチャンスには恵まれやすかったですね。

換算80mm、アムールトラ、円山動物園

ライオンは換算130mmで身体全体がこのくらいの大きさで入りましたで、標準ズームレンズでも近い画角で撮れそうです。

換算130mm、ライオン、円山動物園

サーバルキャットは換算120mmで体全体が小さめに入りました。

この写真は奥の方の巣箱にいたときのものです。近くまで寄ってくれればもっと大写しできますね。

換算120mm、サーバルキャット、円山動物園

カバも被写体との距離が近い大型動物なので、さほど望遠性能はいりませんでした。ただし、普段は水の中に潜っているのでタイミングが重要です。

換算100mm、カバ、円山動物園

しかし、猿山の猿や小型の鳥は標準ズームレンズの画角ではキビシイものがありました。1頭を大きく撮るには望遠ズームが必要ですね。

換算112mm、ニホンザル、円山動物園

ペンギンも標準ズームでは小さくしか写せません。

換算100mm、フンボルトペンギン、円山動物園

換算100mm〜200mmで撮れる写真

望遠で換算最大200mmまであると、もう少し動物をアップで撮れるようになります。

大型動物だと顔がアップで撮れるようになり、鳥も大型のものであれば大きく写すことができます。

たとえば、ライオンも下のように顔をもっと大きく撮ることができます。

換算190mm、ライオン、円山動物園

トラもいいポジションにいれば顔アップでとれます。これはガラス越しに至近距離で撮ったもの。

換算164mm、アムールトラ、円山動物園

ユキヒョウもガラス越しだと、顔を大きめに撮れます。

換算190mm、ユキヒョウ、円山動物園

屋外ステージでもユキヒョウの体全体を大きめにとれる画角です。

換算180mm、ユキヒョウ、円山動物園

そして大型の鳥も比較的大きめに撮れるようになります。

換算180mm、シュバシコウ、円山動物園

フンボルトペンギンも換算200mmでは撮影守備範囲に入ってきます。

換算200mm、フンボルトペンギン、円山動物園

でも、猿山のニホンザルは大きくは撮れませんし、小型鳥類も守備範囲ではありません。

換算200mm、ニホンザル、円山動物園

でも、デジタルズームを使えば、そこそこ大きく写すことができます。

換算200mm〜300mmで撮れる写真

換算で最大300mmまでの望遠レンズとなると、かなりの動物を大きく撮れるようになります。

大型動物であれば、ふつうに顔アップで撮れます。

たとえば、ライオンも多少距離が離れていたとしてもこのように顔アップです。

換算260mm、ライオン、円山動物園

ライオンやトラよりも身体の小さいユキヒョウでも、換算300mmであれば下のように大きく撮れます。

換算300mm、ユキヒョウ、円山動物園

小型のネコ科動物のサーバルキャットも顔アップとまではいかないまでも大きく撮れます。下の写真は換算で210mmの画角です。

換算210mm、サーバルキャット、円山動物園

そして、大型鳥類も十分に守備範囲です。

タンチョウツルも換算300mmあれば、数メートルの距離でも画面いっぱいに撮れます。

換算300mm、タンチョウツル、円山動物園

フラミンゴも大きく撮れます。

換算300mm、フラミンゴ、円山動物園

換算300mmだと、サル山のニホンザルも守備範囲に入ってきますね。

換算300mm、ニホンザル、円山動物園

フンボルトペンギンも換算300mmでは、かなり大きく撮れるようになります。

換算300mm、フンボルトペンギン、円山動物園

コレをデジタルズーム(オリンパスのデジタルテレコン)でさらに倍の換算600mmで撮ると顔アップが撮れます。

換算600mm、フンボルトペンギン、円山動物園

デジタルテレコンだと、写真のクオリティが落ちるのではないかと心配しましたが、自宅の4Kディスプレイでも見ても不満は出てこないレベルでした。光学ズームと比べればクオリティ低めではありますが。

デジタルズームを併用すれば、ほとんどの動物が守備範囲に入るのが換算300mmの世界でした。

換算300mm〜420mmで撮れる写真

300mmと400mmって、たいした違いはないと思うかもしれませんが、ペンギンなどの小型動物で、なおかつ被写体までの距離が離れている場合には効果テキメンです。

ライオンなどの大型動物では、もはや顔アップは余裕です。

換算340mm、ライオン、円山動物園

サーバルキャットもこの画角だと顔アップが可能です。

換算420mm、サーバルキャット、円山動物園

フンボルトペンギンも換算420mmでは体全体を大きく撮れます。

換算420mm、フンボルトペンギン、円山動物園

これをデジタルテレコン使用で換算840mmで撮ると、顔の表情も撮れますね。

換算840mm(デジタルテレコン使用)、フンボルトペンギン、円山動物園

レッサーパンダもかなり大きく撮れます。

換算420mm、レッサーパンダ、円山動物園

そして、これまで守備範囲に入ってこなかった中型鳥類も大写しできる画角です。

シロフクロウも換算420mmだとかなり大きく撮れます。

換算420mm、シロフクロウ、円山動物園

オニオオハシもなんとか見れる大きさに。

換算420mm、オニオオハシ、円山動物園

サル山のニホンザルも十分守備範囲に入りました。

換算420mm、ニホンザル、円山動物園

このように望遠で換算420mmもあるとかなり余裕をもって撮影することができます。デジタルテレコンを併用すれば不満はでないレベルです。

まとめ

「動物園の撮影に必要なズームレンズは?」について実例をあげて書いてきました。

僕の結論は次のとおり。

  • できれば換算300mmの望遠ズームレンズがあれば安心
  • 限定的ではあるが、換算100mm程度の標準ズームレンズでもそこそこ楽しめる

つまり、一眼レフを買ったときに付いてくるキットレンズの標準ズームでも、シャッターチャンスに恵まれれば、動物園での撮影を楽しむことができます。

しかし、望遠レンズがあるとキャパシティが数段上がるので、撮影にも余裕ができるし、そもそもできることが違います。

具体的にどのくらいの焦点距離が必要なのかは個人の好みによるところが大きいです。

なので、望遠レンズが欲しくなったらお持ちのカメラとレンズで一度動物園で撮影してみて、不足を補えるスペックのものを選ぶと無駄がなくていいですよ。

では

ABOUTこの記事をかいた人

シミズサトル

動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。