迷えるブロガーのカメラとレンズ選び2【スナップが得意な旅カメラ】




ブロガーなら写真にある程度こだわりたいですよね。

では、ブロガーがカメラに求める性能はというと…

ブロガーが欲しいカメラ性能
  • 旅先でもレンズ1本でオールマイティーに使える
  • 常に持ち歩きたいから、軽量コンパクトさは必須!
  • 食レポ写真も撮りたいから、接写性能も必要
  • 暗い室内でも撮りたいから、手ブレに強くないとダメ
  • 観光名所の巨大建築物も撮りたい
  • 旅といえば、鉄道の写真も撮りたい
  • 洋服レビュー記事用の写真も撮りたい
  • ネコや動物も撮りたい
  • ブログだけでじゃなくて、インスタでも目立ちたい
  • 他多数

…と、カメラにかなりゼイタクな機能を求めてしまうのがブロガーという生き物です。

“サル君”
そんな都合のいいカメラあるわけないだろ。
“sim”
ところがあるんですよ、お客さん(ニヤリ)

そう、そんな便利なカメラがあるんです。

この2年間にカメラに150万円以上投資してきた僕がいうのだから間違いありません。

ということで、この記事では、僕が行き着いた究極のブロガーカメラ『オリンパスOM-D E-M1 Mark II+神レンズM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO』を紹介します。

 

ブロガーカメラの条件1:旅先でもレンズ1本でオールマイティーに使える

『旅先でレンズ1本で済ましたい』となると、選択肢はかなり限られます。

最初に結論から書くと、旅カメラとしては、レンズ交換式のミラーレス一眼カメラと標準ズームレンズの組み合わせが適しています。

スマホとコンデジでは一般人と差別化できない

まず最初に、スマホとコンデジが脱落します。

スマホとコンデジでも旅写真は撮れますが、よほど撮影テクニックや構図に関しての知識がないと単なる旅の記録写真しか撮れないのは、みなさん経験済みではないでしょうか?

“サル君”
スマホやコンデジだと、他の人と同じような写真しか撮れないからな…

それでは、『自分のブログを印象づけたい』という願望をかなえることはできません。

なにより、せっかく旅行で写真を撮っているのに「スマホやコンデジでパシャッ」じゃ、ブロガー本人のテンションが上がりませんよね。

“sim”
皆さんも旅先で、『もっといいカメラを持ってこれば良かった…』と後悔したことありませんか?

たとえば、下の写真はオリンパスのTG-3というコンデジで撮ったのですが、バイクの階調は白とびと黒つぶれを起こし、空はノイズが目立っています。

つまり、写真としてのクオリティが低いと言わざるを得ません(涙)

YZF-R1

もちろん、カメラの条件設定を煮詰めれば、もっとまともな写真が撮れますよ。

でも、コンデジやスマホは、一眼カメラと違ってサクッと設定ができないので『おまかせ撮影モード』に頼りがちですからね。

旅カメラにはミラーレス一眼と標準ズームレンズが適している

ということで、アマチュアカメラマンが他人と差別化できるのは機材性能に頼った写真クオリティです。

となると、一眼カメラのクオリティは必須です。

さらに旅に苦もなく持っていける軽量コンパクトさを追求すると、

カメラ本体もレンズも軽量コンパクトで高性能なマイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼カメラに行き着くわけです。

“sim”
下の写真が、現在愛用しているマイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼カメラと明るい標準ズームレンズの組み合わせだよ。

オリンパス OM-D E-M1 Mark2とM.zuiko digital ED 12-40mm F2.8 Pro

“サル君”
フルサイズやAPS-Cサイズの一眼レフだと、本体もレンズもデカイんだよな。とくに明るいf/2.8通しのレンズは高い・デカイ・重いの三拍子そろっているからね。カメラとレンズで余裕で1kgを超えるよ。
“sim”
なお、ミラーレスでもフルサイズ規格だと、標準ズームレンズは重くなるから旅のお供にはオススメできないよ。

その点、マイクロフォーサーズ規格のカメラとf/2.8の標準ズームレンズを揃えれば、重さは498g+382g=0.9kgで1kg以内に収まります。

実際に3泊4日の北海道旅行で、10リットルのデイパックにも余裕で収まる容量でした。

旅行パッキング

PORTERタンカーデイパックで3泊4日の北海道旅行パッキングを公開

2017年10月16日

旅の途中の暗い駅構内で自分の乗る列車をさっと撮っても、それなりのクオリティの写真が撮れましたよ。

詳しくは下の記事をご覧下さい。

便利ズーム!オリンパス12-40mm F2.8 PROのレビュー/駅構内の鉄道撮影

2018年4月18日

暗所撮影がこれだけ簡単にできることから、明るい屋外での使い勝手の良さは説明せずともご理解いただけることでしょう。

 

ブロガーカメラの条件2:常に持ち歩きたいから、軽量コンパクトさは必須!

ブロガーたるものカメラは常に持ち歩きたいもの。

となると、ブロガー御用達のカメラに要求されるのは『軽量コンパクト』であることが必須です。

そして、ここで脱落するのが一眼レフカメラの皆さんです。

カメラの種類と大きさ・重さ比較ではマイクロフォーサーズが圧勝だ

一眼レフは構造上、ミラーレスと比べると、どうしてもレンズが重く・大きくなってしまいます。もちろんカメラボディも重く・大きいですけどね。

下の表でカメラと明るい標準ズームレンズの重さを比べてみましたが、やはりマイクロフォーサーズ規格のミラーレスが軽さでは頭一つ抜けてますね。

カメラ重量比較

なお、EOS Kissに代表される小型軽量なAPS-C規格の一眼レフには、そもそも明るい標準ズームレンズがないので比較の対象から外しました。

“sim”
キヤノンとニコンはAPS-Cはあくまでも入門用で、本格的にカメラをやりたい人はフルサイズを買って下さいっていうスタンスだから仕方ないね。

フルサイズミラーレス+50mm単焦点レンズの組み合わせは玄人向きなので勧めない

マイクロフォーサーズ以外で、画質をキープしたまま軽量コンパクトにできる組み合わせとしては、フルサイズのミラーレス一眼と50mm単焦点レンズの組み合わせもあります。

これだと、下の写真のように大きさや重さもマイクロフォーサーズとほぼ同じで済みます。

もちろん、富士フィルムのAPS−Cミラーレスでも同様です。

当然センサーサイズもマイクロフォーサーズより大きくなるので、写真のクオリティも高くなります。

拡大したときの質感描写のクオリティもさすがフルサイズです。

“sim”
見よ!このクリームの質感!

ただし、フルサイズの用の単焦点50mmレンズは接写が苦手なものが多いです。

上での写真で使ったレンズも被写体までの最短撮影距離が50cmですから、マイクロフォーサーズのレンズのような近接撮影には向きません。

 

ブロガーカメラの条件3:食レポ写真も撮りたいから、接写性能も必要

ブロガーなら必ず撮るのが食レポのための料理テーブルフォトです。

この料理テーブル写真に必要な機能は、ズバリ『接写性能』『優れた手ぶれ補正』です。

フルサイズ用の標準ズームレンズは接写が苦手なものが多いですが、マイクロフォーサーズの神レンズ『M.zuiko digital ED 12-40mm F2.8 Pro』なら被写体の料理にギリギリまで寄ることができます。ちなみに最短撮影距離は20cmです。

“sim”
ハッキリ言って、マクロレンズなみに寄れるよ。下のメンチカツの肉汁もバッチリ描写できているでしょ。

トンカツも接写すれば、下のように肉の質感をかなりリアルに描写できます。

左手でソフトクリームを持った状態で、右手でカメラを持って楽々撮影もできちゃいます。これは接写と手ブレ補正機能が優れているからできるんですよね。

という具合に、マイクロフォーサーズのこの標準ズームレンズは料理写真については万能に使えますよ。

“サル君”
しかも、ミラーレスだから無音撮影もできるぞ。つまり、静かなレストランでもシャッター音でひんしゅくを買うことなく撮影できるってわけさ。

詳しくは下の記事をご覧下さい。

【便利ズーム】オリンパスM.ZUIKO 12-40mm F2.8 Proは食レポ料理写真でも優秀だった

2018年4月4日

 

ブロガーカメラの条件4:暗い室内でも撮りたいから、手ブレに強くないとダメ

強力な手ブレ補正機能もブロガーの活動を助けてくれます。

食レポのために取材にいったレストランがとても暗かったなんて、よくあることです。

“sim”
個人経営の食堂や、ホテルの中にあるレストランもわりと室内は暗い。

でも、手ぶれ補正が強力だと、画質を上げるためにシャッタースピードを落としても手ブレせずに撮影できちゃいます。

僕が愛用しているオリンパスのミラーレスカメラは、手ブレ補正が世界最高水準レベルで優れているので、そんなシチュエーションの撮影も楽々こなします。

実際、下のトンカツ定食はシャッタースピードを1/60秒まで落としていますが、まったく手ブレを起こしていません。

マーシュ亭豚カツ全体

また、暗い自室での撮影でも手ブレ補正は威力を発揮します。

下の艦これの美少女フィギュア撮影では、なんとシャッタースピート1/25秒でもブレませんした。

“sim”
同じカメラを使っている上級者の話では、シャッタースピード1秒まではブレずに撮れるらしいよ。

プリンツ・オイゲン

“サル君”
とはいっても、自室撮影なら照明機材にお金をかけた方がクオリティの高い写真が撮れるけどな。

もちろん、三脚や照明機材を使えば、手ブレ補正がなくてもキレイに撮れます。

ですが、暗所の手持ち撮影でブレずにサクッと撮れると、ブロガーとしての機動力というかフットワークも増しますよ。

 

ブロガーカメラの条件5:観光名所や大きな建築物も撮りたい

ブロガーなら観光名所やそこにある建築物を撮る機会も多いことでしょう。

その場合も、軽量コンパクトなマイクロフォーサーズのミラーレスカメラと標準ズームレンズは大活躍します。

24mm相当の広角端で撮影すれば、札幌駅とJRタワーも間近から全体像を楽々フレームに収めることができます。

札幌駅南口

これが50mm相当だと下のように限定した範囲しかフレーム収めることができません。

札幌駅南口

玄人好みの50mm単焦点レンズでも全体が収まる場所を探して下のように撮ればフレームに収めることができますが、ズームレンズの速射性には遠く及びませんし、構図もかなり限定されてしまいます。

札幌駅南口50mm単焦点レンズ

“sim”
つまり、広角が使えるズームレンズだと、とりあえず建物の全体像が撮れるからブログ記事の説明に使う写真が撮りやすいのだよ。
“サル君”
それに広角24mmで撮った写真は遠近感が強調されて、素人目にカッコよく見えるしな!

 

ブロガーカメラの条件6:旅といえば、鉄道の写真も撮りたい

ブロガーなら旅先でローカルな鉄道写真を撮りたい時もあります。

当然、走っている列車や地下鉄なんかも被写体になりえます。

となると、動体撮影も楽々できるようなオートフォーカス性能も必要です。

その場合も、軽量コンパクトなマイクロフォーサーズのミラーレスカメラと標準ズームレンズは大活躍します。

とくに僕が愛用している『オリンパス OM-D E-M1 Mark2』は動体撮影連射機能が優れているのでシャッターチャンスの逃しません。

下の写真は、ちょうど駅ホームに入ってきた動いている地下鉄を撮ったものですが、暗所であるにもかかわらずピンぼけせずに撮影することができました。

同じく走っている回送中のローカル線も楽に撮れます。

止まっている列車なら雪降のような悪条件でも画質良く撮影できます。

“sim”
このカメラを使えば、旅先の駅のホームでの鉄道写真なら初心者でも余裕で撮れるということ。もちろん動いている電車もね。

詳細は下の記事をご覧ください。

便利ズーム!オリンパス12-40mm F2.8 PRO 暗所動体レビュー/地下鉄撮影

2018年4月17日

便利ズーム!オリンパス12-40mm F2.8 PROのレビュー/駅構内の鉄道撮影

2018年4月18日

 

ブロガーカメラの条件7:洋服レビュー用の写真も撮りたい

ブロガーならお気に入りのアウトドアウェアや洋服のレビュー記事も書くことがありますよね。

その場合には自撮りできないと不便です。

この場合も、オリンパスのミラーレスカメラと標準ズームレンズを使えば、それなりに見映えする自撮り写真が撮れます。

実際に撮った写真を御覧ください。照明はカメラに付属の小型フラッシュの天井バウンスのみです。

スワローテイルフーディー

タンカーデイパック

自撮りなので、さすがに三脚を使いましたが、4畳半の部屋で壁を背景に撮っただけです。

自撮りは専用アプリを使えば、スマホをコントローラーとして利用できます。

カメラの諸々の設定(シャッタースピードや絞りなど)もスマホからコントロールできるし、当然プレビューもリアルタイムで表示させることができるので、けっこう簡単に撮れちゃいますよ。

以下、実際にこのカメラで自撮りした写真を使ったレビュー記事です。

THE NORTH FACE・スワローテイルフーディーの長期着用レビュー:メリットとデメリットについて

2017年9月11日

ザ・ノース・フェイス店員が薦める春夏秋用ジャケット・スワローテイルフーディーの購入レビュー

2017年4月9日

ミニマリストのリュック:PORTERタンカーデイパックの詳細レビューと服との相性

2017年3月17日

 

ブロガーカメラの条件8:ネコや動物も撮りたい

ブロガーなら動物写真を撮ることもあるでしょう。

その場合も、オリンパスのミラーレスカメラと標準ズームレンズは万能さを発揮します。

一般的に、遠くにいる動物を撮るには望遠レンズが必要になりますが、このカメラを使えば、動物園のサル山のニホンザルならギリギリ撮影できます。

オリンパスのミラーレスカメラにはデジタルテレコンという画質低下を抑えて2倍にズームできる機能がついているので、実質160mm相当の望遠レンズ並の焦点距離で撮影ができるからです。

動物園サル160mm相当

作例が今回用意できませんでしたが、トラやライオンなどの大型動物であればドアップで撮ることもできますよ。

動物園でオリンパス神レンズ「ED 12-40mm F2.8 PRO」は使えるか?

2017年8月5日
“sim”
蛇足ですが、僕はこのカメラで野鳥やエゾリスを日常的に撮っていたので、性能的には十分なことが分かると思います。

詳細はインスタグラムのアカウントをご覧ください。

 

ブロガーカメラの条件9:他のブロガーと差をつけたい

おそらくインフルエンサーであるイケハヤさんやはあちゅうさんの影響で、SONYの高級コンデジRX100シリーズをお使いのブロガーさんが多いことでしょう。

あるいは、iPhoneカメラで済ませているか。

ということなら、答えは簡単です。

彼らよりクオリティの高い写真が撮れるカメラを使って、写真の腕前を磨けば差をつけられます。

でも、重くて大きいカメラを買ってしまうと、よほど写真が好きでない限りは持って歩かなくなるのが実情です。

そこで、軽量コンパクトなマイクロフォーサーズのカメラが登場するわけです。

オリンパス OM-D E-M1 Mark2とM. Zuiko ED 12-40mm F2.8 Pro

“sim”
さすがにコンデジと比べれば重くて大きいけど、カバンに入れて歩くのが苦にならないサイズだよ。

一眼レフと比べると、軽量コンパクトさは圧倒的だし、なにより高性能レンズが安いんだよね。

実質20〜25万円くらいでカメラとレンズがそろいます。

カメラボディのランクを一つ下げて、OM-D E-M5 Mark2にすれば、レンズとセットで15万円以内で買えます。動体撮影がメインでなければ、このカメラで十分ですよ。

 

まとめ

以上が、ブログ活動に愛用しているカメラの紹介でした。

「レンズ交換式のカメラとしては、このセットがブログ活動にいちばん万能に使える」というのが僕の中の結論です。

レンズについては、神レンズとして評価の高い『M.ZUIKO ED12-40mm PRO』を全力で勧めます。

このレンズはあまりに万能すぎますので。

オリンパス 12-40mm F2.8 PROレビュー:便利ズームとして使えるか?

2017年5月23日

なお、ボディは動体撮影をしないのであれば、最後に紹介したOM-D E-M5 MarkIIを勧めます。

オリンパスOM-D E-M5 Mark2

これなら、レンズとセットでも14〜15万円で収まります。

高級コンデジ+αくらいの値段で買えますよ。

 

“sim”
今は、マニュアルフォーカスの単焦点レンズにハマっているので、来年あたりは下の写真にあるフルサイズミラーレス+50mm単焦点レンズがブログ活動の主力カメラになっているかもしれません。

でも、この組み合わせはかなりマニアックなので、一般のブロガーさんには上のマイクロフォーサーズと標準ズームレンズのセットを勧めます。

では



ABOUTこの記事をかいた人

動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。