「金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ:永江一石のITマーケティング日記」の読書メモです。ネットの世界ではアーリーアダプター層って実際はすごく少ないって話
新技術や新流行の普及
顧客は次の5つのタイプに分けられ、普及の早い順に、
- イノベーター:2.5%
- アーリーアダプター:13.5%
- アーリーマジョリティ:34%
- レイトマジョリティ:34%
- ラガート:16%
イノベーターとアーリーアダプター層に普及した段階で、新技術や新流行は急速に広がっていくそうです。なお、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間にはキャズムという深い溝があるそうです。
ではネットの世界ではどうかというと
イノベーターとアーリーアダプターはそんないないという話。日本の場合、ネット人口比率の推定で、
- イノベーターとアーリーアダプター:0.1% 10万人未満
- アーリーマジョリティ:1.5% 150万人
- レイトマジョリティとラガート:9500万人
イノベーターとアーリーアダプターの合計がたったの0.1%で、ほとんどがレイトマジョリティとラガート!!
と大きくかけ離れています。
さらに、アーリーアダプターとアーリーマジョリティーの間には日本海溝よりも深いキャズムがあるそうです。
各層の特徴をわかりやく書くと
- イノベーターとアーリーアダプター:積極的に情報収集、ソーシャルを非常に積極的に運用
- アーリーマジョリティ:ネットで買い物や調べ物はするが情報収集はあまりしない、ソーシャルは比較的好き、Yahoo!は見る
- レイトマジョリティ:ネットの買い物はたまに楽天などのモールで必要な時のみアクセス。ソーシャルはLINEなどを身内にのみで、テレビはよく見るけど、高年齢層は新聞をよく読む。芸能人ブログはよく見る。モバゲーはする。マイルドヤンキー、主婦、若い女性に多い
- ラガート:ガラケーで天気予報はみる?ほぼテレビのみ
なお、この記事に興味があればアーリーアダプター以上だそうです。
うちの両親はレイトマジョリティとラガートの間ですね。
ボクも数年前は立派なレイトマジョリティ層でした。
アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間の溝は深すぎて、ネットのみで情報がこの層を超えて普及することほぼ期待できないようです。
さいごに
この本で紹介されている数字を知ってかなりショッキングでしたが、スマホの普及でこの比率が今後どう変わるかですね。
ボク個人の実感としては、まわりの人をみてみても、あまり大きくは変わらないような気もしますが。