アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。
ソニーのα7RIII(ILCE-7RM3)と超望遠レンズFE 100-400mm F4.5-5.6 OSSを野鳥撮影用に導入しました。
この記事では、α7RIIIを使ってトリミング前提で野鳥写真を撮る場合の実用ISO感度について、実際の作例を出しながら解説します。
ただし、鳥を大きく見せるためにトリミングするならISO1000以下に抑えておいた方がいいと思うよ。
画質にこだわるなら、理想はISO400以下かな。
撮影機材
ソニーのα7RIII(ILCE-7RM3)と超望遠レンズFE 100-400mm F4.5-5.6 OSSの組み合わせでISO感度とザラつき感を比べました。
撮影条件
野鳥撮影で多用する600mm相当の画角にするために、α7RIIIのAPS-Cモードで撮影しました。
600mm = 400mm(レンズ望遠端)☓1.5倍(APS-Cモード)
ちなみにAPS-Cモードでの記録画素数は1800万画素だよ。
絞りはf/8固定で
ISO感度は、100, 200, 400, 640, 1000, 1250, 1600, 2000, 3200, 4000, 6400, 8000で比べました。
被写体とトリミング枠
被写体はスズメ大の美少女フィギュア『プリンツ・オイゲン from 艦これ』です。
今回のISO感度の比較は、下のAPS-Cモードで撮影した画像の赤枠を部分をトリミングしてザラつき感を評価しました。
経験上、このトリミング枠で劣化が気にならなければ、野鳥も細部まで鮮明に見えます。
ISO感度とノイズ
ISO100からISO8000で撮影した画像を比べてみました。
結論からいうと、PC画面でみるとISO100で撮影した写真が一番キレイです。
ここから、ISOを上げていくにつれて、徐々にザラつきが出ます。
僕の結論としては、以下のとおりです。
- 可能であればISO400以下で撮りたい
- スマホで見劣りしないのはISO1000以下
以下、作例になります。
ISO100
ISO200
ISO400
ISO640
ISO1000
ISO1250
ISO1600
ISO2000
ISO3200
ISO6400
ISO8000
トリミングしなければISO8000でも使える
スマホ画面では、ISO100で撮影した写真とISO8000で撮影した写真を比べても肉眼で違いはわからないでしょうね。
以下、実際の作例です。
ISO100ノートリ
ISO6400ノートリ
ISO8000ノートリ
まとめ
以上、Instagramでよく見られる作例のように、野鳥を大きく見せることを前提としたトリミングでは、ISO400以下で撮影すると画質の劣化はほとんどありませんでした。
ただし、スマホ画面で見ることを前提とした場合には、
可能であればISO1000以下、ノートリであればISO8000でも実用レベルであることがわかりました。
ですので、自分の野鳥写真のアウトプット先によってISO感度の設定を変える必要がありますね。
では