いい人生はどうやったら手に入るのか?by 悩みどころと逃げどころ【オススメ本】

sim(@ssiR01)です。

人気社会派ブロガーのちきりんさんと世界ナンバーワンのプロゲーマー梅原大吾氏の対談集「悩みどころと逃げどころ(小学館新書)」がおもしかったのでご紹介です。

この本の要点はちきりんさんの以下の引用に集約されています。

私たちふたりもまた、数多くの回り道をしてきました。悩まずに何かがつかめる人など、ひとりもいないのです。ラクな人生なんてどこにもない。でも、もがいてあがいてトコトン自分と向き合ってこそ、それぞれの人がそれぞれの「いい人生」と巡りあうことができる

つまり、自分と向き合うことが大切なわけですね。この本には、自分とキチンと向き合うにはどうすれば良いのかが書かれています。

 

対極にある2人

この本で対談しているお二人は経歴・考え方もまったくに対極にあります。この2人が「足掛け4年、100時間にもわたって「いい人生」について対話してきたことをまとめたのがこの本です。

人気ブロガー「ちきりん」さん

ちきりんさんは、専業ブロガーになる前は「一流大学卒→大手企業」と絵に書いたような学校エリートな人生を送ってきた人。でも、なんか違うことに気がついて会社を辞めてフリーランスになった人。

 

プロゲーマー「梅原」さん

梅原さんは「小さな頃に一生を懸けるべき対象に巡りあい、勉強や学歴という社会の安全地帯を歩くためのパスを自ら手放した人」です。

そして成長が大好きでストイックなまでにその道を極めています。

 

いい人生の邪魔をする学校的価値観って何?

「言われたことをきちんとやり、テストでイイ点を取ればいい大学に行けて、いい会社に入れ、いい人生が送れる」ってやつです。いわゆる「学校エリート」をつくるための価値感ですね。

「ちきりん」さんは「学校的価値観」は無思考であることを勧める時代遅れの価値観だといってます。これを払拭するには、とても長い時間がかかったとも。

学校エリートって、「あの人に追いつきたければ、これを練習すればいいですよ、これとあれができるようになればいいんですよ」みたいに方法論が明確になってるとできるんだけど、方法自体を自分で見つけろと言われると困ってしまう

学校って卒業した瞬間に、できるだけ大きな安定した船に乗りましょうって教えるんです。「船は大きければ大きいほどよくて、大きな船に乗りさえすれば一生安泰です」って。学校を卒業する瞬間に人生が決まっちゃうみたいな感覚を持たせるから、多くの学生が卒業時にできるだけ大きい船に乗ろうとする。

 

学歴って必要?

2人とも意見が割れていましたね。

元学校エリートでありながら学校的価値観に激しく疑問をもっている「ちきりん」さんはこんな感じ。

学歴で門前払いされ続ける人生と、自分のやりたいことがわからなくなってしまい、来る日も来る日も「会社にいるため」だけに頑張る人生。どっちもどっちでは?

高卒で学歴で苦労した梅原さんは「学歴差別の厳しい現実」を経験しているので、学校へは「できるだけ行っておいた方がいい」って言っています。

確かに自分で食ってける人や、自分で考えられる人は、高校や大学に行く必要はない。でもね、能力勝負の世界は椅子が少ないんですよ。

どちらが正しいんでしょうね。

っていうか、どちらも真実ですよね。

ちなみに以前、僕がいたアカデミアの世界は学歴とか学閥がバリバリ幅を利かせている世界でした。

とくに学閥は一種の雇用セーフティーネットを形成していて、これに属していない人は清々しいまでの差別を受けます。伝統的な業界はどこもそうだと思いますけど。

 

思考停止になる「いけない呪文」:「家族のため」「お金のため」「年齢のため」

いい人生を送るために、自分とトコトン向き合う必要があるとこの本には書いていますが、それを邪魔する「呪文」について言及しています。

それは、「家族のため」とか、住宅ローンが…みたいな「お金のため」とか、もういい年齢だから…みたいな「年齢のため」といった言い訳です。

これらの言葉は、人間を無思考に落とし入れる効果があるので要注意だと書いてありました。

なるほど…、もっともらしい言い訳があると気分が楽になりますから麻薬みたいなものですね。

 

結果かプロセスか?

これも意見が割れていましたね。

ボク的には、梅原さんの次の言葉が刺さりました。

「ゲームで勝つだけでは人を感動させられない」

「人を感動させるにはプロセスを重視しないといけない」

「勝つことよりも尊敬されることの方が大事」

 

さいごに

ここでは紹介しきれませんが、お二人の対談はすごく興味深かったです。ボクも「いい人生」についてもっと意識しようと思いましたよ。

最後に、梅原さんのお金に関するコメントがビンボーなボクの心に刺さったので、それを引用してこの本の紹介を終わりにしたいと思います。

お金で手に入る自由は、物理的な自由なんですよね。精神的な自由に関しては、お金が入れば入るほど制限が多くなって、むしろ損なわれてしまうことも多い

ABOUTこの記事をかいた人

sim(清水了)

動物写真家、ブロガーとして活動中。
属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。
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