高画質な野鳥写真を撮るカメラの設定方法【ISO感度を低くする方法】

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アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。

みなさんは野鳥撮影の時のカメラの設定をどうしてますか?

せっかく苦労して野鳥の写真を撮っても、部屋のパソコンで見てみたら画質の悪さにガッカリしたことはありませんか?

例えば、

“サル君”

「ピントは合っているんだけど、ザラザラした粒子が写真全体に出ているよ」

「色がイマイチ出てないんですけどぉ〜」

「なんか塗り絵みたい…」

などなど…

では、画質の良い野鳥写真を撮るにはどうすればいいのか?

その答えの一つが、『カメラのISO感度を低く設定する』ことです。

“sim”
言葉で説明しても実感が湧かないので、作例を一つ紹介するよ。

カメラのISO感度を100と800で撮影したヤマセミ写真です。

どちらが鮮明で高画質かは一目瞭然ですよね。

ヤマセミISO感度比較

ISO100のヤマセミは羽毛の階調も豊かに表現できているけど、ISO800のヤマセミはなんだかノッペリして、画像全体にザラザラの粒子が目立っています。

“sim”
つまり、ISO感度が低いほど写真の画質が良くなるってことだよ。

…ということで、この記事では、僕が高画質な野鳥写真を撮るためにしている『ISO感度を下げるためのカメラ設定の方法』を紹介します。

“sim”
補足すると、画質を良くするパラメータはISO感度の他に、「光の状態」や「被写体までの距離」や「ガチピン具合」など複数あるけど、まずはISO感度を低くして撮影する癖をつければ画質は今よりも良くなると思うよ。

ISO感度を下げるためのカメラの設定

ISO感度を低くしたいなら、「最初からISO100に固定しておけばいいんじゃないの?」って思うかもしれませんが、そんなに単純ではありません。

“sim”
ISOを低く固定してしまうと、そのトレードオフで写真が極端に暗くなってしまうなど画質以前の問題になったりするよ。

では、僕がISO感度のカメラ設定をどうしているかというと、

マニュアル露出設定(ダイヤルMモード)にした上で、『ISOオート』に設定しています。

初心者のための野鳥撮影:マニュアル露出モード「ダイヤルM」のススメ

2018.03.10

つまり、「ISOオート」の状態で、他の設定値(シャッタースピード、露出補正、f値)を調整することで、ISO感度を撮影時のベストな設定値に追い込んでいく方法で撮影しています。

具体的には下のように撮影時に設定値を調整してISO感度を限界まで下げるイメージです。

ISO感度を下げる方法
  1. 露出をマイナス側に補正する
  2. シャッタースピードを落とす
  3. f値を小さくする
“sim”
いつもは「露出補正」→「シャッタースピード」の2つでISO感度を下げるように調整しているよ。

撮影時間帯が早朝ということもあって、f値はたいてい開放(最低値)で撮っている。

 

「野鳥との距離」と「ISO感度」と「画質」の関係

被写体の野鳥との距離によっても、解像度という点で画質が違ってきます。

どういことかというと、野鳥との距離が近いほどISO感度が高くても解像します。

反対に遠ければ、ISO感度を下げても解像しにくくなるので、その辺りを頭に入れながら撮影すると高画質な野鳥写真が撮れます。

野鳥との距離が近ければISO感度が高くても解像する

なお、野鳥との距離が5〜6m以内の至近距離での撮影の場合は、ISO感度が多少高くなっても羽毛まで解像します。

極端な話、ISO感度10000でも羽毛まで解像するときもあります。

野鳥撮影におけるSONY α7RIIIの高感度性能:ISO12800の世界

2018.03.18

ひとつ作例を載せておきます。

下のヒガラくんはISO10000で撮影しましたが、背景ノイズが多少目立つものの羽毛まで解像しています。

ISO10000で上の作例くらい解像するので、至近距離でのISO1000以下なら十分許容範囲です。

ひとつ作例を載せておくと、下のヒヨドリくんはISO1000で撮影しましたが、かなり高画質に撮れました。

“sim”
なので、撮影場所が暗くてISO感度を下げれない時でも、解像していれば構わず撮影しているよ。

遠くの野鳥を高画質に撮るならISO感度を下げないといけない

反対に遠くの野鳥はISO感度を下げないと、羽毛の質感まで表現することはできません。

たとえば、下の作例のようにISO800でも遠くの暗い場所にいる鳥は残念な画質にしかなりません。

ヤマセミISO800

“サル君”
じゃあ、被写体が遠くにいて撮影場所が暗いときはどうしているのさ?
“sim”
そういうときは、撮影をやめてバードウォッチングを楽しむことにしているよ。

たいていは明るくなるまで待ってから撮影するようにしているけどね。

ちなみに、ヤマセミのように撮影距離が20m以上離れているときは、ISO感度は100〜200で撮影するようにしています。

ISO100〜125まで落とせれば、多少暗くても下の作例くらいには解像させることができますよ。

“sim”
もちろん、画質はカメラボディやレンズ性能が大きく影響します。

だけど、近くの被写体に限って言えば、解像具合と機材性能はあまり関係ないから、ISO感度を下げれば高画質に撮れることは間違いないよ。

ソニー「α7RIII」で野鳥を撮影してみた:ウソ編/撮影距離と解像度の関係

2018.01.23

 

高画質のために許容できるISO感度とは

“サル君”
じゃあ、高画質写真として許容できるISO感度を教えろ下さい。

実は、許容できるISO感度は、人によって違います。

その人が許容できるISO感度は、次の要因で大きく違ってくるからです。

許容できるISO感度とは?
  • 写真の用途:SNS投稿用か?フォトコン用か?個展用か?
  • 機材性能:高感度撮影に強い機材を使っているか?
“sim”
たとえば、僕はインスタグラム投稿を目的に撮影しているから、それほど低いISO感度にこだわってないよ。

だけど、撮影現場で会ったプロの写真家さんはISO400未満が許容範囲だって言ってた。

結論としては、一般人にとって、高画質写真のためのISO感度は「撮影者本人がどの程度までノイズを許容できるか」で判断していいはずです。

“sim”
だって、趣味でやっているなら本人が楽しめればOKなわけだからね。

本人が高画質だと感じていれば、それで十分楽しめるよ。

ただし、上達するにつれて目が肥えてくるから、高画質のハードルがどんどん上がっていくけどね。

 

まとめ

以上、野鳥を高画質に撮影するための僕のISO感度のカメラ設定について紹介しました。

まとめると、下のようになります。

僕のISO感度設定
  • マニュアル露出(M)モードでISOオート設定
  • ISO感度は「露出」と「シャッタースピード」の設定で下げる
  • 近くの鳥はISO感度が高くても解像するのでISO1000でも許容範囲
  • 遠くの鳥はISO100〜200で撮る
“sim”
早朝だと結構暗いから設定の余地はあまりないけど、その中でベストな設定を探して撮影するようにしているよ。

では

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撮影機材

参考までに、僕の撮影機材も紹介しておきます。

僕は次の3点セットで撮影しています。

使ったカメラとレンズ
  1. カメラボディ:SONY α7R3
  2. 超望遠レンズ:SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
  3. 1.4xテレコン:SONY SEL14TC

高画素フルサイズセンサーのカメラボディに、400mm相当の超望遠レンズ、1.4xテレコンのセットです。さらに全画素超解像ズーム(デジタルズーム)で2倍の画角にしているので、1120mm相当の焦点距離で撮影しています。

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ABOUTこの記事をかいた人

sim

動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。