野鳥撮影用にα7RIIIを買ったのでファーストレビューをします




アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。

野鳥撮影用にソニーのα7RIIIを買ったので、愛用のオリンパスE-M1 MarkIIと比較しながらのファーストインプレを書きました。

追記 2018.4.23

手っ取り早く『α7RIIIが野鳥撮影に使えるか?』知りたい人は下の記事をお読み下さい。

SONYのミラーレスカメラ『α7RIII』は野鳥撮影に使えるか?

SONYFE100-400+a7R3

α7RIIIを買った理由

現在の愛用している野鳥カメラはオリンパスのOM-D E-M1 MarkIIですが、つぎの理由からα7RIIIを買い足しました。

買った理由
  • OM-D E-M1 MarkIIをメンテナンスに出す間に使うカメラがほしい
  • ミラーレスのフルサイズ機を使ってみたい

ソニーのα9やキヤノンのEOS 5D MarkⅣとも迷いましたが、手持ち撮影で焦点距離が確保できる高画素のミラーレスということで「α7RIII」に決定しました。

 

合わせて買った超望遠レンズ

カメラボディの性能をフルに発揮できるように、ソニー純正の超望遠ズームレンズ『FE 4.5-5.6 100-400mm GM』と1.4倍テレコンSEL14TCを合わせて買いました。

 

これらのレンズとα7RIIIで確保できる最大焦点距離は下のとおりです。

最大焦点距離
  • APS-Cモード・テレコンなし=600mm
  • APS-Cモード・テレコンなし・全画素超解像ズーム=1200mm
  • 1.4倍テレコンを付けると、それぞれ840mm1680mmとなり、現在愛用しているOLYMPUSのE-M1 MarkIIと同等の最大焦点距離を確保できる

SONY α7RIIIの望遠性能はいかほどか?野鳥写真のクロップ事例

2018年3月15日

ただし、単焦点レンズとズームレンズの違いがあるので、ソニーのシステムでは1段暗くなります。

“sim”
後の撮影テストで、SONY α7RIIIの方がE-M1 Mark2よりも遠くから簡単・キレイに写真が撮れることが判明しました。

詳しくは下の記事をお読み下さい。

野鳥ミラーレス対決/SONY α7RIIIとE-M1 MarkII/両方持ってるので比べてみたよ

2018年1月30日

見た目の大きさ

パット見、α7RIIIとE-M1 MarkIIの大きさは超望遠レンズ込みで同じくらいです。

E-M1 野鳥撮影用のMarkIIとα7RIIIの大きさ比較

重さはソニーが少し重いくらいですね。でも2kg程度なので十分軽量コンパクトです。同じシステムをキヤノンやニコンで組むと3kgオーバーですからね。

設定してみてわかったα7RIIIとE-M1 MarkIIのちがい

結論をザックリ書くと、『α7RIIIよりもE-M1 MarkIIの方が、使いやすいし、設定は柔軟』です。

ソニーのα7RIIIはオリンパスと比べると、融通が効かないというか、とてもわかりにくかったです。

ボタンとダイヤルの使い安さ

フロントとリアのダイアルともに、ソニーのα7RIIIは使いにくいです。とくに露出設定ダイヤルは硬くて片手だと少し回しにくいです。

追記 2018.5.16
使い込んでいくと露出ダイヤルは回しやすくなりました。その他ダイヤルも慣れで違和感を感じなくりました。ですが、E-M1 Mark2の方が回しやすいことには変わりないですね。
α7RIIIのダイヤル類

対してオリンパスはエルゴノミクスを配慮した作りでとても使いやすいですね。

ただし、α7RIIIにはE-M1 MarkIIにはないマルチセレクター(ジョイスティック状のノブ)とコントロールホイールが付いているので、操作感ではα7RIIIの方が優れている所もありました。

設定できないこと

こちらもオリンパスの方がユーザ目線で作られていると実感しました。

“sim”
ソニーはちょっと癖が強い感じがしたよ。

以下、オリンパスE-M1 MarkIIにできて、ソニーα7RIIIにできないことを書き出すとこんな感じになります。

α7RIIIでできないこと
  • C-AFで拡大表示する
  • ISO Autoに設定したときに、撮影中にISOをリアルタイムで表示する*

*αではシャッターボタン半押しでISO Auto時のリアルタイム表示が可能です。

対して、ソニーα7RIIIにしかできなかったことはつぎの1つです。

  • マニュアルフォーカスをしながらのリアルタイム拡大表示

他に、ソニーの方が優れていたのは「カスタマイズ用のボタンとダイヤルの数が多い」点です。

ソニーα7RIIIの野鳥撮影用のカスタムキー設定を紹介するよ

2017年12月29日

マニュアルフォーカスが優れもの

オリンパスはAF前提ですが、ソニーはマニュアルフォーカスも積極的に使って欲しいという設計でカメラを作っていると感じました。

α7R3はピントリングを回すと自動的に拡大表示される仕組みで、とても使い安かったです。

“サル君”
でも、AFよりもMFの方がどうしても遅いから、シャッターチャンスには弱そうな予感がするな…
“sim”
追記しておくと、α7R3のAF性能は優れものだったよ。

なので、実際の撮影現場ではオートフォーカスに頼りきっている。

ヒヨドリ吹雪

ソニーα7RIIIの野鳥撮影レビュー:吹雪でも簡単に合焦するスゴイAF性能

2017年12月26日

まとめ

良くも悪くもソニーのカメラは癖がありますね。ですが、この辺は慣れなので、使い込むうちに気にならなくなるでしょう。

問題は、撮った野鳥写真のクオリティが上がるかどうかですね。

これについては後日レポートしたいと思います。

事後報告:SONY α7RIIIにして写真のクオリティーが上がった

文中にもリンクを貼っておきましたが、その後、SONY α7RIIIとオリンパス E-M1 Mark2の比較テストしました。

野鳥ミラーレス対決/SONY α7RIIIとE-M1 MarkII/両方持ってるので比べてみたよ

2018年1月30日

結論としては、遠くからキレイに写真が撮れるのは、間違いなくSONY α7RIIIの方でした。

“sim”
論より証拠。

下に距離20mからα7R3で手持ち撮影したヤマセミの作例を載せておきます。

見よ!

この驚きの解像力!

Crested Kingfisher/ヤマセミくん 久々にヤマセミくんのポートレートをupします。カッコ良く撮れたので、お見合い写真にも使えそうです。 テレコン装着、20-25mの距離での撮影です。 わずか2kgの手持ちカメラで、これだけ鮮明に撮れたので、もう言うことないです☺。動物写真の命である「目」もクッキリ撮れますね。 ISO 100, 560mm, ƒ/10, 1/250, -1 ev, SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 OSS + SEL14TC SONY α7RIII #ヤマセミ #野鳥 #野鳥倶楽部 #バードウォッチング #CrestedKingfisher #japan #birdphotography #bird #wildbird #birdstagram #birdwatchers #birdlovers #birdextreme #birddogoftheday #bestbirdshots #pocket_birds #birdsofinstagram #eye_spy_birds #your_best_birds #allmightybirds #bird_brilliance #nature_brilliance #nuts_about_birds #nature_worldwide_birds #exclusive_wildlife #instagramjapan #birds_adored #YourShotPhotographer #macro_drama

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ABOUTこの記事をかいた人

動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。