100万円溶かして分かったミニマリスト的DTM機材の選び方

sim(@ssiR01)です。

今まで買ってきたDTM機材、あまりにムダが多かったので見直したところ、必要だったモノ42万円に対し、なんと不要なモノ106万円という驚きの結果!

ということで、過去の無駄遣いを反省し「ムダのないミニマリスト的なDTM機材選びができるようになるにはどうすればいいのか?」を考えました。

 

DTM機材:「必要なもの」と「不要なもの」

僕の環境では「必要なものは意外と少ない」というのが結論です。

人によって求める音楽が違うので、DTMの必要機材に万人が求める共通解はないというのが僕の考えです。

たとえば僕の場合、好きな音楽がテクノ系なので極論ループ素材の組み合わせだけでも十分満足できてしまいます。つまり、極論ではiOS端末とGarageBandだけでも趣味として成立してしまいます。

そういう前提で、必要なものと不要なものを選別してみました。

ざっと金額を計算してみると次のようになります。

  • 必要だったもの:計42万円
  • 不要だったもの:計106万円

106万円もの大金をDTMで溶かしてきたのか〜と思うと泣けてきますね(笑)

ずいぶん無駄遣いをしてしまったなあと…と反省しています。

ではこの内訳を見ていきましょう。

 

必要な機材:42万円

今、僕の環境で必要なDTM機材を書き出すと、以下の7個だけになります。それでも合計金額は驚きの約42万円です。

  1. パソコン:iMac/283,068円
  2. オーディオインターフェース:Roland QUAD-CAPTURE/23,130円
  3. モニター用スピーカー:FOSTEX PM0.4n/27,648円
  4. モニター用ヘッドフォン:AKG K712/36,720円
  5. MIDI鍵盤:Roland A-49/約15,000円
  6. DAW:Logic Pro X/23,800円
  7. 外部音源:VOCALOID(初音ミク)/16,200円

注意)iMacについては次のように4年で買い替えています。どちらも価格は30万円前後(円安時)でした。

  1. 2012年:27インチ/Core i7(4コア)/メモリ32GB/ストレージ3TB Fusion Drive
  2. 2016年:4K 21.5インチ/Core i7(4コア)/メモリ16GB/ストレージ2.12TB Fusion Drive

 

僕の場合、これ以外のモノがなくてもDTMは趣味として成立します。

しかし、上記のモノだけでも42万もするので、極力無駄遣いをなくす必要があるのはご理解いただけることでしょう。内訳としてはパソコンが必要機材代の約70%を占めています。

サラリーマン時代は金銭感覚が完全に麻痺していましたが、フリーになった今、DTMにもミニマリスト的な思考が必要だと痛感しています。

 

不要な機材:106万円

では、必要ではなかったモノを全部書きだしてみます。合計はなんとビックリ106万円

  1. パソコン:MacBookPro13インチ/Core i5(2コア)/メモリ16GB/ストレージ1TB SSD/324,648円
  2. DAC:AUDIOTRAK DR.DAC3/37,530円
  3. MIDI鍵盤1:Arturia KEYLAB 61/48,800円
  4. MIDI鍵盤2:KORG microkey37/7,980円
  5. MIDI鍵盤3:KORG nanokey2/5,594円
  6. ギター1:Fender Japan ST62-TX (SBL)/約80,000円
  7. ギター2:Fujigen NCLS-20R (LD)/約140,000円
  8. DAW1:Cubase 7.5/約50,000円
  9. DAW2:Ableton Live 9 suite/90,000円
  10. ボカロエディター:Vocaloid editor for Cubase NEO/11,800円
  11. 外部音源とエフェクトのセット:Native Instruments  KOMPLETE 9/48,300円
  12. エフェクトのセット:Waves GOLD/41,990円
  13. 単品エフェクト:Waves Vocal Rider/約20,000円
  14. 外部音源:ギター音源 ELECTRI6ITY/45,154円
  15. 外部音源:ドラム音源 AddictiveDrums 2/約30,000円
  16. 外部音源:VOCALOID 巡音ルカ(V2→V4X)など/約30,000円
  17. 外部音源:AudioRealism Bass Line 3 VST/AU/12,766円
  18. オディーオ編集アプリ:MELODYNE EDITOR 2/32,832円

これらは、目的や効果がよくわからないまま買ったものがほとんどです。

つまり、ミニマリスト的DTM機材選びのコツとしてはこうなります。

DTMで必要に迫られていない買い物はしてはいけない

この不用品106万円という金額をみれば、断捨離やミニマリスト的な思考法がDTMにも必要だと感じる人は多いのではないでしょうか?

僕自身も激しく反省しています。

では、もうムダな買い物をしないようにもっと掘り下げて見ていくと…

 

DTMのパソコン環境

DTMを末永く続けるためには一番お金がかかるパソコン部分のコスパが重要です。もちろん、Windowsを選べばMacよりも安くできますが、僕はMacが好きですのでそういう前提で考えます。

では、ミニマリスト的にはどのMacを選べば正解なのか?

 

DTMにiMac 4K(21.5インチ)を選ぶ理由

僕が2017年1月現在の製品ラインナップの中から選ぶとすると次の二択になります。コスパを考えるとiMac一択ですね。

  • iMac 4K(core i7/4コア):税込み240,624円
  • Mac mini(Core i7/2コア)+ 外部ディスプレイ(4K) :税込み242676円( = 18,6192円+56,484円)

スペックとしてはメモリ16GB、ストレージはFusion Driveです。CPUスペックとmac miniの外部ディスプレイのレベルを下げれば、あと数万円安くなります。

外部ディスプレイにこだわらないであれば、あえてmac miniを選ぶ必要はありません。それだけiMacのコスパがダントツ優れていることが上の価格比較から一目瞭然です。

 

以下、補足です。

DTMにMacBook Proを選ばない理由

僕がノートPCが選ばない理由は以下の2つです。

  • コスパが悪い(上記iMacのスペックに合わせると税込み30万円を超える)
  • 画面が狭いので、DTM用途では外部ディスプレイが欲しくなる
  • 外部ディスプレイ+クラムシェルモードだと排熱が心配

 

DTMにiMac 5K(27インチ)を選ばない理由

iMac 5K(27インチ)を選ばない理由は次のとおり。

  • 値段が高い(上記iMacと同スペックで税込み30万円を超える)
  • サイズが大きすぎる(視線移動を考えると21.5インチディスプレイの方が疲れない)

 

DAWについて

僕の使っているDAWの変遷

途中CubaseとLive 9を買ったのは余計でした。なお、ボカロはCubase+Vocaloid Editor for Cubaseが一番使いやすかったですね。

  1. GarageBand
  2. Logic Pro 9
  3. Logic Pro X
  4. Cubase 7.5
  5. Logic Pro X
  6. Live 9を買うも使わず、Logic Pro Xを使い続ける

この中に、ミニマリスト的な条件にあうDAWあるのか?

 

Logic Pro Xを選ぶ理由

DTMはお金のかかる趣味ですので、長く続けていくには使用機材のコスパは重要です。その点、Macを使っている人にとってLogicのコスパの良さはダントツです。

さらに、いままで幾つかのDAWを使ってみての感想ですが、安定して使えることが一番です。頻繁にフリーズ・強制終了したりすると、それだけでやる気がなくなりますから。

そうなると、Macを使っている僕にとっては、Apple純正のLogic pro Xの一択になります。

つまり、Logicを選ぶことで、お金と時間を断捨離することができるというわけです。

Logicの良い所をまとめると次の6つになります。

  1. Apple純正のDAWなので、Mac上での安定度は高い
  2. 値段が安く、他のDAWの半値以下(23,800円)、めったにメジャーアップグレードしない
  3. ライセンスに縛られず、複数台のMacで使うことができる
  4. 付属ループ素材が多い(22,686個)
  5. iOS版GarageBandとの親和性が高い
  6. UIが直感的

これらの性質はいずれもお金と時間の断捨離に効果的です。

 

補足:Cubaseの良いところ

過去Cubaseを使っていたこともありますが、あまりの不安定さが嫌になってLogicに戻ってきました。

ただし、Cubaseには次の3つの良い点がありました。

  • 使っている人が多いのでネット情報も多い
  • Vocaloid Editorと完全に一体化しているので、ボカロをやる人にとっては使い勝手が良い
  • できることはLogicよりも多い

確かに便利なところもありますが、初期およびランニングコスト・安定性の点で遠くLogicに及びません。

まあ、Cubaseはたしかに何でもできるのが利点ではありますが、機能を思い切って断捨離して操作感をシンプルにしているLogicの方が思想がミニマリスト的であるといえますね。

 

オーディオインターフェース

僕がつかっているRolandのQUAD-CAPTUREは、島村楽器の店員さんの勧めで買ったものです。スピーカーとヘッドフォンへの出力、ギターからの入力に使っています。

性能的に不満を感じたことはありませんし、値段も23,130円と手頃です。

Rolandのサポートもよくて、MacOSのアップグレードに対するドライバーの対応も早いです。安心の国内メーカーため電話やメールでのサポートも日本語でOKです。

ですので、僕が人に薦めるとしたら、この機種ですね。

ということで壊れるまで使い続けます。

 

モニター用スピーカー

モニター用のスピーカーは最悪なくてもDTM作業はできますが、あった方が快適です。なくても良いというのは、高性能イヤホンで代用できるという意味です。

どこまで望むかにもよるけど、贅沢いうとキリがありませんから。

ヘッドホンやイアホンでモニタリングしていると有線なので煩わしいです。近所迷惑にならないのならスピーカーでモニターする方が快適ですね。

僕の使っているFostex PM0.4nは作業机の周囲ではそれなりの音量で聞こえますが、少し離れるとさほど煩くありません。テレビよりも静かで、過去5年集合住宅で使っていますが苦情が来たことはありません。

これも島村楽器の店員さんの勧めで買いました。アパート暮らしの人向けのモニタースピーカーということで。

モニター用ヘッドホン

スピーカーでモニタリングできる環境に住んでいるのであれば必要ありません。今ではほとんど使わなくなりました。

やはり顔に何かを装着して作業するというのは煩わしいものです。

僕が持っているのは、AKGの開放型モニター用ヘッドホン「K712」です。密閉型の方が音のバランスがいいようですが、僕は密閉型ヘッドホンでは肌がかぶれてしまうため、あえて開放型を使っていました。

開放型の特性上、低音部が少し弱めに聴こえるのが難点ではあります。

ですが、K712は肌の弱い人にとってはベストなヘッドホンであることは間違いないです。

結論として、ミニマリスト的にはモニターヘッドフォンは無くても構わないですね。持ち続けている理由は今後スピーカーの使えない住環境に引っ越した時のことを想定してのことです。

肌が弱い、あるいはスピーカーが使えない環境に住んでいる人は下にリンクを貼っておきますので興味があれば覗いてみて下さい。

 

MIDI鍵盤

無いよりもあった方がいいです。

僕は一時期フルサイズ鍵盤の61鍵MIDIキーボードを売却処分して、玩具サイズの25鍵で代用していましたが、あまりに不便だったのでフルサイズ鍵盤の49鍵MIDIキーボードを書い直しています。

ですので、僕にとってはMIDI鍵盤はDTMに欠かせない一品で、断捨離することはできませんでした。

僕の機種選定の基準は、作業机上で可能な限り省スペースで、打鍵感が好みであるの2点です。

これを満たすものを探し回った結果、現在使っているRoland A-49に行き着きました。

初期の頃に買った61鍵MIDIキーボードArturia KEYLAB61を選ぶときにも、Roland A-49と悩んだのですが、最初からA-49を買っておけばムダがなかったです。

15000円クラスのMIDI鍵盤でA-49よりも打鍵感が良いものはありませんでしたから。

また、このMIDIキーボードは奥行きも小さく作られているので、作業机が広く使えるのが地味にうれしいです。

MIDIキーボード選びも各自の好みによりますが、一応リンクを下に貼っておきます。

 

VOCALOID選び

ボカロに興味のない人であれば、そもそも買う必要がありません

しかし、僕のようにボカロがきっかけでDTMを始めた人もいるでしょうから、そういう人は好みで選ぶべきでしょう。

僕がどれか1つ使うとしたら、初音ミクですね。

理由は次の3つです。

  • DTMを始めるキッカケだった
  • 調声が楽
  • 人気があるので、ニコ動にアップするとそれなりに聴いてもらえる

他にボカロはマクネナナと巡音ルカを持っていますが、どちらも調声が難しいです。曲によっては途中で使うのを諦めたこともありました。

自分がどんな音楽をつくりたいかにもよりますが、僕の場合は初音ミク1つで十分でした。

 

DTMに不要なものついて

「自分がどういう音楽を作りたいのか?」これがよくわからないうちは、必要のないものを買ってしまうキケンがあります。

僕の場合は、買いに買って総額106万円も溶かしました。当時はサラリーマンで定期的な収入があったのも災いしました。

ですので、明確な目的がないうちは「ホントに必要に迫られない限り買わない」というのが無駄遣いをなくす方法です。

買うかどうか悩むということは、買えるだけの経済力があるいう怖さを常に自覚すべきでしょうね。

僕のケースでは、ギター、外部音源、エフェクターなどどれも必要のないものばかりを、金があるから買ってしまったというオチだったので。

 

さいごに

趣味で楽しむ分には周囲に合わせる必要もないので、自分の音楽の方向性が定まってから必要なものだけに効率よくお金をかけることが、ミニマリスト的でムダがないです。

クリエーターやアーティストを目指すにしても、既存の商業音楽の業態にこだわらないのであれば、ゼネラリストを目指すだけではなく好きな分野だけに特化したスペシャリストを目指すのも十分アリだと考えてます。

むしろ、後発であればスペシャリストにならないと他と差別化しにくいっていうのもありますよね。

まあ、趣味であれ何であれ、スペシャリストを目指すのであれば買うべき機材も自ずと絞られますのでムダが省け、よりミニマリスト的であると言えます。

では

ABOUTこの記事をかいた人

sim(清水了)

動物写真家、ブロガーとして活動中。 諸々の閉塞感を打破するために、20年以上勤めた会社を40代半ばで辞めてフリーになる。 属性は他に、博士(農学:専門は微生物)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。