スキルを効率よく身につける方法/才能を伸ばすシンプルな本【おすすめ本】

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良書です。何かの技術を身につけたい人のための最高のハウツー本になることでしょう。僕自身、今までに読んきたこの手の本の中で一番でした。

本書では、次のような3つの項目に従って、才能・スキルを開発する方法論が脳科学の視点から書かれています。

  1. モチベーションに火をつけ、スキルの青写真を描く方法の紹介
  2. 最小の時間で最大の上達をとげるための方法の紹介
  3. 停滞を克服してモチベーションの火を燃やし続け、長期的な成功を収めるための習慣を確立する方法

これらがそれなりのボリュームで説明されているので、かなり読み応えがあります。僕の場合で読むの1週間かかりました。

その内容はあまりに多くてこの記事ですべて紹介するのは無理ですが、とくに印象的だったことを幾つか書いておきます。

 

 

1.ハードスキルとソフトスキル

ほとんどの才能は、ハードスキルかソフトスキルにはっきりと二分されるわけではなく、むしろそのふたつの組み合わせだ」と書かれています。

この概念自体もはじめて目にしましたが、では肝心のハードスキルとソフトスキルの違いについてみてみしょう。

(1)ハードスキルとは?

ハードスキルは正確に繰り返すスキルで、運動などによく見られる。

例えば、こんな感じで思考の必要がないスキルとも言えますね。

  • ゴルフのスイングやテニスのサーブ
  • バスケットボールのフリースロー
  • バイオリンのコード演奏
  • 足し算や九九などの初歩的な算数

ハードスキルとは、いつもできるだけ正確におこなわれる行為のことだ。理想的な結果を得るための唯一のスキルで、まるで正確なロボットのようにおこなわれる。

ハードスキルは正確に繰り返すスキルで、とくに運動のように専門化した行為によく見られる。

 

(2)ソフトスキルとは?

ソフトスキルの定義がちょっと分かりにくくて、次のように説明されています。

  • 状況に柔軟に対処するスキル
  • すぐに的確な判断を下し、賢明な選択をタイミングよく行うスキル

例を出すとわかりやすいです。

  • サッカー選手がディフェンス陣の弱点を見抜いて攻撃に転じる行為
  • 株のトレーダーが取引の乱調な日に隠れたチャンスを見つける行為
  • 小説家が物語の意外な展開を工夫する行為
  • 警官が深夜の巡回で危険を察知する行為
  • 経営者が緊迫した会議や交渉でその場の空気を読む行為

一方、ソフトスキルとは、理想的な結果を得るためにさまざまなやり方があるスキルのことだ。

ソフトスキルはいつも同じことを完璧にするのではなく、状況に柔軟に対処するスキルを指す。それはすぐに的確な判断をくだし、賢明な選択をタイミングよくおこなうことである

 

2.ハードスキルを身につける秘訣

僕は早速ギターの練習に早速、応用していますが、それなりに効果がありますね。

ザックリとハードスキルの習得の方法を書き出すと、

  1. ミスを発見し、修正する
  2. 1回にひとつの単純な動作を行い、繰り返しによって完璧に仕上げてから次のステップに進む

つまり、機械のように正確に動作をするには、ひたすらミスの修正を積み重ねるとも言い換えられます。

これなら誰にでもできそうです。

安定したハードスキルを身につけるためには、脳の中に正しい神経回路をつくる必要がある。注意深く、ゆっくりと、ていねいにミスを修正するのがポイントだ。言いかえると、注意深い大工のように作業をするということである

ハードスキルを学ぶときは、正確に測定しながらゆっくりおこなおう。1回にひとつの単純な動作をおこない、繰り返しによって完璧に仕上げてから次に進もう。とくに最初はミスを発見し、修正することを心がけよう

 

3.ソフトスキルを身につける秘訣

トライ&エラーを繰り返すことで身につくスキルです。

これだけだと分かりづらいので本書の書いてあった言葉で書き出してみます。

ソフトスキルを習得する方法はザックリと以下のようになります。

  • いつも自分に試練を与える方法を探してる積極果敢で、好奇心旺盛で、実験好きなタイプを目指す
  • 変化に富んだ繰り返しを何度も行い、明確なフィードバックを得る
  • ミスは気にせず、未経験なものを試す
  • 大切なのは、アイデアをメモすることではなく、書きとめたアイデアをあとで振り返ること

こちらは、ハードスキルと違って未経験に果敢に挑むのでメンタルに対する負荷が高そうですね。

ソフトスキルはたえず変化するきびしい環境の中で磨かれる。異なる障害に遭遇して何度もそれに反応し、繊細な神経回路をつくって状況を分析しながら反応する場である。言いかえると、ソフトスキルを身につけるためには、注意深い大工ではなく、ストリートパークで遊んでいるスケートボーダーのように遊ぶ、ということだ。つまり、いつも自分に試練を与える方法を探している積極果敢で、好奇心旺盛で、実験好きなタイプをめざすのである

ソフトスキルを練習するときは、変化に富んだ繰り返しを何度もおこない、明確なフィードバックを得ることが重要だ。ミスをすることについてはあまり心配する必要はない。大切なのは未経験のものを試してみること

ラッパーのエミネムと振付家のトワイラ・サープはくず紙にいっぱいアイデアを書いて靴箱に保管し、靴を出し入れするときにそれを見ている。  大切なのは、どんな形で日記をつけるかではなく、書きとめたアイデアをあとで振り返ることである。今日の結果、明日の課題、翌週の目標というように

 

4.ハードスキルとソフトスキルの関係:どちらが重要か?

答えは、ハードスキルの方が重要です。ハードスキルが基本となるので、基本ができていないうちにソフトスキルを磨いても効果が期待できないとのこと。

才能を大きな樹木に例えると、太い幹がハードスキル、枝葉がソフトスキルに該当するからです。

長期的に見ると、才能を開発するうえでハードスキルのほうがより重要だからである。

基本がすべてです。基本ができていないのに試合をするのは大間違いで…

ハードスキルを磨いて維持することに専念する。なぜなら、ハードスキルこそが他のすべてのことの基盤になるからだ。 この事実を肝に銘じるひとつの方法は、自分の才能を大きなカシの木のようにイメージすることである。太い幹がハードスキルで、枝葉が茂っている最上層の広がりがソフトスキルだ。

 

5.継続は力なり

すぐには才能は身につかないので、一定時間の継続的な訓練が必要になるという話。

例えば、瞑想が脳に永続的な変化を与えるのに最低8週間かかることがわかっています。

マサチューセッツ総合病院での最近の研究で、毎日27分の瞑想が脳に永続的な変化を与えるのに8週間かかることがわかった

したがって、早々とあきらめてはいけない。たとえすぐにスキルが伸びなくても、練習を継続しよう。才能(つまり、脳)を開発するには、一定の時間を要するのだ

 

6.伸び悩んだ状態

新しいスキルを身につけようとしたとき、しばらくは順調に上達するが突然行き詰るのは誰でも経験がありますね。

この現象はプラトーといわれるものです。

このプラトーとは、脳が何かを自動的にできるようになった時に起きる現象で、こうなると上達が止まってしまう。

プラトーの対処方法は、練習方法を変えて型通りの行動をかき乱すことで、脳に刺激を与えるのが効果的だと書かれています。

プラトーは、脳が何かを自動的にできるようになったときに起こる現象である。つまり、意識して考えなくてもスキルを実行できるようになると、伸び悩んで練習曲線が高原のように水平の状態になるのだ

 

7.知らなかった重要なスキルアップの秘訣

「何かを成し遂げようとするとき、周りにそれを宣言するといい」という話をよく耳にしますが、それは脳科学的には間違っているという話も書かれていました。ご存知でしたか?

大きな目標を周囲の人に言うと、実現の可能性が低くなる。なぜなら、その目標を発表したときに無意識のなかで取り組みが完結してしまうからだ。つまり、脳がその目標を達成したと勘違いする

 

8.質素な環境でスキルを磨く

豪華な環境ではスキルは身につけにくくなるという事実もあるようです。この辺のことは庶民にとっては勇気づけられます。

豪華さはモチベーションを下げるからだ。つまり、「やっと成功したのだから、もうそんなに努力しなくてもいい」と無意識へささやいてしまうのである

 

さいごに

ここに紹介したのは、本書のほんの一部にすぎません。これから新しいスキルを身につけたいと考えている方は、この本を一読することを強くオススメします。

効率よくスキルを身につける方法論を知っているのといないのとでは取り組む前からおおきな差がありますから。

僕もこれから再読するつもりです。

では

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sim

動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。