sim(@ssiR01)です。
この本は、定住せずに世界中を旅しながら生活している高城剛さんの大人気メールマガジン「高城未来研究所 フューチャーリポート」、読者とのQ&Aコーナーをまとめたものです。
この本には21世紀を生き抜くための知恵がつまっています。
そして、迷える現代人の道標となるようなことが沢山書かれています。
この本、Q&A形式なのでメールマガジン読者からの人生相談的な質問に対して、高城剛氏がご自身の経験をもとに回答する形式書かれています。なので、ちょっとした空き時間でも読めてしまうのも、この本のいいところ。
質問内容も多岐に渡っていますが、回答も個性的で想像の斜め上を行く痛快な切り口で面白いです。
しかも、説得力が強いのです。
では、僕が気になった箇所をいくつかご紹介いたしましょう。
21世紀に必要なスキル
ぼくがもっとも印象的に感じたフレーズです。このあと、白本全編をとおして、また、続巻の黒本でも、このことが高城さんの回答の根底にあるのを感じました。
ビジネスマンに限らず、今後大切なのは「英語」と「コンピューター」だと思います。続いて「国際感覚」と「センス」 ではないでしょうか。
残りは「遊ぶこと」に時間を割いた方がうまくいくと思いますね。
この「センス」というのはちょっとわかりにくいですが本書の中で以下のように説明されています。
Eメールで笑いが取れればOK
面白いメールであれば読んでもらえる確率も上がるとも書いてあります。
とはいっても「実際にできるか?」と問われると相当なスキルが必要なのは確かでしょうね。
国際感覚については、テレビ報道などの日本のマスメディアを視聴しているだけでは決して身につかないことが、この本を読んで良くわかります。
なぜなら、日本のマスメディアは海外のメディアが取り上げるような重要なニュースをほとんど報道しないからです。
わかりやすい例を1つだすと、
先日のトランプの入国制限に関する報道では、BBCやCNNではトップニュース扱いなのに、NHKでは全く放送されずに国際ニュースでブラジルのサンバ音楽を紹介していたという笑えない事実があります。
ほんと情報統制が入っているとしか思えないですよね。
まだ、インターネットニュースの方が報道内容にバイアスがかかっていないだけマシに思えました。
現時点の番組 BBC=トランプ大統領の方針がテロを防ぐ効果があるのかという討論番組、CNN=難民や中東特定国からの入国制限に関するニュース報道、NHK=ブラジルのサンバ音楽を紹介する番組
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2017年1月29日
オススメ英語学習法
では、21世紀をサバイバルする上で英語が大事という高城剛さんオススメの英語学習法はどんなんだ?
ということで、英語を身につける方法についても興味深いことが書かれていて参考になりました。
英語学習は、一日10単語を覚える、というものです。毎日10単語と、その単語が入った例文(使い方)を覚えます。
単語だけで覚えると、日本語との使い方が違って曲解します。それを一年続けるだけで、大抵の人は、それなりに英語で話すことができるようになると思います。
この学習法にもっとも近い教材はDUO3.0です。僕も今現在、この教材で勉強中です。この教材のいいところはネイティブの発音とセットで例文を憶えることができる点です。
優先順位をどう設定するか?
これも共感を持てたというか、高城さんのように考えると生きるのが楽になりますね。
「自分にとって面白いこと」→「自由な時間」→「収入」や「他者からの評価」が優先順位になります。
僕にとって「豊かである」ことは自由な時間です。お金があり余ることではありません。
常に僕は「お金のために働くこと」は考えていません。
自分が面白いと思ったことをやり続けているだけなんだと思います。
人から賞賛されたいとは、全くとは言いませんが、ほとんど考えていません。
やめることの難しさ
過去に築き上げてきた実績などをすべて捨て去るのは勇気のいることです。この辺を気持ちの上で整理できていないと、次へ進めないことを改めて教えて頂いた気がします。
「はじめること」より「やめること」のほうが難しいし、大変なんです。もし、転職などのなにか「はじめること」に行き詰まっているとしたら、それは、「やめること」がキチンとできていないからんだと思います。
前職の限界とは、業界、人間関係、日本式システムなど、どれかは存じませんが、その問題点をちゃんと自分なりに解決しないと、また同じことを感じると思います。ですので、、まず、その問題と向き合うことが、「はじめること」の前に大事だと思います。
どんな人でも2年でそれなりのクリエーターになれる
最初はほんとだろうか?と思いましたが、コンピューターやインターネットなど、10数年前とは比べ物にならないくらい発達して、十分にインフラが整っているので、本人の努力次第です。
僕は「どんな人でも2年でそれなりのクリエイターになれる」時代だと思います。そして、「5年で世界を変えられる」時代に生きていると思います。
大切なのは、ビジョンです。2年後にこうありたい、としっかり自分のビジョンを持つことがなにより大事です。
今のDJにとって、もっとも大事な作業は「整理」でしょうね。こう考えると、プロもアマチュアも関係なく、あまりお金をかけずに誰でも同じ環境をすぐに構築できると思いますね。ということは、プロとはなんなのか?と考える時が今なんだと思います。
自分と向き合う方法
「楽しいこと」と「欲望」は別だという認識は意識するまでは意外とできていなかったです。これを踏まえた上で自分と対話するのが大事だというお話です。
「自分にとって一番楽しいことはなにか?」を考えてみることです。それを欲望と一緒にしてはいけません。
まずは、欲望を除いて考え、それをもっと考えたり、追求したり、実践したりしていると、きっと次の壁にぶつかります。
そこで「自分にとって、これはすべきことなのか?」のような使命というか、「自分とはなんなのか?」を考えるようになると思います。
答えは見つからないかもしれません。それで、いいのです。自分としっかり話して、自分の奥の奥の奥と対面することが大事なのです。他人にどう見られていようと。
衝動的感情と直感の見分け方
衝動的感情と直感、これも間違えやすいです。衝動買いに罪悪感を感じてしまうのはわかりやすい例なのではないでしょうか。
「物事をポジティブに見た先にピンときたら、それは直感」だというのは分かりやすい説明でした。
衝動的感情と直感は大きく異ると思います。
ボジティブな考えの先に直感はある。
事象は見方で少しはポジティブに見ることができます。その先にピンときたら、それは感情で
はなく、直感、もしくは直感に近いものです。
他の印象的だったフレーズ
印象的なフレーズは本書に沢山ありましたが、とくに僕の心に刺さったのを幾つか忘備録として載せておきます。
◯面白いか、つまらないかは、外的要因ではなく、実は内的要因にあります。
◯この時代にもっとも大切なことは「コミュニケーション」だと思ってます。自著にも書いていますが、僕にとって「コミュニケーション」は「思いやり」と訳すべきものです。
◯今後、社会にとって必要な人材は、センスよく社会に迎合しない人材だと思います。
◯自由とは決意だと思います。ある時から「自由に生きる!」と決断することだけだと思います。しかもできるだけ軽やかに。これは簡単そうで難しく、難しそうで簡単なことだと思います。
さいごに
白本・黒本シリーズは2017年2月現在で各3巻まで発売されています。一冊280円、
しかもKindle Unlimitedなら無料で読めますよ。
家を持たずに世界中を旅して暮らしている高城剛氏にしか語れない21世紀のサバイバルするための知恵の集大成がこのシリーズにつまっています。
きっと、それぞれの人生の参考になることが書かれていますよ。
オススメです。