YZF-R1と外車SSの比較2:実用性・そのバイクはロングツーリングに使えるか?




sim(@ssiR01)です。

YZF-R1を購入するときに、国産SSの他に外車(欧州)SSと比較検討する方も結構いるのではないでしょうか?

ぼくが外車SSに惹かれながらも手を出さなかった理由を書いておきたいと思います。外車の悪口が多いので気分を害しそうな方は読まない方が良いかと…

#YZF-R1#北海道当別ふくろう湖

Sat Simさん(@sat.simizu)がシェアした投稿 –

 

バイクに求めるもの

僕がバイクを購入するときに、バイクに何を求めているか?

というと、シンプルに次の2点が必要最低限の条件です。

  1. ツーリングに使えるか?
  2. デザインが美しいか?

以上の2つが求めるものです。とくにツーリングライダーのぼくにとって、ツーリングに使えないバイクは「バイクにあらず!購入の対象外」です。

デザインについては前回に記事で書きましたので、ツーリング性能について考察したいと思います。

 

機械としての信頼性・壊れないか?

ツーリングバイクとして、一番重要なことは出先で壊れないことです。ツーリング先での機械トラブルには日本車でも何度かあっています。

しかし、ぼくが所有したことのある外車では不安すぎてロングツーリングには一度も行けませんでした

#DUCATI#M900S4

Sat Simさん(@sat.simizu)がシェアした投稿 –

ぼくの外車経験は、中古のDUCATIの水冷モンスターM900S4のみですので、偏見が入っているかもしれません。どうかご容赦を…

M900S4は2000年代前半に製造販売されていたバイクです。大変おもしろいバイクでしたが、「工業製品として、こんな完成度の低いものを売っても良いものなのか?」と考えさせられましたね。

ぼくがDUCATIで気になった点は無数にありますが、主なものをいくつか書いておきます。現オーナーの方は以下の事柄に対策されていないようでしたら、ショップに一度相談することをオススメします。

 

1.トラスフレームの末端が塞がれていない!

場所は一番リア側です。つまり、パイプの末端が開放されているので、雨の中を走ると水がフレームの内部にジャンジャン入ります。一度、コンベックスをパイプフレームの末端の穴から入れてみましたが70cm以上入りました。

クロモリ鋼ですので、簡単には腐食しないと思いますが、日本車ではありえない作りですね。

 

2.オイルがシリンダーの付け根で常に漏れている

これは当たり外れがあるかもしれませんが、クランクケース上部のオイル溜まりに常に漏れたオイルが溜まっているのは気持ちの良いものではありませんでした。

工作精度が低すぎです。

 

3.エンジンの塗装が半分以上剥げ落ちている

走行性能上、問題はないのですが愛車をきれいに保ちたい方には耐えられないと思います。

 

つまり、工業製品としてのクオリティが著しく低いのです。

現在は改善されているのかもしれませんが、几帳面で手先が器用な日本人が設計・製造したバイクには機械としての信頼度はかなわないと思います。

他にも沢山ありますが、全部書いてしまうのもどうかと思いますので、ここら辺でやめておきます。

まとめると、
2000年台前半にこのような完成度のバイクを売っていた会社の製品を買うには、たとえ2014年現在でも、よほど信頼できるショップとのお付き合いがないと無理!」だと判断したのが、外車SSの購入に踏み切れなかった一番の理由ですね。

 

荷物が積めるか?

デザイン的にぼくが惹かれるイタリアンバイクは、だいたいリアシート(シートカウル)上に荷物が積めないように見えます。

ぼくが以前に欲しかったDUCATIのスーパーバイク916シリーズは国内に入ってくるのはモノポスト(一人乗り用)です。

つまり、タンデムシートがついていませんので荷物を載せるとなるとシートカウルに直接載せることになります。これをやろうとすると、相当な試行錯誤が必要になることでしょう。

最近は二人乗り用が輸入されるようになってきてはいますが、デザイン重視でシートカウルに傷つけずに安定して荷物を積むには、かなりの工夫が必要です。

DUCATIばかりを例にあげて申し訳ないですが、916以前の851や888だとタンデムシートが今よりは大きく、荷物は積めそうでしたが…

せめて、リヤシート上に大型シートバッグを積むことができればツーリングにも行けそうだけど、現状どう考えても無理そうですね。

 

2017.2.28追記

外車SSがツーリングに使えそうもないのは変わりませんが、DUCATIから軽量コンパクトなツーリングスポーツが発表されました。

これ、すごく欲しいですね。ライディングポジションも楽そうだし、デザインもパット見SSっぽくて文句なしにカッコイイです。

あとは壊れなければ、ロングツーリングにも使えそうです。そう、壊れなければ…

DUCATI SuperSportが理想的なツーリングバイクな件

 

 

まとめ

なんだか、外車SS、とくにDUCATIの悪口みたいになってしまい心苦しいですが、外車SSと国産SSを比較した場合、上に書いた2点においては国産SSの方が優れているのは事実です。

しかし、バイクは嗜好品ですので、ツーリング用途を考えなければ外車SSを選ぶのもありです。ぼくもお金に余裕があれば、日帰りツーリング 兼 観賞用に一台欲しいところです。

まあ、SSをツーリング用途に使おうと考えるぼくが普通ではないのかもしれませんが…

しかし、昔は国産レーサーレプリカで北海道ツーリングをしている方が沢山いらっしゃったことを追記しておきます。そんな時代もありましたと…

 

追記:2017.2.28

最近は国産バイクもデザインが洗練されてきて外車に見劣りしない車種もチラホラと現れてきましたね。例えば、SSじゃないけど、カワサキのZ1000やZ900シリーズなどは間違って買ってしまいそうです。

しかし、値上がり感も半端ないです。上記Z1000で約140万円!ネイキッドバイクなのに。だんだん外車と日本車の価格差も少なくなってまいりました。

でも、メカの信頼性は日本車でしょうね。

外車は外車で面白いんですけどね。悩ましいところです。



ABOUTこの記事をかいた人

動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。