意外と簡単!E-M1 Mark2のプロキャプチャーで野鳥の『飛び込み』や『飛び出しシーン』の撮影

アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。

オリンパスのミラーレスカメラ『OM-D E-M1 Mark2』と超望遠レンズ『M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO』の組み合わせで、毎朝野鳥撮影をしてます。

この記事では、野鳥の『飛び込み』や『飛び出しシーン』を『OM-D E-M1 Mark2』のプロキャプチャーモードを使って撮影してみたので、現場での設定条件について紹介します。

“サル君”

ところで、プロキャプチャー撮影って、どういう機能なのさ?

“sim”

ザックリと説明すると、シャッターボタンを押す前の過去の画像も記録してくれる機能だよ。プロキャプチャーを使えば、最大14コマまで過去に遡った写真が撮れるよ!

詳しくは下の記事を読んでね

プロキャプチャーモードで簡単に野鳥を撮影できるか?

“サル君”

初心者でもプロキャプチャーモードの野鳥撮影って、できるのか?

“sim”

初心者でも簡単にできるよ!

ただ、プロキャプチャーにはいくつか方法があって、初心者向けの方法を使えばそれなりにできる。

例えば、下のTweetは僕がはじめてプロキャプチャー撮影を実戦投入したときのものだけど、意外と簡単だったよ。

“sim”

詳しくは下に書くね。

プロキャプチャー撮影時の注意事項

“サル君”

プロキャプチャーモードで野鳥撮影するときの注意事項って何かあるか?

“sim”

まあ、一番注意しなくてはいけないのは、シャッタースピードだな。

できれば、1/2000秒以上のシャッタースピードに設定しないと、被写体ブレの写真になっちゃうよ。

たとえば、こんな感じにね。

SS=1/100秒, ISO=320, 1ev, f=5.6(絞り開放)

“サル君”

これでシャッタースピードはどのくらいなんだ?

“sim”

1/100秒。

もう、ブレブレだろ?

野鳥の飛翔シーンを撮るためには最低1/2000秒以上のシャッタースピードが必要だって、カメラ雑誌に書いてあったよ。

ただし、1/2000秒以上のシャッタースピードで高画質の写真を撮るためには十分な光量が必要なんだ。

“サル君”

つまり、暗い場所や時間では飛翔シーンの撮影はダメだってことか?

“sim”

そういうこと。

だから、プロキャプチャーモードで、野鳥の『飛び込み』や『飛び出し』を撮るためには、撮影環境が十分に明るいかどうかを吟味する必要があるんだよ。

1/2000秒ってのは1つの目安にすぎないから、状況によっては下の写真のようにブレるので注意してね。

SS=1/2000秒, ISO=640

プロキャプチャー撮影のAF設定

初心者向けの簡単設定

“サル君”

じゃあ、プロキャプチャーモードの初心者向けの設定について教えてくれ。

“sim”

初心者の場合は、被写体の動きを追いきれないから、

オートフォーカスの設定をオールターゲットモードのC-AF(コンティニュアスAF)することを薦めるよ。

C-AFはシャッターボタンを半押ししている間、常にピント合わせを繰り返すオートフォーカスモードのこと。

設定の方法は下の記事に書いてあるから参考にしてね。

“sim”

一応、簡単に解説しておくと、オールターゲットモードのC-AF(コンティニュアスAF)に設定しておくと、下のように画面全域でピントを合わせてくれるんだ。

AFターゲット: ALL

出典:オリンパスwebsite

“sim”

ただし、欠点もあって、ピント合わせは完全にカメラまかせだから、自分でフォーカスポイントをコントロールできないんだ。

つまり、画面全域にフォーカスポイントがあるから、背景にピントを持っていかれやすい設定でもある。

だけど、初心者のうちはこの設定が一番歩留まりがいいと思うよ。

“サル君”

アンタが試してみたときはどうだったんだ?

“sim”

暗い場所だったから、画質はそれなりだったけど、それっぽい写真が撮れたよ。

シャッターボタンを押したタイミングは完全に遅かったんだけどね(笑)

実際にプロキャプチャーで撮ったヤマセミの『飛び込み』写真をコマ送りで載せておくよ。

“サル君”

たしかに、それっぽく撮れてるな。

“sim”

ゼイタクを言うと、シャッタースピードが足りなかったみたいで翼が被写体ブレを起こしているんだよね(下の拡大写真参照)。

でも、設定を詰めていけばもう少し良くなりそうだよ。

技量を磨きたい人向けの設定

“サル君”

じゃあ、もう少し上を目指したい人のプロキャプチャーの設定は、どんなのがあるんだ?

“sim”

シングルターゲットまたはグループターゲット(5点または9点)モードのC-AFの設定だね。

ただし、これはフォーカスエリアが狭くなるから、被写体をファインダーで追い続ける技量が必要だよ。

当然、フォーカスエリアが狭くなるので、ピントを外しやすいから、慣れないうちは歩留まりも悪い。

設定の方法は過去記事を参考にしてもらうとして、具体的に説明していくよ。

“サル君”

じゃあ、それぞれのターゲットモードのフォーカスエリアの違いから頼む。

“sim”

OK!

言葉で説明すると、

  • 『シングルターゲット』はフォーカスエリア121点のうち1点のみのAFのモード
  • 『グループターゲット』はフォーカスエリア5点または9点のAFモード

図で説明すると下のとおりだよ。

シングルターゲットモード

グループターゲットモード5点

グループターゲットモード9点

“sim”

これらのフォーカスモードで注意しなきゃいけない点は、上の図の黄色のフォーカスエリアに被写体が入ってないと当然ピントは合わない。

だから、このモードを使う時には、カメラで被写体を追いかける技量が必要になってくるんだ。

難易度的にはフォーカスエリアが狭いほど難しいよ。

そのかわり、被写体を追尾できる技量があれば合焦の精度も高くなるんだ。

“サル君”

なるほどな、このフォーカスモードを使いこなすには修行が必要なわけだな。

“sim”

そゆこと

“サル君”

アンタの場合はどうだったんだ?

“sim”

修行が必要だったよ!

下に実際、シングルターゲットモードでプロキャプチャーした作例を載せておくよ。

カメラの設定は、ISO 3200, 420mm, f/5.6, -0.7ev, 1/2000秒。

日陰だったからシャッタースピードを上げるために画質が犠牲になった。

“sim”

簡単に解説すると、4枚目の時点で被写体がフォーカスエリアから外れてしまったので、ピンボケ写真になってしまってるね。

“サル君”

被写体にフォーカスポイントを合わせたまま動きを追うには腕がないとムリということだな。

“sim”

これからの訓練次第だと思うけどね。

初心者はAFターゲットの設定をどうすべきか?

“サル君”

じゃあ、初心者はプロキャプチャーのAF設定をどうした良いのかまとめてくれ。

“sim”

次の3ステップで上達を目指すが現実的だと思うよ。

練習を積めばなんとかなるでしょ!

  1. まずは、オールターゲットモードで感覚をつかむ
  2. 慣れてきたらグループターゲットモードで被写体を追えるようする
  3. 最後にシングルターゲットモードでも被写体を追えるようする

プロキャプチャーの精度を上げるための拡張機材

“サル君”

でもよ、単焦点の超望遠レンズで被写体を追うのは結構大変だと思うぞ。

なんか良い方法がないのか?

“sim”

実はあるんだよ!

同じカメラを使っている鳥見の先輩から教えてもらったんだ。

E-M1 Mark2の性能がいくら良くなったといっても飛びもののプロキャプチャー撮影のときにはEVFがコマ落ちするらしいから、それを解消できるグッズがあるらしいんだ!

“サル君”

もったいぶらずに早く教えろ!

“sim”

ドットサイト照準器を使うと被写体をカメラで追尾するのがずいぶん楽になるらしい。

しかもオリンパス純正のドットサイト照準器 EE-1が評判イイんだよ!

僕もさっき注文を入れた。

オリンパスwebsiteより

“サル君”

いくら位だ?

“sim”

Amazonで13000円くらいだった。

でも、これで被写体をとらえるのがかなり楽になるはずだから、歩留まりも上がると思うよ!

まとめ

“サル君”

じゃあ、まとめ行ってみよう!

“sim”

E-M1 Mark2でのプロキャプチャーで野鳥の『飛び出し』や『飛び込みシーン』は初心者でも簡単にできる。

プロキャプチャーの設定については次の3ステップで徐々に慣らしていくのが歩留まりを上げるコツだよ。

  1. まずは、オールターゲットモードで感覚をつかむ
  2. 慣れてきたらグループターゲットモードで被写体を追えるようする
  3. 最後にシングルターゲットモードでも被写体を追えるようする
“sim”

注文中のドットサイト照準器EE-1については使い込んでからレビューするつもり。

では

撮影機材(おまけ)

世界最小最軽量の野鳥撮影システムを使っています。

いわゆるオリンパスのマイクロフォーサーズ・ミラーレスカメラです。

ABOUTこの記事をかいた人

シミズサトル

動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。