E-M1 MarkIIを野鳥撮影に1ヶ月使ってみたのでレビューします

アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。

野鳥撮影のためにオリンパスOM-D E-M1 Mark IIを導入してから1ヶ月が経過しました。

E-M1 Mark IIは「2017年カメラグランプリ三冠達成」ということで世間の注目を集めていますが、はたして、野鳥撮影ではどうなのか?

E-M1 Mark IIは野鳥撮影に適しているのか?

について私見たっぷりにレビューしたいと思います。

一ヶ月ほぼ毎日使ってみた僕の結論としては、「暗所の動体撮影を除けば良い野鳥カメラ」です。

以前に使っていた野鳥カメラ

OLYMPUS OMD-EM5 MK2

以前に使っていたカメラは、オリンパスOM-D E-M5 Mark IIです。

オリンパスのミラーレス中級機ですね。

で、野鳥撮影ではどうだったかというと、

暗所での動体に対するAF性能はまるで使い物になりません。

そして、明るい場所での野鳥撮影でも頻繁にAFは迷うので、この辺がE-M1 Mark IIに買い替えた理由です。

つまり、E-M5 Mark IIは野鳥のような小さな動体撮影には向かないカメラでしたね。

でも、スナップや風景撮影や物撮りではとても良いカメラだし、動物園での撮影でも不満を感じたことはありませんでしたよ。

*下の記事でE-M5 Mark2のことを言及しています。

オートフォーカス性能

E-M1 Mark IIのオートフォーカス性能ですが、日の当たる明るい場所だと、かなり信頼できます。それでも、ときどきピントを外しますけどね。

まあ、小さな動体が相手だと、この辺はどうしようもないのかもしれません。下のメジロくんは日の当たる場所で撮影したものですが、ピン甘になってしまいました。

E-M1 Mark IIでも、こんなことがよくありますので、AFに過度の期待は禁物です。

ピン甘になってしまったメジロくん:ISO1600, 1/250

そのかわり、AFでもピントが合えば、バキバキに解像します。

では暗所ではどうかというと、E-M5ほどではありませんが、やはり信頼できません。

ほとんどの場合はAFが迷っている間に被写体に逃げられるので、マニュアルフォーカスの方がマシです。

ですので、今は暗所でも明所でも、ココ一発というときはマニュアルでフォーカスを合わせています。

下のアカゲラくんはマニュアルフォーカスですが、ちゃんと合焦していますね。

連射性能は神

僕は「静音連写L(約18コマ/秒)」の連射性能にかなり救われています。

たくさん写せる分、成功写真が含まれる確率がアップします。

ほとんどがピン甘写真だったとしても、1枚だけジャスピンの写真が混ざっていることも多々ありますので、連射は野鳥撮影では頼れる機能です。

なので「野鳥撮影では連射性能は正義」です。

この点では、E-M1 Mark IIを買って良かった思います。

手ぶれ補正は野鳥撮影の役に立たない

E-M1 Mark IIはボディ単体5.5段、PROレンズとの組み合わせで最大6.5段分の手ぶれ補正性能を誇っています。

では、

「この優秀な手ぶれ補正が野鳥撮影に役に立つのか?」

ですが…

一ヶ月使ってみた僕の結論は、

「手ぶれ補正は、動体撮影の切り札にはならない」です。

手ぶれ補正が優秀でシャッタースピードが落とせたとしても、被写体ブレは防げないからです。

シャッタースピードを落とせば、被写体ブレのリスクがアップしますからね。

つまり、「動体撮影では手ぶれ補正よりも高感度性能が威力を発揮する」ということを身をもって実感しました。

高感度性能は頼りない

E-M1 Mark IIの高感度性能にはハッキリ言って不満があります。

高感度性能を重視するなら、他のカメラを買った方が幸せになれます。

野鳥のような動体撮影の場合は被写体ブレがあるので、E-M1 Mark IIの手ブレ補正がいくら優秀でも、高感度性能をカバーすることはできないからです。

シャッタースピードを落とせば、ブレブレ写真かピン甘写真しか撮れませんからね。

下の写真はシャッタースピード=1/2000, ISO6400, 絞り開放で撮影したものです。このシャッター速度でもブレますので、暗所での野鳥の被写体ブレ対策には高感度性能は必須です。

高感度撮影について僕が行った室内実験の結果からすると、E-M1 Mark IIでキレイに撮れるISO感度の限界は1600です。

では、現場ではどうかというと、鳥がよくいる木陰や暗い林の中だと、ISOをオート設定にしておくとすぐに上限の6400に達します。

そして、ISO6400で撮影すれば、ノイズで画像がザラザラな場合がほとんどです。

この暗所での高感度撮影では、被写体がエゾリスくらいサイズであれば、まだ見れる写真が撮れます。

ですが、小鳥サイズでは実用的とはいえません。

下の写真は暗所・近距離の被写体をISO3200で撮影したものですが、かなり画質がザラザラで精彩感に乏しいです。

つまり、E-M1 MarkIIを使った野鳥撮影では、高感度に頼れないというのが僕の結論です。

なので最近は、暗所での撮影を避けて、鳥が明るい場所に出てくるを待ち伏せて撮影するようになりました。

光量が十分であれば、多少が距離が離れていても画質の良い写真が撮れます。下の写真は少し距離が離れていましたが、ISO200で撮影できたものです。

まとめ

E-M1 Mark IIを一ヶ月使ってみた感想をまとめると下のようになります。

  • 連射性能は素晴らしく、歩留まりが上がった
  • 高感度性能には不満あり、暗所での動体撮影は苦手なカメラ
  • 手ぶれ補正は素晴らしいが、野鳥撮影にはあまり役に立たない

結論としては、「暗所撮影を除けば、野鳥カメラとして満足度は高い」です。

ほぼ毎日2〜3時間使っていますが、まだ手に馴染んでない感じもしますので、またしばらく使った後にレビューしますね。

では

 

ABOUTこの記事をかいた人

sim(清水了)

動物写真家、ブロガーとして活動中。 諸々の閉塞感を打破するために、20年以上勤めた会社を40代半ばで辞めてフリーになる。 属性は他に、博士(農学:専門は微生物)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。