ソニー「α7RIII」で野鳥を撮影してみた:シメ編/解像度と撮影距離と周辺光量

アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。

野鳥撮影用に導入したソニーのα7RIII(ILCE-7RM3)と超望遠レンズFE 100-400mm F4.5-5.6 OSSのレビュー記事です。

この記事では、α7RIIIでシメを撮った時の「撮影距離や周辺光量が羽毛の解像度にどれだけ影響するのか?」について、実際の作例をつかって紹介します。

今回試したのは次の3点です。

  1. 撮影距離約8m(晴れ)での羽毛の解像度
  2. 撮影距離約15m(晴れ)での羽毛の解像度
  3. 撮影距離約8m(曇り)での羽毛の解像度
  4. 撮影距離約15m(曇り/早朝)での羽毛の解像度
“sim”
シメは2〜3ヶ月前から見かけているけど、なかなか近くで撮らせて貰えなかった鳥なんだよな。

最近になって近くで撮れるようになって、自分の中で納得のいく写真がやっと撮れたので記事にしてみたよ。

でも、完全に羽毛が解像したわけではないけどね。

“サル君”
シメは羽毛が解像しにくいから、被写体としては難しい鳥だよな。

焦点距離と撮影距離について

撮影機材の焦点距離

大前提として、撮影機材の焦点距離について、最初に書いておきます。

焦点距離は400mmで、これにデジタルズーム(全画素超解像ズーム)で2倍の焦点距離にしています。

つまり、800mm相当の焦点距離での撮影になります。

“sim”
全画素超解像ズームは画質が劣化するということも補足しておくよ。

でも、ムリなトリミングよりは画質はマシなので、僕は多用しています。

撮影距離

僕がシメをとった8mという距離は、カメラの電子ファインダー上で拡大表示すると鳥の羽毛が解像するくらいの距離感です。

でも、記録される画像は一段解像度が落ちる感じですね。

“sim”
さらに補足しておくと、僕が野鳥を撮るときは、たいてい木の陰に隠れながら撮影します。シメの撮影現場の場合には8m以上距離を詰めるのはちょっとムリでしたね。
a7RIII

晴れ時々雪の撮影

ちなみに夜明けの時刻は7時くらいです。明るくなるのは9時すぎですね。

距離8m以内/9:30/明るめ

周辺光量と撮影距離的には今回の記事の中ではベスト条件でした。

“sim”
でも、結論としては、羽毛は完全に解像していません

さらに解像させるためには、機材の望遠性能をアップさせるか、撮影距離を縮める必要があるね。

ノートリ写真

まずはノートリ写真は下のとおりで、かなり大きく撮れます。構図と背景が良ければ、そのまま使っても問題ない大きさですね。

ISO 100, 400mm, 0.3 ev, ƒ/5.6, 1/250, 全画素超解像ズーム

野鳥を拡大した画像

野鳥を画面いっぱいに拡大したのが下の画像です。羽毛は完全に解像していないけど、遠目にはいい感じに写ってます。

“サル君”
晴れで光が回っていると、羽毛の陰影がハッキリでるので、多少遠くても羽毛は描写しやすくなるな。
“sim”
僕としては、これで満足だわ。あとはテレコン装着でどのくらい改善できるか知りたいところだね。

距離15m/9:00/やや明るめ

上の写真を撮る前に、遠くから撮影した作例も紹介します。

ノートリ写真

こちらも、風景写真としては見るなら十分な大きさにシメが写ります。構図と背景を工夫すれば、ノートリでも十分成立しますね。

ISO 100, 400mm, 1 ev, ƒ/5.6, 1/250, 全画素超解像ズーム

野鳥を拡大した画像

野鳥を拡大してみると、やはり解像度が足りません。ムリなトリミングはしない方がいいレベルです。

曇り時々雪の撮影

距離8m/10:00/少し明るめの撮影条件です。

ノートリ写真

構図と背景を工夫すれば、野鳥ポートレートとしてもそのまま使えそうだし、画質は悪くないです。

ISO 100, 400mm, 0.3 ev, ƒ/5.6, 1/250, 全画素超解像ズーム

拡大写真

かなり、トリミングしても使える画質ですが、解像度や鮮明さをセールスポイントにするのはムリですね。

“サル君”
光が少ない分、羽毛の陰影が出にくいので、解像感はあまり良くないな。

曇りの日の撮影

距離15m/8:00/かなり暗い条件での撮影です。

ノートリ写真

構図と背景を工夫すれば、風景写真として成立する大きさには写りますね。

ISO 800, 400mm, -0.3 ev, ƒ/5.6, 1/125

拡大写真

羽毛以前に野鳥の画質が最悪なので、トリミングはムリです。

“サル君”
これはトリミングしてはダメなレベルだな。

この条件では、ノートリで使う前提で撮らないといかんね。

Instagram投稿写真

シメのどこに魅力を感じるか?ですが、今回、僕はシメのオッサン臭い可愛さに目が行きました。

大きくて人相の悪い顔と、メタボなお腹です。

これらの魅力を最大限にアピールできなそうな写真をチョイスしてInstagramに投稿してみました。

トリミングもやや控えめです。

まとめ

以上、まとめると

シメを8mくらいの距離で撮影できれば、

  1. ノートリでも、構図と背景を工夫すれば十分な大きさに写る
  2. 野鳥部分を拡大した場合、羽毛は完全に解像しないが、そこそこの画質は確保できる。
  3. 天気は良い方が解像感も良かったが、羽毛が解像するレベルにはならなかった。

つまり、ムリに接近して撮るよりも、構図と背景を工夫して、一枚の絵として成立するような写真を撮るようにするのが現実的かもしれませんね。

“sim”
次回、テレコン使用が羽毛の解像度にどのくらいの効果があるのかレポートします。

では

ABOUTこの記事をかいた人

シミズサトル

動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。