フォトグラファーのsim(@ssiR01)です。
旅行や街歩きで荷物を断捨離してミニマリスト的に使う目的で、吉田カバン(PORTER)のタンカーデイパック(TANKER DAYPACK)を購入し、1年間使い倒してきたのでレビューします。
このデイパック、なんと容量が10リットルしかありませんが、お値段はオドロキの18,900円!
同じくらいの容量のアウトドア用デイパックなら約6,000円で買えちゃいます。
そして疑問がふつふつと湧いてきます。
- 本当にお値段3倍の価値があるのか?
- 実用性はあるのか?
- ミニマリストのカバンとして適しているのか?
この記事では、これらの疑問に答えるべく、実際に買って1年間使ってみた僕が徹底的にレビューしました。
レビューの内容は下記のとおりです。
- タンカーデイパックのサイズ感
- ミニマリスト向きか?
- タンカーデイパックの魅力と服との相性
- タンカーデイパックのイマイチな点
買って1年経つけど、使いやすいから何処に行くにも持ち歩いているよ。
タンカーデイパックのサイズ感
タンカーデイパックのカタログスペックは下のとおり。
- サイズ:幅280mm x 高さ400mm x 奥行き130mm
- 重量:440g
- 容量:10リットル
…で、実寸を測ってみました。
幅が公称28cmに対して、実寸で27cmと少し小さいです。さらに注意点としては、カバン上半分の幅は約22cmと狭くなります。
奥行きは公称通りで最大13cm。
しかし、上半分の奥行きは10cmと上に行くほど細くなり、シルエットが美しくなるデザインです。
ポケットの奥行きは約4.5cmで、意外とモノが入ります。
外側ポケットのサイズは幅21.5cmで高さが17cm、厚みは4.5cmです。
ミニマリストのカバンとしてどうか?
僕が買ったタンカーデイパック(Mサイズ)は、ミニマリストでノマド生活をしている高城剛氏が愛用しているカバンです。
高城剛氏は荷物を厳選して、この10リットルの小さなデイパックで海外旅行半月をこなします。
詳しくは下の彼の著書「LIFE PACKING」を御覧ください(Kindle Unkimited会員なら無料です)。
高城氏のミニマリストレベルに達するには簡単ではありませんが、数日の国内旅行や日々の街歩き程度であれば、少しの工夫でミニマリストのカバンとして性能を発揮できました。
カバンが小さくて、入れる荷物を厳選するようになったからミニマリスト的になれたと思うな。
機能面について大きな不満はないよ。
タンカーデイパックの3つの魅力
ポータータンカーデイパックの魅力をザックリ紹介すると、次の3つになります。
- 見た目以上にモノが入る
- 生地の良さ
- デザインがシンプルで、どんな服にも合う
このカバンの魅力はそのまま機能性ともつながっていますね。
では、具体的に紹介してきます。
魅力1:タンカーデイパックの収納力
つぎにこのカバンの荷物の収納性の良さについて紹介します。
このカバン、見た目以上にモノが入ります。
メイン気室
わかりやすい例として、MacBook 12インチが余裕で入る大きさです。
- 縦:28.05 cm
- 横:19.65 cm
- 厚さ:1.31 cm
- 重量:0.92 kg
ケースに入れなければ、メイン気室の内ポケットにMacBook12インチをジャストで入れることができます。
MacBook12インチをケースに入れた場合は、ふつうにメイン気室に収納するしかありませんが、縦横ともかなり余裕があります。
MacBook Pro13インチ(2015モデル)の場合は、メイン気室にジャスト目で入ります。
- 縦:31.4 cm
- 横:21.9 cm
- 厚さ:1.8 cm
- 重量:1.58 kg
ただし、少し大きめのケースに入れるともう入りませんね。
13インチ以上MacBookを持ち歩きたいなら、もうワンサイズ大きめのタンカーデイパックリュックサックをオススメします。容量は19リットルなので、僕が買ったデイパックの約2倍の容量です。
話は僕の買ったデイパックに戻りますが、下の写真を見てわかるように、生地が柔軟なためカバンサイズ以上に物が入ります。
メイン気室内ポケット
メイン気室内には薄手のポケットが一つだけありますが、A4サイズの書類がジャストサイズで入ります。
MacBook12インチもケースに入れなければ、このポケットに収納できます。
しかし、これ以上に厚みのあるものは入りませんのでご注意を。
A4サイズがジャストサイズで入る。
外ポケット
iPad mini4を入れるのにちょうど良いです。少し余裕ができるくらい。
- 高さ:203.2 mm
- 幅:134.8 mm
- 厚さ:6.1 mm
- 重量:298.8 g
なお、このポケットは厚みが4.5cmあるので、厚手の本を入れることもできます。
さらにこの外ポケットには透明な内ポケットがあるので、パスポートなど薄手の物を入れるのに便利です。
カメラやペットボトルの収納について
タンカーデイパックはカメラバックとしても容量は十分です。
撮影機材としては、システムがもっとも巨大化する野鳥撮影用のカメラと超望遠レンズのセットも下のように余裕で収納できます。
野鳥カメラが収まるので、当然スナップ撮影用のカメラは余裕です。
なお、カバンの中身がスカスカのときには、カメラ用の枠や仕切りを入れてやると安定して収まります。
例えば、こんなのですね。
これをカバンの中に入れてやると…
こんな風に小型一眼レフカメラ+標準ズームレンズともう一つくらいはレンズを入れることができます。
あるいは、ペットボトルとミラーレスもキレイに収まります。
僕が使っている仕切りはオマケでもらったものですが、アマゾンでも似たような仕切りが売っています。下のもので991円とお手ごろ価格です。
なお、高城剛氏はカメラをどうやって、このデイパックに入れているかというと、最近(2017年3月のメルマガの情報)では、エツミのカメラ用風呂敷に包むだけで、そのままカバンに放り込んでいるそうです。
こちらもAmazonで831円とお手頃価格です。
魅力2:生地の良さ
タンカーデイパックの高級感が漂う生地
このカバンの一番の特徴は生地にあります。
PORTER TANKER(タンカー)シリーズのフライトジャケットをモチーフした生地は次の3つの特徴が売りです。
- 軽い
- 柔らかな感触
- 裏面の鮮やかなオレンジカラー
アメリカ空軍のフライトジャケット「MA-1」をモチーフにした大人気シリーズ。1983年の発表から四半世紀以上たつが、今なお愛され続ける永遠のスタンダードモデル。
シリーズ最大の特徴でもある、「MA-1」をイメージして開発したオリジナル生地はナイロンツイル(表面)+ポリエステル綿(中間層)+ナイロンタフタ(裏面)という3層構造で、この生地はとても軽く、ボンディング素材の柔らかな感触と裏面の鮮やかなオレンジカラーが魅力です。
吉田カバンのwebsiteより引用
生地の手触りがいい
カバンの裏面の生地もサラサラな柔らかな感触で、荷物の出し入れがスムーズです。
いつまでも触っていたくなる手触りなので、出かけるときも自然とこのカバンに手が伸びますね。
魅力3:様々な服に合う
ミニマルなデザインで余計な装備が一切付属しない潔さが、このカバンの魅力でもあります。
そのシンプルなデザインゆえ、たいていの服と相性がいいです。
なんとスーツにも合うよ。
服を選ばないということは、洋服選びにかかっていた余計な時間を断捨離できたことになり、ミニマリスト的です。
以下、僕の手持ちの洋服との相性を画像で紹介します。
ソフトシェル(黒)
3シーズンのアウターとして最も使い勝手の良いソフトシェル(黒)とタンカーデイパックの相性はすごく良かったです。
白シャツ
ミニマリスト御用達の白シャツとの相性も抜群です。無彩色なので当然ですね。
Tシャツ
ポロシャツ
ジャケット
スーツ
レザーコート
ミリタリー風の春物コート
ダウンジャケット(黒)
タンカーデイパックのイマイチな点
僕がタンカーデイパックで気になっている点が2つあるので、書いておきます。
イマイチな点その1:肩紐が荒縄のように硬い!
新品の状態だとゴワゴワしていて、「これ、なんなの?」ってレベルです。
しかし、実際にデイパックを背負ってみると特に不満は感じません。
まあ、高城剛氏がこのカバン1つで海外旅行をしまくっているので、長期使用にも耐えられることは想像に堅くないです。
購入から1年間、小旅行、街歩き、日々の買い物、スナップ撮影などに使い倒してきましたが、肩紐が気になったことは一度もありませんでした。
僕の杞憂だったようです。
イマイチな点その2:背中が多少蒸れる
あくまでもアウトドア用デイパックとの比較ですが、夏の旅行時に一日中背負っていると背中が多少蒸れます。
さいごに
今回、ご紹介したPORTERのタンカーデイパックは不思議と愛着の沸くカバンです。
これほど満足感の高い買い物は実に久しぶりでした。
この辺りがロンセラーを続けている秘訣なんでしょうね。
タンカーデイパックは、デザインと機能がバランスした珍しいカバンだよね。
今後も使い込んでいく過程で新たな発見があり次第レビューを続けていく予定です。
では。