野鳥撮影で背景をキレイに写すコツ/空抜けさせない方法




アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。

野鳥を撮影するときに背景が明るすぎると、冴えない空抜け写真になってしまいます。

たとえば、こんなふうに…

空抜け写真の作例
“サル君”
空抜けは日陰・逆光気味で撮った時に起こりがちだよな。
“sim”
しかも、こういう写真ってパソコンで補正しても色がキレイに出ないんだよね。

…という具合に、『空抜け』は失敗写真になることがとても多いです。

そして、もうひとつ大事なことがあります。

それは…

“sim”
背景を失敗した写真って、高確率で残念な写真になるよ。

でも、撮影するときの少しの気遣いで『空抜け』せずに『キレイな背景』で撮れる場合が多々あります。

この記事では、僕が普段している野鳥を撮影するときに空抜けしないキレイな背景の写真を撮るコツを一つ紹介します。

空抜けしないキレイな背景で野鳥写真を撮るコツ

空抜けしないキレイな背景で野鳥を撮るコツは、撮影位置をマメに変えながら撮ることです。

例えば、下の図のように野鳥に対して撮影を少しずつズラしてみるだけで、写真の印象がかなり変わったりします。

撮影位置を変えると背景が良くなる
“sim”
ここまで極端に撮影位置を変えなくても、1歩移動するだけで背景が良くなることが多々あるから試してみてね。

空抜けしない撮影位置を探す

では、撮影位置による背景の違いを実際の作例で紹介します。

下の作例は補正前のJPEG撮って出しですが、撮影位置を変えることで『背景の明るさ』と『被写体の明るさが』が変わるのが分かります。

撮影位置と背景の空抜け

AとBは空抜け気味ですが、CとDはかなり見やすい写真になっているのが分かります。

“sim”
ミラーレス一眼カメラだと、電子ファインダーで「実際の写真の写り」や「背景の玉ボケ具合」をリアルタイムで確認できるよ。

 

キレイな背景になる撮影位置を探す

撮影時にキレイな背景になる撮影位置はだいたい分かるのですが、最終的にはパソコンで明るさや色を補正した写真を見比べて選び出します。

実際の作例で見てみましょう。

下の作例は明るさと色を自動補正したものですが、撮影位置が違うだけで背景がずいぶん違ってくるのが分かります。

撮影位置と背景の違い

上の2つ(撮影位置AとB)は空抜け気味ですが、下の2つ(撮影位置CとD)はかなり改善されているのが分かりますね。

“sim”
CとDの撮影者の立ち位置は50cmも違わないけど、Dの方が白い玉ボケが少なくて見やすく撮れたよ。

 

この方法で撮影した作例紹介

上の撮影位置Dの作例のインスタグラム投稿写真も載せておきます。

上の作例では画像サイズをかなり圧縮しているため画質が悪いですが、インスタグラム投稿写真では原画の鮮明さが多少は伝わると思います。

“sim”
こんなふうに、そのまま撮ると空抜け背景の残念写真になるところでしたが、立ち位置を少し変えるだけで背景が良くなって、被写体のヤマゲラくんが引き立つ写真になったよ。

 

まとめ

以上、僕が普段している『野鳥を空抜けしないキレイな背景で撮影するコツ』を紹介しました。

まとめると、下のようになります。

僕のISO感度設定
  • 撮影位置をマメに変えてみる
  • 1歩移動するだけで、背景が良くなることが多々ある
“sim”
補足すると、野鳥撮影で撮影位置を変えるコツは、鳥に気づかれないように静かにゆっくり動くことだよ。そうすれば、鳥に逃げられる確率が減るよ。

では

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撮影機材

参考までに、僕の撮影機材も紹介しておきます。

僕は次の3点セットで撮影しています。

使ったカメラとレンズ
  1. カメラボディ:SONY α7R3
  2. 超望遠レンズ:SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
  3. 1.4xテレコン:SONY SEL14TC

高画素フルサイズセンサーのカメラボディに、400mm相当の超望遠レンズ、1.4xテレコンのセットです。さらに全画素超解像ズーム(デジタルズーム)で2倍の画角にしているので、1120mm相当の焦点距離で撮影しています。

“sim”
なお、今回の作例はテレコンなしなので、800mm相当の焦点距離での撮影になるよ。
a7RIIIサムネ

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SONYFE100-400+a7R3



ABOUTこの記事をかいた人

動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。