アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。
カールツァイスの50mm単焦点レンズ『Loxia 2/50』が食レポに使えるかどうか?をレビューしました。
この記事では、『Loxia 2/50』をSONY α7RIIIに装着して、カフェとレストランでテーブルフォトを撮影してきたので、作例とともに『Loxia 2/50』の実用性を紹介します。
でも、撮れた写真のクオリティはどれも高かったね。
使用機材と被写体
撮影機材
撮影機材は下のとおりです。
- レンズ:カールツァイス Loxia 2/50
- カメラボディー:SONY α7RIII
- ストラップ:PeakDesign ピークデザイン スライド ブラック SL-BK-3
被写体
レンズテスト用の作例は下の2ケ所で撮影しました。
- 六花亭札幌本店の喫茶室
- イタリアンレストラン『ルース・ロウ』
カフェのテーブルフォト
最短撮影距離45cmのカフェでの画角
Loxia2/50の最短撮影距離45cmで被写体に寄れないイメージがありますが、実際は座席に座ったままでコーヒーカップを下のような画角で撮ることができます。
そしてケーキとセットの場合は下のような感じで、主役のケーキと脇役のコーヒーカップがいい感じに画面に収まりました。
ケーキの質感の表現力
Loxia 2/50のクリームやスポンジ表面のみずみずしさの描写力はPlanarレンズらしく素晴らしかったです。
解像感と絞り
テーブルフォトのような至近距離での撮影では絞り開放からシャープに写るので、好みで絞りを選んでいいです。開放ではボケが楽しめますね。
f/8まで絞れば、被写界深度も深くなりケーキ全体にピントが合いました。
だたし、解像感は普段野鳥撮影に使っているSONYのGMレンズと比べると低いように感じました。
さらなる解像を望むのであれば、高解像度の標準ズームレンズかマクロレンズが必要でしょうね。
イタリアンレストランのテーブルフォト
最短撮影距離45cmのカフェでの画角
カフェでケーキが大きく写せるので、レストランでの料理撮影では十分な画角が確保できました。
一皿の料理を座席に座ったまま写した場合で、下のようにほぼ画面いっぱいの大きさで撮れます。
一方、デザートのシャーベットの小さな小鉢単独では、寄れないこともあって少し周りが間延びします。
しかし、トリミングをすれば画質を損なうことなく画面いっぱいの大きさにできます。
料理の質感の表現力
Loxia 2/50は、カールツァイスのPlanarレンズらしく料理の質感描写もすばらしかったです。
サラダ表面のみずみずしさも肉眼で見たとおりのリアルさで写真に撮れました。
下が拡大画像です。
ソースの透明感&オイリー感も非常にリアルです。
拡大画像は下のとおり。
パスタにからめたトマトソースの質感も非常にリアルに写真表現できていました。
拡大画像は下のとおりです。
まとめ
カールツァイスLoxia 2/50の作例を整理していて思ったのは、ケーキや料理の質感描写が得意なレンズだということです。
一方で、解像感はα7RIIIの高画素フルサイズセンサーの性能をフルに発揮しているようには思えませんでしたが、激しいトリミングをしないのであれば十分な画質です。
つまり、「解像感よりも質感重視な描写が得意なレンズである」というのが、僕のLoxia 2/50の印象でした。
より高解像度を求めるのなら大きく重いレンズを選ぶ必要があるので、軽量コンパクトなLoxia 2/50はスナップ撮影用としてベストな選択ではないでしょうか。
では