アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。
これまで野鳥撮影してきて、E-M1 MarkIIはそれほど高感度撮影に強くないという印象を持ってます。
ですが、野鳥撮影の現場では明るさを確保するために高感度撮影に頼りきりです。
そこで、E-M1 MarkIIでは、いったい実用的なISO感度はどのくらいなのか?を実験してみました。
高感度撮影の実験方法
機材
鳥撮りを想定して、換算840mmの超望遠単焦点レンズを使いました。
- OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
- M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14
試したISO値
早朝の暗い環境を想定して、つぎの4種類を試しました。
800, 1600, 3200, 6400
撮影条件
- 暗い屋内撮影
- 天候曇り
- 照明なし
- 絞り開放=f/5.6
- 焦点距離=420mm(換算840mm)
- 小鳥を大きく撮る想定で、デジタルテレコンで換算1640mmにして撮影しました。
被写体
美少女フィギュア:小鳥を想定して、小型で複雑な造形をしているものをチョイスしました。
大きさはiPhone 6と同じくらいなので、スズメ大です。
画像のザラつきを比較するために、フィギュアの顔面部分(大きさ=約1cm)が大きく見えるようにトリミングしました。
実用的なISO感度は?
ISO800
かなりきれいに撮れてます。
このフィギュアの顔面の大きさは1cm程度です。
なので、これくらいの綺麗さで撮れれば、小鳥写真をトリミングしても十分耐えられますね。
ISO1600
多少ザラつきがありますが、十分許容範囲です。
ISO3200
この辺りから、ザラつきが目立ってきます。
ISO6400
かなりザラザラになりました…
トリミングしなければ、許容範囲ではあるのですが微妙なところですね。
まとめ
E-M1 MarkIIの野鳥撮影では、早朝や木陰などの暗い環境できれいに見えるISO感度は1600までですね。
3200以上になると途端にざらつきが目立ちます。
ただし、上の条件ではシャッタースピードを遅くしないと明るさが確保できません。
鳥撮りでは、被写体ブレを抑えるためにできれば1/250以上のシャッタースピードを確保したいところなので、暗所でザラつきのない画像を撮るには被写体ブレを諦めるしかないようです。
いずれにしても被写体ブレと画像の綺麗さについては、どこかでトレードオフしながらベストな条件で撮影するのが現実的でしょうね。
今後もいろいろ実験してベストな撮影条件を詰めていきたいところです。
では