【VOCALOID editor】ベロシティとダイナミクスの実用例【初音ミクV3】




ボーカロイド調教におけるベロシティ(VEL)とダイナミクス(DYN)の使い方の実例紹介です。

実際に本記事のノウハウを使っているVOCALOIDカバー曲はこちらです。

 

調教効果

1.ベロシティ(VEL)

子音の前に非常に短い「っ」を入れたいときに使うと歌声に表情を加えることができますよ。

2.ダイナミクス(DYN)

歌詞の終わりの部分を下げるとより自然な歌い方にすることができます。 また、ミキシングのテクニックになりますが、歌いだしの強調に使うとフレーズ全体の音量を大きく聴こえさせる効果があります。

 

使い方の実例

1.ベロシティ

(1)実例

例えば、下の図のように「見つめ合うと素直におしゃべりできない」のフレーズですが、次のように表情をつけることができます。

1)ベタ打ちの場合:「…すなーおーにー おしゃーべりー….」

2)ベロシティを調整した場合:「…すなっおっにー おっしゃーべりー…」

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(2)操作方法

「っ」を強調したいときはベロシティのバーを鉛筆ツールで下げるだけです。ただし、やり過ぎると変になりますので、適度なレベルを探ってみてください。

ベロシティは初期値64ですが、僕は30前後で使うことが多いです。

 

(3)その他の効用

子音の発音のキレがよくなりますので、滑舌が良くなる傾向があります。しかし、これだけでは解決しない場合が多いので、子音分割も併用すると効果大です。

【参考記事】【初音ミク】自然に歌わせる調教方法の一例【栞のテーマ】2014.6.18

 

2.ダイナミクス

(1)実例

例えば、下の図のように「涙もろい過去がある」のうち次の箇所のダイナミクスを減衰させて使った場合ですが、歌詞の語尾の音量を自然に下げる効果があります。

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(2)使い方

ダイナミクスの緑色の部分に減衰カーブを鉛筆ツールで書き込むだけです。減衰カーブの形は直線でもいいですし、好みを探ってみるのもよいです。

僕は放物線形状の減衰カーブを多用しています。

 

(3)その他

1)ダイナミクスによる音量調整はDAWのオートメーションやピッチ補正ソフトでも編集が出来ますが、ボカロエディターの段階でやっておくと後が楽です。

2)ボカロエディターである程度やっておいてから、例えば、LogicのFlex PitchのやMelodyneを使って各ノートのボリューム調整をしていくとより自然な感じになります。

【参考記事1】初音ミクのピッチ調整(2)Logic XのFlex Pitch
【参考記事2】初音ミクのピッチ調整(3)Melodyne

 

さいごに

ベロシティとダイナミクスはボカロ調教で割りと簡単にできる調教テクニックなので積極的に使うとより自然な歌い方をするようにできます。

僕もボカロ調教の初期の頃は、この2つだけで調教していましたがかなりいい感じになりましたから。

ちなみに下のボーカロイドカバー曲は調教は子音分割のみの他はベタ打ちで、DAWのエフェクトだけで自然な歌い方にさせています。



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sim

動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。