【初音ミク】【マクネナナ】自然に歌わせる調教方法の一例【C調言葉に御用心】




ニコ動にちょっと前にUPした「C調言葉に御用心」の初音ミクカバーとマクネナナカバーの調声方法について書いておきました。

ボカロエディターでの調教はほとんどしていませんので、Cubase(DAW)側のエフェクトで人間らしさを出しています。この記事ではのそのエフェクトの設定を紹介します。

 

はじめに

このカバー曲の調教方法ですが、DTMの鉄則を少しだけ無視しています。ですので、ボカロ調教の共通解にはならないかもしれません。調教方法の概要は次のとおりです。なお、ミクとマクネナナの調教方法は全く同じです。

1.VOCALOID editor for Cubase NEO(ボカキュー)での調声

このときは、あまり凝った打ち込みやパラメーターの調整はほとんどしていません。DAWでのエフェクトで聴きやすくする前提です。ミクの歌声はV3のOriginalです。コーラスも同様ですので、100%ミクOriginalです。

2.Cubase 7.5のエフェクトを使った調声

以前に使っていたLogic Xではベタ打ちでも、ボーカルエフェクトを一発かけるとそれなりに聴こえるようになっていましたので、この当時はCubeseでそれを目指していました。

 

音源はこちら

YouTube:初音ミク

YouTube:マクネナナ

ニコ動:初音ミク

ニコ動:マクネナナ

 

VOCALOIDエディターによる調声

子音分割などをわずかに使っている程度です。このカバー曲の後にミクの滑舌を良くする打ち込み方を習得していきましたので、ご興味のある方は次の参考記事を読んでみてください。

参考記事:【初音ミク】調教方法の一例【栞のテーマ】2014.6.18

 

Cubase 7.5のエフェクトによる調声

当然、ボーカロイドエディターでの調教をほとんどしていないので、この時点でミクの声はとても聴きにくいです。まさにロボ声。とくに低音域が悲惨です。

なので、Cubaseのエフェクトを使ってミクの声を聴きやすくしました

以下に具体的にその方法を書いておきます。

 

1.DTMの鉄則を無視したエフェクトの使い方

はじめにDTMの鉄則を無視した調教と書きましたが、具体的には空間系や歪み系のエフェクトをセンドエフェクトとせずに、ボーカルトラックに直接インサートした点です。

しかし、Logic Pro X付属のボーカル用エフェクトのセットでは、普通にインサートエフェクトに空間系エフェクトが刺さっているので、あながち邪道な方法ではないようです。

この方法を採用することで、かなり自然な歌い方にすることができました。

 

2.ボーカルトラックに挿したエフェクト

(1)メインボーカルトラック

ボーカルトラックにインサートしたエフェクトは下の図のように8つです。

  1. Chorus Wide Backing Vcals
  2. DeEsser
  3. RoomWorks SE
  4. StudioEQ:Lead Vox Female
  5. MonoDelay:Sweet Vocal Delay
  6. Maximizer:Fat Backing Vocals
  7. Tube Compressor:AM Female Vocal2
  8. Compressor
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以下にそれぞれの設定条件のスクリーンショットをお示しします。

1)コーラス

いきなり歪み系です。Wide Backing Vocalsプリセットのまま使いました。普段は使いませんが、ほぼベタ打ちのボカロ丸出し状態に滑らかさを出すために使いました。

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2)DeEsser

耳障りな歯擦音を抑えてくれます。ぼくは多用しています。デフォルトのまま使いました。

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3)RoomWorks SE (リバーブ)

設定はスクリーンショットのとおりです。これもボカロ特有のロボ声を自然にするために使っています。

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4)StudioEQ(EQ)

Lead Vocal Femaleプリセットをそのまま使いました。

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5)MonoDelay(ディレイ)

設定はスクリーンショットのとおりで、Sweet Vocal Delayプリセットをそのまま使いました。これもボカロ特有のロボ声を自然にするために使っています。

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6)Maximizer

設定はスクリーンショットのとおりです。Fat Backing Vocalsプリセットを使っています。

注)ボーカルの音量レベルはこれで上げるよりもVOCALOIDエディターのダイナミクスのレベルを上げた方がより自然になると思います。

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7)TubeCompressor

暖かい歪みが加わるコンプレッサーです。ぼくは多用しています。
これもAM Female Vocal2プリセットのまま使ったような…。気になる方は下のスクリーンショットの設定値をご確認下さい。

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8)Compressor

これはデフォルトのままの使用なので、どのくらい効いているか微妙です。

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(2)コーラストラック

この曲にはコーラスパートが2つあります。まず高音側にはMonoDelayを使いました。

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低音側にはrevelationを使いました。

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3.マスタートラックに挿したエフェクト

マスタートラックには2つだけエフェクトをインサートしました。

下の図にあるようにVintage CompressorMaximizerです。

Vintage CompressorはRock Masterプリセットをそのまま使いました。

Maximizerはうっすらとかけました。

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この設定での音圧はRMS最大値−10.7デシベルです。ちょっと低めかと思いましたが、ピーク値も0デシベルに達しておらず、聞きやすかったので良しとしました。

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まとめ

このカバー曲を作ったのは3月の中ごろで、今から3ヶ月前です。LogicからCubaseに以降して間もないころで、Cubaseでミクをどうやって自然に歌わせるか一番苦労していました。

DTMの世界では空間系や歪み系エフェクトはセンドエフェクトとして使うのが鉄則のようですが、ボカロに関しては無視してもいいのかもしれません。ボカロはDAWのエフェクトなしではどうしても不自然な感じになってしまいますので、いきなりボーカルトラックで加工した方が功を奏することがあるかもしれません。

では

 



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sim

動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。