Logic シンセAlchemyのフィルターの使い方:音色を加工する重要パラメーター

sim(@ssiR01)です。

Apple純正のDAW Logic Pro X 10.2に実装された新しいシンセサイザーAlchemy(アルケミー)についての解説シリーズです。教本はクリエイターが教えるシンセサイザー・テクニック99 (CD付き)を使ってます。

コレを書いているボクはシンセサイザー初心者ですので、初心者向けの記事と思ってください。なので、ベテランの方はスルーしてねw

今回は、音色を加工するパラメータであるフィルターの使い方についてです。

 

フィルターの機能と種類

ズバリ、音を削るための機能です。いらない周波数の倍音をカットすることができます。例えば、高域の音を削ったりとか、低域の音を削ったりとか。

で、フィルターには代表的な種類がいくつかありますが、シンセの音作りで使うフィルターの90%以上はローパス・フィルターという高域の音を削るフィルターです。

代表的なフィルターは次のとおり。すべてAlchemyにも入っています。

  • ローパス・フィルター(LP):高域の音を削る
  • ハイパス・フィルター(HP):低域の音を削る
  • バンドパス・フィルター(BP):ほしい周波数の音だけを残して、その上下を削る
  • ノッチ・フィルター(Notch Filter):特定の周波数の音だけを削って、その上下を残す
  • コム・フィルター(Comb Filter):櫛で削るようなイメージ

 

Alchemyでのフィルター設定エリアは2箇所ある

Alchemyでは、GLOBALセクションと各オシレーター(A〜D)セクションの設定エリアの2箇所でフィルターの設定ができます。

GLOBAL・セクションでのフィルターの選択

Alchemyには4基のオシレーターが搭載されていますが、GLOBALセクションではこれらに対して2基のフィルターを使うことができます。設定画面はこちら。

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Alchemyでは、下の図のようにLP(ローパスフィルター)が9種類、BP(バンドパスフィルター)が8種類、HP(ハイパスフィルター)が9種類とその他のフィルターが12種類用意されています。

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各オシレーター・セクションでのフィルターの選択

オシレーターA、B、C、Dごとに、内部でフィルターをかけることができます。設定画面はこちら。

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カットオフ・フリケンシーによるフィルターの設定

フィルターの音を調整する方法としては、カットオフ(Cut off)というパラメータで削りたい周波数域のカットポインを決める方法をよく使います。

では、実際に音とは周波数を視聴してみましょう!

SAW(ノコギリ波)のフィルターなしの音と周波数

 

フィルターを使わないと周波数全域で音量が出ているのがわかると思います。

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SAW(ノコギリ波)にローパスフィルター(LP)をかけた音と周波数

ローパスフィルター、高域の音を削るフィルターをかけた場合の事例です。Cut offは1894Hzでかけています。上のフィルターなしと聴き比べてみて下さい。

 

各オシレーター(下の図ではA)のフィルターのプルダウンメニューからLP(ローパスフィルター)を選び、ONボタンを点灯状態にして、Cut offノブを回して、目的のカットポイント周波数(下の図では1894Hz)に設定します。

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その音を鳴らした周波数グラフがこちら。1894Hz付近から高域(右側)の周波数が削られるいるのがわかるでしょうか。

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SAW(ノコギリ波)にハイパス・フィルターをかけたときの音と周波数

ハイパスフィルター、低域の音を削るフィルターをかけた場合の事例です。Cut offは405Hz付近でかけています。上のフィルターなしと聴き比べてみて下さい。

 

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ハイパス・フィルターをかけた音の周波数グラフがこちら。カットオフポイントの405Hz付近から低域の音がガッツリ削られているのがわかると思います。

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SAW(ノコギリ波)にバンドパス・フィルターをかけたときの音と周波数

バンドパスフィルター、特定周波数(カットオフポイント)を残してその両側の音を削るフィルターをかけた場合の事例です。Cut offは1022Hz付近でかけています。上のフィルターなしと聴き比べてみて下さい。

 

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バンドパス・フィルターをかけた音の周波数グラフがこちら。カットオフポイントの1022 Hz付近からその両側の周波数がガッツリ削られているのがわかると思います。

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まとめ

シンセのフィルターの種類とその特徴について、音と周波数で実演してみました。結局はどこの周波数を削れば自分の望む音になるのかということですが、教本によると、ハイパスは音を補正するときにつかうケースが多くて、例えば、意図的に低域をカットしてラジオ的な音にしたいときや、低域の音量が大きすぎたときにカットするなどの使い方があるようです。

では

ABOUTこの記事をかいた人

sim(清水了)

動物写真家、ブロガーとして活動中。 諸々の閉塞感を打破するために、20年以上勤めた会社を40代半ばで辞めてフリーになる。 属性は他に、博士(農学:専門は微生物)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。