ジャジャは大人でも楽しめる数少ないバイク漫画です。内容はイタリアの旧車がメインテーマでマニアックですが、ツーリング、ジムカーナ、ロードレース、モトクロスと扱う話題も多いのが特徴です。
そのお薦めバイク漫画の第19集です。
この巻は出てくるバイクと人間ドラマともども、なかなかに読み応えがありました。
人間関係が複雑なので、これまでストーリーを知っていないと内容を理解できないかもしれませんが、いきなりこの巻からでもマニアックなイタリア旧車漫画の雰囲気を楽しむことはできると思います。
第19集のストーリー
肝心のストーリはというと、旧車レストアの神といわれたタブチ氏とその娘ルナの訳あり親子関係を中心にして、いつも登場人物たちがいい味を出しています。
今回のレストア対象の車種は超希少車のパトンです。
さすがに19巻ともなると、キャラもそれなりに増えてきたので、「この人、誰だっけ?」と思い出せず、過去巻を漁って調べたりと、そんな楽しみ方もできました。
ジャジャの見所1:旧車解説コラム
バイクマニア向けに登場するイタ車の解説がコラムにかな~り詳しく書かれています。ここだけでもかなり楽しめますね。ただし、バイク好きに限られますけど(笑)。
一部抜粋すると、こんな感じでイタリアの名車(旧車)の史実が1ページ以上書かれています。これを毎回調べ上げている著書の「えのあきら氏」の情熱には頭が下がります。

本巻で出てくる解説コラムは以下の3つです。
- リノトンティとリント①
- リノトンティとリント②
- モコメット
もう、単なるバイクマンガの域を出ていて、資料集としてコレクションしたくなってしまいます。
ジャジャの見所2:マンガに出てくる旧車の設計思想がわかる
本巻では最初から最後までパトンをテーマに書かれています。このパトンを作ったといわれる人物の一人がバイク解説で出てくるリノトンティです。
旧車の設計開発に関わった人物のドラマが、本作のヒロインであるレナの口から熱く語られれいるところも見逃せません。
これに共感できればあなたもバイクマニアの仲間入りですよ。

ジャジャの見所3:バイクマンガなのに女性キャラが多い
バイク漫画なのに登場人物に女性が多いのも、ジャジャの特徴ですね。
みなさん、バイク乗りだけあって一癖も二癖もあるキャラばかりですので面白いです。ですので、ラノベのようなハーレム展開は期待しないでください。


さいごに
ジャジャはバイクマンガの中では一番のオススメです。っていうか、他人に自信をもってお勧めできるバイクマンガはこれくらいですね。
他のバイクマンガって、リアリティに欠けるものがほとんどだし、内容も薄っぺらいので正直暇つぶしの道具にしかならないです。
その点、ジャジャは旧車からツーリング、ジムカーナ競技、ロードレース、モトクロスレースと扱うテーマも広く、等身大の世界観で描かれているので、ライダーであればかなり楽しめると思います。
19巻は旧車レース開催の前段階で話が終わりますので、次巻が非常に楽しみですね。