Rock系のVOCALOID曲、例えば、supercell(ryo)さんの「ODDS&ENDS」ではブレス音、いわゆる「息継ぎの呼吸音」が効果的に使われていて、歌の雰囲気をリアルにしています。そんなブレス音、実は使ったことがなかったので、早速Mac版PiaproStudioと初音ミクで使ってみました。
1.方法の概要
ブレス音を入力する方法は次の2つです。
(1)インストールDiskに収録されているwaveオーディオファイルを使う。
(2)PiaproStudioで、ブレスの発音記号をノートに直接入力する。
2.インストールDiskに収録されているwaveオーディオファイルを使う
インストールDisk(Mac用)を開くとこんな感じで「Miku V3 Breath Sound」というフォルダーにブレスが入っています。

このフォルダー開くと下のように各歌声ライブラリにそれぞれ5種類、合計25種類のブレス音が収録されています。
これをフォルダーごと自分のMacにドラッグ&ドロップでコピーします。ぼくは、「アプリケーション」フォルダーの中の「VOCALOID」フォルダーにコピーしました。
あとは、このブレス音のwavファイルをDAWのオーディオトラックにドラッグ&ドロップで貼り付けて使うだけの簡単な操作です。
VOCALOIDエディターだとオーディオトラックが使えるのでブレス音のwavファイルを貼り付けることができますが、PiaproStudioではこの操作ができませんのでDAW上で使うしかないようです。
2.PiaproStudioでブレスの発音記号をノートに直接入力する
発音記号は次の5種類が使えますので、wavの場合と同じバラエティのブレス音が使用可能です。
1.br1
2.br2
3.br3
4.br4
5.br5
入力の方法は下の図のように、ノートを適当な長さで書き込み、br1〜br5のいずれかの発音記号を入力するだけです。ブレス音の長さはノートの長さを矢印ツールで任意の長さに伸ばしたり、縮めたりできます。

上の図ではG3(ソ)の位置にノートを置きましたが、どの音階に置いてもブレス音は変わりません。そのかわり、ノートの長さを変えるとブレス音の発声時間も変化し印象がかなり変わります。ちょうど良い長さを探してみるのもよいかもです。