失敗しないためのヤマセミ撮影方法:露出補正の設定

アニマルフォトグラファーのsim(@ssiR01)です。

ヤマセミは、白と黒のコントラストが美しい鳥ですが、露出補正をしないで撮ると白飛び、いわゆる白っぽい部分の階調がぶっ飛んで失敗写真になります。

せっかくヤマセミを撮りにきて失敗写真では悲しすぎるので、僕の失敗談も含めて、ヤマセミ専用のカメラの露出設定について解説します。

“サル君”

ヤマセミ専用の露出設定ってどんなのよ?

“sim”

基本、問答無用でマイナス1(-1ev)以下に設定することを薦めるよ。

ただ、木陰のよっぽど暗い場所ではその限りではないけどね。

今回は、その辺も含めて、実際の作例を使って詳しく解説するよ!

露出補正は問答無用でー1以下

“sim”

ヤマセミが余程の暗い日陰にいる時以外は、問答無用で露出補正は−1ev以下にすることを薦めるよ!

僕の経験上、晴天であろうと、曇天であろうと−1ev以下にしないと、ほぼ確実に白飛びするからね。

“サル君”

なるほどな。

白飛びすると、どんな失敗写真になるんだ?

“sim”

実際の作例を見た方が分かりやすいので、下に露出補正なしのヤマセミ写真を載せておく。

ヤマセミの白い部分の色の濃淡がなくなっているいるのが分かるだろ?

“サル君”

なるほど。

これはひどいな。

“sim”

それで露出を-1evまで下げて撮影したのが下の写真。

“サル君”

露出補正なしの写真に比べたら、白い部分の階調が豊かになったお陰で、立体感が出てきたな。

“sim”

まあ、上の2つの作例は別々の日に撮影したものだから、同じ日に露出を変えて撮影した作例も載せておくよ。

まずは、露出補正-0.3evから。白い部分の階調が乏しくてノッペリしてるだろ。

-0.3ev, ISO2000, f/5.6, 1/400

“sim”

つぎに露出補正−0.7ev。

ここまで下げると羽毛の白い部分の階調が豊かになって、かなり立体感が出て来るだろ。

-0.7ev, ISO320, f/5.6, 1/100

-0.7ev, ISO320, f/5.6, 1/100

“sim”

そして、最後に露出補正−1ev。

ここまで下げると、さらに羽毛の白い部分の階調が豊かになっただろ。

露出を下げた分、ISOも下げれたから画質もアップできるし!

-1ev, ISO200, f/5.6, 1/100

“サル君”

たしかに、描写は繊細になったな。

だけど、写真が暗くないか?

“sim”

大丈夫!

画像処理ソフトで下の作例のように明るさ調整をできるから!

撮影した画像データをソフトで白飛びしない限界まで明るくできるんだよ。

Photoshop露出補正後

“サル君”

アンタは何の画像処理ソフトを使っているんだ?

“sim”

僕はadobeのPhotoshop。

最近、CreativeCloudのフォトプラン(月額980円)に入ったんだ。

Photoshop(フォトレタッチソフト)とLightroom(RAW現像ソフト)がセットになってるやつね。

アマゾンだとたまに安売りしているから買うならそっちがオススメ。

すごく暗い日陰にいる時の露出設定

“sim”

でも、ヤマセミが暗がりに潜んでいる時は、逆に露出を上げる必要があるよ!

例えば、こんな場合。

0ev

“sim”

こんな暗がりにいる時には、写真が見やすいレベルまで露出を上げる必要があるんだ。

露出をどこまで上げるからは各人の好みだね。

下の写真が露出補正0.3ev。

0.3ev, ISO250, f/5.6, 1/250

“sim”

そして、次の写真が露出補正1ev。

1ev, ISO500, f/5.6, 1/60

“sim”

そして、次の写真が露出補正1.7ev。

撮影時間が10数分ズレるだけでも、光線の具合が変わることがあるので、それに合わせて適宜露出を補正する必要があるから注意してね。

1.7ev, ISO400, f/5.6, 1/50

“sim”

ちなみに暗がりでも、露出を落とした方が雰囲気が出る場合もあるから、状況に応じて判断してね。

僕は基本、ヤマセミ撮影の露出の初期設定は−1evだよ。

下の写真も暗がりだったけど、-1evで撮ったお陰でお気に入りの一枚になったよ。

まとめ

“サル君”

じゃあ、まとめ行ってみよう!

“sim”

ヤマセミ撮影の時は、カメラの露出補正は−1ev以下にするのが鉄則だよ。

ただ、これも絶対的な法則ではないから、鳥が余程の暗がりにいて、暗くてまともな写真にならない時は露出補正を上げるようにするよいいよ。

では!

撮影機材(おまけ)

世界最小最軽量の野鳥撮影システムを使っています。

いわゆるオリンパスのマイクロフォーサーズ・ミラーレスカメラです。

ABOUTこの記事をかいた人

シミズサトル

動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。