マクネナナの調声方法:「いとしのエリー」の場合




マクネナナの歌声を人間っぽくするために、ピアプロスタジオ(Piapro Studio)での滑舌やロボ声の改善方法、DAW(Logic X)で使って良かったエフェクトなどです。いわゆるボーカロイドの調教方法のご紹介です。

マクネナナを人間っぽく歌わせようとするとベタ打ちでは無理な場合が多いです。(曲にもよりますが…)。

毎回、苦労しますが、今回有効だった方法をまとめました。

なお、今回は、今まで一番、人間っぽくできました。

 

ピアプロスタジオで有効だった調声方法

 

1.子音分割

初音ミクとの比較ですが、子音分割が一番効き目がありました。これでダメな場合は、ほぼお手上げな場合が多いです。

注意事項は、滑舌が悪いと感じた箇所のみ子音分割し、聴いて問題ない箇所はそのままにして下手に分割しないことです。というのは子音分割で悪化する場合もあるからです。

注意事項の2つ目は、128分音符よりも短いノートに分割するとソフトの動作が不安定になるようです。具体的には、正しく発音されなかったり、オーディオ出力で安定しないことなどです。

子音分割について図で説明すると、こんな感じです。

50 19

 

2.ノートを重ねる

これは今回初めて気がついたことで、検証が十分にできていません。ぼくの感覚では歌声が滑らかに艶っぽくなったように聴こえました。なんというか、妙に人っぽくなる?

気のせいだったらごめんなさい。

04

 

3.ダイナミクス調整

これは控えめにしました。例えば、長いノートの後半部分で減衰させるような使い方です。当たり前に皆さんがされている方法ですね。

 

4.その他(あまり、有効ではなかったパラメータ)

ベロシティーやピッチは最初は随分と調整しましたが、結局ベタ打ちの方が聴いてみて自然でしたので、ほとんど元に戻しました。

 

DAW(Logic X)で有効だった調声

1.ボーカルエフェクト(Logic付属のボーカル用エフェクトのセット)

いつもサザンの曲をLogic Xでカバーするときは「Female Ambient Lead Vocal」というLogic付属のエフェクトの詰め合わせプリセットを使っています。Logic 9時代から使っていて、Logic Xではレガシーというカテゴリー内に入っています。

27

で、具体的にどういうエフェクトが刺さっているのかというと下の図のとおりです。

51

 

2.センドエフェクト

今回は、上の「Female Ambient Lead Vocal」だけでは、少し物足りなく感じましたので、Delayをセンドエフェクトとして追加しました。送り量はー26です。

使ったのはLogic 標準搭載の「Tape Delay」で「1/8 Note Dotted」というプリセットをそのまま使いました。これのお陰でボーカルがいい感じになりました。

47

 

3.マスタートラック(プリセット)

マスタートラックには「Final Rock Master」というLogic付属のマスタリング用のエフェクトセットを使いました。

32

Final Rock Master」には、Gain、EQ、Limiterなどが入っています。

LimiterはCubaseではWavesのL1をいつも使っていますが、今回はLogic標準の「Adaptive Limiter」使いました。最終的にはプリセットのまんま使いました(Gainで6dB)。

56

最後に音圧の確認ですが、Logicで確認するのは初めてでしたが、マスタートラックに挿されていた「MultiMeter」で確認でしています。

57

 

追記

2017年2月にこの記事を修正・追記していますが、このころはミックスやマスタリングが甘々でしたね。そのうちリメイクしたいと思います。

ボーカロイドの調教について基本方針は今も変わっていませんが、ピアプロスタジオでブライトネスというパラメーターを使うと、より自然に歌わせることを発見しました。



ABOUTこの記事をかいた人

sim

動物写真家、ブロガーとして活動中。 属性は他に、博士(農学)、DTMer,ツーリングライダー歴30年。 【問い合わせ】Twitterアカウント宛にDM 願います。 【注意】野鳥の撮影場所についてのご質問はご遠慮願います。